バイクの駆動方式について

質問

素人の素朴な質問ですが、なぜ四輪はパワーのある車（ランエボなど）だと4WD車が多いのに、バイクは一輪駆動（この表現は適切か分かりませんが）しかないのでしょうか？

回答No.7

M111 · ベストアンサー

おそらく、他の方も言われるように前輪に動力を伝達するのが困難、というのが最大の問題だと思います。"一輪駆動"でも、ほとんどが車で言うところのMRで、FFなんて聞いたことがありませんし。

まず、ハンドルは体より前にあるのが自然なので、操舵は前輪で行うのが普通です。
これを前提にすると、まずハンドルを切った場合にフロントのタイヤ軸は左右に動きます。その前輪に動力を伝えるには、左右にぶれないハンドル部を経由して伝達するか、上下左右にフレキシブルな伝達系を用いる必要があります。
(回転トルクの操舵への影響は、2軸に分ければ解決できます)

また、できるだけ操舵する前輪(フロントフォーク以下)によけいな質量を付けたくありません。これにより、体の下から動力を伝達する方法はもちろん、前輪に別の動力を付ける方法も効率が悪いというのが現実です。

さらに、駆動輪にした場合は各タイヤの回転数をきちんと調整できないと、一部の駆動輪が滑ってしまいます。四輪なら(極論すれば四輪全てが滑っても)倒れることはありませんが、二輪の場合は一輪滑るだけでかなり不安定な状態に陥ります。

このように、構造的に大きな困難が伴う割には、バイクにとってそれほどの恩恵はありません。ハイパワー車が四駆にする理由として駆動力分散によるタイヤの負担減少がありますが、バイクのパワーでは一輪でもそれほど負担は重くありません。
すくなくとも、元の重量が軽いバイクでは、二輪駆動化による重量増をスポイルできるほどのメリットはないでしょう。

お礼

バイクってミッドシップレイアウトに近いんですか。知りませんでした。私が聞く話だとミッドシップは4WDの次に雪に強いと聞きますからおそらく悪路にも強いのではないのでしょうか。なるほど、それだとわざわざ新しい機構を作らなくても技術を熟成させたほうが効率的にもいいかもしれませんね。

回答No.8

suretsu1248

本来の4WDに立ち返って考えてみましょう。

もともと4WDは、悪路走破性を高めるために考案されたもの。
で、この悪路走破性とは、タイヤが泥沼などにつかまった際、できる限り多くのタイヤが駆動輪として残っていれば、それだけ生き残れる可能性が高いわけです。たとえば、FRでもFFでも、四輪のうち二輪が捕まれば即スタックですが、4WDなら理想的には3輪までが捕まっても、でも、逃げることができるわけです。

さて、確かに二輪車でももし万一後輪が泥濘などに捕まった際、フロントが駆動輪なら逃げられる…かもしれません。
しかし、ただでさえバランスをとるのが難しい二輪車で、きちんと前後両輪が駆動していた状態から後輪だけスリップするとして、じゃ、トラクションをきちんとコントロールしてフロントだけで脱出…するなんて、至難の業ですよね。
んで、結局足を付いてしまう。すると、駆動輪もくそも、足で脱出することになっちゃいますよね。

だから、オフ車に2WDって、ちぃっとも発展しなかったんだと思います。

で、ここがOUTなら、四輪でみられる本来の4WDとは違ったメリットを捜し求めた乗用車4WD、まつまりエボのようなハイパワーオンロード4WDの開発の流れも…起きようはずがありません。

んで、結局（前出のような）技術的困難に負けたまんま、ハイパワー2WDなんかもこの世に誕生しないのではないでしょうか。
もし、2WD技術が少なくともオフ車に一般的なものとして発展してきていたのなら、今のSSなんかでは、中には2WDを売りにしたものも出てきていたのでは、と思います。
んで、独特な操作性を発揮していたかもしれません。
そんなにデメリットばかりとは思えませんしね。
四輪車にしても、4WDが万能というわけではなく、古いFRも、またFFもそれなりに信奉されているわけですから。

どうでしょうか、大本として2WDの必要性がなかったから技術的に全然進展しなかった…というのは。

お礼

確かに車だと、一回はまってしまうとでるのに困難を要しますが（ジムニーなどの軽量クロカンを除く）バイクだとそのまま取り回せばいいですしね。それじゃ二輪駆動が発展する理由が特にないですね。やはり、需要がなかったというのが単純かつ正当な理由みたいですね。

