金属の臭いについては,メタル(金属)のイオンが大きく関係するという説(HP参照)があります。ただし,金属のイオン化が実際に観察されるのは水溶液中でのことが多いので,空気中で感じられるにおいについての質問は非常に良い質問であると思います。
さて,においの原因としていくつかのモデルが考えられますが,確証(裏づけデータ)はありません(苦笑)。
まずは,化学反応です。金属は安定に見えても,その表面は空気中の酸素や微量な気体と反応して反応成生物を形成しています。たとえば化学量論組成に達しない不安定な反応生成物中間体などが臭気として感じられる可能性があります。
次に考えられるのは触媒作用です。多くの金属は化学反応を促進する触媒の作用を有します。金属と接触する空気中に含まれる気体の分解や結合反応を促進して,これもまた不安定な中間生成物などの化学物質が生成されている可能性があります。ご質問の小銭を手で触ったあとの独特の臭気も,おそらく皮膚上にある様ざまな有機物との反応,あるいは触媒反応によって反応生成物が気体となって発散しているものと推測しています。
詳しくは,臭気をガスクロマトグラフなどの手法を用いて分析すればデータはでるのですが,インターネットを調べた範囲で見つかりませんでした。
憶測での回答をお許しください。
お礼
回答ありがとうございます。 金属イオンが臭いに関係するという説は大変興味深いです。 HPも参考になりました。英語だったので勉強にもなりました。 原因としていくつかのモデルを挙げてもらったのですが、 やはり僕も同じ様な事を考えました。 しかし、これでは憶測の域を出ないので、 どうもしっくりとこないんですよ。 身近な現象なのでインターネットで調べれば、 科学的な答えがすぐ出てきそうなのに出てこないのは、 まだ誰も調べていないという事なのでしょうか? 気になります。