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大統領と首相の違いは?
大統領がいる国といない国があるのはなぜでしょうか?国王や天皇がいる国は大統領制ではないのは何となくわかりますが、学のある人に詳しく訊いても、分りきった答えしか返っていません。どなたか政治に詳しい方、お願いします。
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大統領が行政部の首長であり、立法部の信任によらず、立法部議員の選挙とは別個の選挙手続きによって選出されるのが大統領制です。この制度はイギリスから独立したアメリカで成立したもので、アメリカの大統領は行政部の首長であると同時に、国家元首です。議員内閣制と違って、大統領は、議会に対して責任を負わず国民に対して直接責任を負います。大統領は、議会の召集権、解散権、法案と予算を提案する権限を持ちません。 大統領制を採用している国のうち、南米・フィリピンはおおむねアメリカ型で、フランス・ドイツ・イタリアなどは、国家元首として大統領をおいていますが、行政部はイギリス式の議員内閣制により運営されています。大統領の権限は第5共和制のフランス(1958~)ではきわめて強力ですが、ドイツ・イタリアでは名目的な元首として形式的なものでしかなく、大統領の権限は国によって多様です。 首相は議員内閣制下での首長です。そこでは、(1)内閣は、議会の意向(首相の指名選挙)によって成立する、(2)ほとんどの閣僚は議席を持つ、(3)議会は内閣に対して不信任を決議する権利を持つ、(4)首相は、議会に対する解散権を持つ、が特徴であるとされています。
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- Jameskusa
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詳しい回答が出ているので簡単に説明します。 (1)大統領は国家元首、首相はそうではない。 (2)首相は主に議院内閣制により立法府から選出される。大統領は国民の直接或いは間接選挙によって選ばれる。 (3)大統領、首相両方がいる国は、大統領が象徴的な意味としての地位が多く、行政は首相が行う。例としてドイツ、イスラエルなど。フランスもそうですけど、表舞台に頻繁に登場して首相と対立したりしています。 >国王や天皇がいる国は大統領制ではないのは何となくわかりますが、< この疑問も充分な回答の一つですよ。ただしあいまいな国もあるので、一般的な例を挙げてみました。
お礼
どうもありがとうございます。大統領がいる国でも国に依って様々なんですね。そうなんです。ドイツに関して特に疑問がありました。首相が殆ど出てくるけど王がいたっけ?とずっと思っていました。とてもよくわかりました。ありがとうございました。
- old98best
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フランスのように、大統領と首相の両方がいる国のことも考えてください。 結論から言うと、その国の憲法なとで大統領を置くと決めてあれば大統領がいます。 そして首相を置くと決めてあれば首相がいます。 それだけのことです。 国王や天皇がいる国では大統領は置かないのが普通です。 首相と国王・天皇で仕事(権限)の分担をしているところには、大統領の仕事はありませんから。 国王・天皇がいなければ、大統領の仕事はあるのですけど。 アメリカのように、大統領が首相の仕事も兼ねている国もあります。 また、アラブの王国などでは、国王が首相の仕事もしている場合もあります。 その場合には首相はいないか、いても日本の首相のような権限はなくて、日本でいえば内閣官房長官のような仕事(権限)になっているようです。
お礼
素早い回答ありがとうございます。国に依っても違うんですね。よくわかりました。
お礼
とても詳しい御回答ありがとうございます。以前から疑問を持っていたのですが、辞書にも勿論、載っていないので、大げさですが悶々としていました。専門家の方でしょうか?今後は自分が質問されても堂々と答える事ができそうです。どうもありがとうございました!