回答No.6

heyboy

車は重たいので安定させる
意味で四輪駆動にするのですが
バイクは車体が軽いですから
エンジンのパワーさせあれば
どこまででも吹っ飛びます。

まあ簡単に言えば
実用的ではないし
お金かけるほどでもないし
メーカーも作りたがらない
って所でしょうか？

お礼

需要がないからメーカーも作らない。単純な理由ですが一番ありそうな理由ですよね。どうもありがとうございました。

回答No.5

nourider

２輪駆動は無いわけではないのです、今のバイクのフロントタイヤの操舵装置がフォーク型中心なので構造的に難しく、ハンドルまわりに駆動力によってかかるトルクによって操舵性がスポイルされるのでいまいち普及していません。
まぁ４輪でも乗用車ではアウディ・クワトロやスバル・レオーネ４WDが出るまでは２輪駆動が常識だったのですから、今後はハブステアリングによる２WDも出てくるかもしれません。
下記に現在入手可能な２WDバイクのリンクを張っておきます「ロコンスカウト」といいますアメリカ製１２５ｃｃです

参考URL：

http://www.machidakoumusyo.co.jp/index_008.htm

お礼

皆様の回答を見るとやはり技術的に二輪駆動は難しいみたいですね。それに、ライダー気質も関係してきている気がします。回答ありがとうございました。

回答No.4

WillDesignWorks

二輪駆動にするとハンドル周りに複雑な動力伝達機構を組み込まなければならず、車体が重くなります。軽量というバイクの特長をスポイルしてまで二輪駆動する必要はない、という判断なのでしょう。
また二輪駆動では、今までのバイクと挙動がかなり異なるため、商品化しても（当然価格も上がる）ユーザーに受け入れられるかわからず、リスクが大きい、という話もあります。

悪路用・雪上用など二輪駆動のメリットがある分野もあるのですが、マーケットがとても小さいですからね。

お礼

やはり、ライダーは軽量化にこだわる人が多いのですか。私も車の話になるとそれをつくづく感じます。二輪の人が四輪をチューンするとエンジンのパワーアップよりボンネットの軽量化などを先にやる人が多いですから。（少なくとも私の周りでは）

回答No.3

OsieteG00

バイクもその昔は2輪駆動や前輪駆動(ダイハツソレックス)がありましたよ。実験的ですが。
2輪駆動の場合、前輪はモータを内蔵していましたね。

前輪に動力を伝える際に問題となるのは、ハンドルでしょうね。ハンドルが曲がるので、エンジンからチェーンで伝達する事が難しいんです。また、前輪と後輪の回転差が必ず発生しますので、センターデフの装備が必須となりますが、スペース的に難しいです。

余談ながら、昔「ふたり鷹」というバイク漫画がありまして、最終的に主人公が乗ったバイクが先進的な2輪駆動でした。エルフモト(またはファルコラスティコまたは金田バイク)みたいな外見で、前輪への動力の伝達はチューブ内に何かの物質で伝達しており、センターデフ装備、ついでにエアブレーキ装備でした。当時は夢の装備でしたが、今でも夢ですね。

お礼

確かに車でもデフがついてないときついですし、やはりバイクにも同じことが言えそうですね。

回答No.2

NannoFlower

構造上、前輪を駆動させることが困難だからです。
昔、ドリームトキというショップが実用車をベースに製作しましたが、世界を席捲するまでには至りませんでした。

また、バイクは四輪に比べるとホイールベースが短く、そのわりに重心が高いので、ハイパワー車ではフル加速時には前輪が浮き気味になります。
いわゆるウイリーですね。
そんな前輪をわざわざ重いユニットを装着してまで回しても、コミカルなだけでしょう。

お礼

やはり構造的にどうしても前輪が浮いてしまうそうですね。個人的には二輪駆動のバイクがあればタイヤが同時に動力を伝えウイリーせずにスムーズなスタートをおくれるかなと素人ながら考えていましたが構造の問題で無理なのですね。それじゃあ二輪駆動だと逆に重量が重くなるだけで意味がないですね。

回答No.1

noname#113260

2WDのバイクですが、無いわけではないのです。

http://www.yamaha-racing.com/dakar/bikes.asp

大手が出してるのはこれですし、小さなメーカーではチョコチョコ売ってます。

http://kobalab.com/newsinfo.html

ただ2WDのバイクは大抵オフ車ですから、カーブを回るときの前後輪の回転差など、難しい問題や機構が複雑になるなど、問題が多いのでは。
またバイク乗りはそういったことにお金を使いたがらないので、売れないということもあるかと。
自転車でも

http://www.rakuten.co.jp/shesco/603685/

やはり2WDはオフ車ですね。

お礼

なるほど、確かにバイクはドライバーに比べ一体感をもとめるライダーが多いようので、２輪駆動になると予想に反する挙動なども出そうですしね。まあ、車でいうＦＲ乗りが4WDを嫌うのと同じような気持ちかもしれませんね。