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マレーシアのリンギット変動制
ニュースでマレーシアのリンギットが変動制になったと聞きました。 何で変動制になったの? 今後はリンギットは高くなるの? 以上をなるべく解りやすく教えて下さい。
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マレーシアリンギットはもともと変動制でしたが、1998年のアジア経済危機の際に米ドルとの連動制(1ドル=3.8リンギット)に切り替えられました。下記には連動制切替時(通貨管理強化時)のもろもろが書かれていて興味深いです。 http://www.junmas.com/happening/utd9802/topix980904.html 今回の変動制への移行ですが、人民元切り上げとタイミングを同じくして行われたということで、そのことを抜きにしては考えられないでしょう。 今回の切り上げで、日本円を含めて東アジア通貨・東南アジア通貨は対ドルで軒並み急騰しています。マレーシアはそれらの国との取引きも少なくない訳ですが、人民元の切り上げがある度にドルが急落し連動してリンギットも急落するのではたまったものではないでしょう。 しかもその急落がいつどれくらいの幅で起きるかは、中国の為替政策のさじ加減一つで決まる訳で、マレーシア当局は手が出せません。今後も連動制を取るなら中国の政策判断で自国経済が振り回されることになってしまいます。 経済危機は一応脱し貿易収支も黒字になっていることから、変動制の方が自国経済にとって有益であると判断して変動制への復帰を決めたのでしょう。 今後の動きですが相場の話だけに動向を完全に読むのは難しいことです。あくまで私見として申し上げるなら、長期的にはマレーシア経済は発展を続けると考えられ、リンギット高の方向に進むのではないでしょうか。(投資判断はあくまでご自身の責任でお願いいたします)