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SUS303とSUS304の差
SUS420J2と言う材質でサビが出ました。SUS303に変更する予定でしたが、諸事情でSUS304しか手に入りません。SUS303とSUS304の腐食性の差を教えてください。どの様な条件で腐食性に差が出るのでしょうか。現状の条件を説明するのは難しいのでこの様な聞き方にしております。
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こんばんは。 >SUS420J2 マルテンサイト系ステンで、クロムが約13%添加さていますが、約0.3Cも炭素が含まれています。よって、粒界(粒子状の金属組織の境)が選択的に周囲より非常に錆びやすい性質があります。ステンレス鋼の中では大変、腐食されやすい鋼種です。 >SUS303とSUS304の腐食性 オーステナイト系に関らず、ステンレス鋼(ないしクロム鋼)は、熱処理工程やクロム添加量が同等であれば、炭素量が増加するに従い、一般に耐食性は劣ります。 SUS303は炭素約0.15%、SUS304 で炭素約0.08%ですから、SUS304のほうが、現実に耐食性が高く、場合によっては鋼種選択は重要になります。 >どの様な条件で腐食性 両者の場合、最も影響されやすい環境要素としては、PH依存(過度PHの上昇、降下)、中性塩素濃度依存(塩素濃度の上昇・・・塩水など)等が揚げられ、耐食性に差が現れます。 また、不適切な熱処理(加熱)・・・特に600度から800度付近での、不必要な加熱により、粒界付近のクロム濃度が低下、よってクロム酸化膜が貧弱化し、耐食性の低下が認められます。 SUS300系では 「溶接衰弱」が有名で、溶接箇所周囲が500度から900度に長時間保たれた領域で耐食性の低下が認められます。SUS303の方が溶接衰弱も強く出るはずです。 一般論で言える範囲は、こう言う感じですが、宜しいでしょうか? 蛇足ですが、 「http://www.coguchi.com/data_s/stainless/stainle...」は、合金工学に携る私としては、内容に不正確な部分が数箇所あります。あちらのサイト著者が一般公開するのであれば、閲覧者への影響を考えて著者が適宜訂正するべきだと思います。
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- sego
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SUS420J2は器具類でよくもらいさびします。 303より304のほうが汎用性があり需要が多いのではないでしょうか。304は厨房用品(18-8ステン)にも使われるぐらいですので錆に多少420より強いとおもわれますが? 303も304も304グループなので耐食では大差ないようにおもいます。 ステンの特長 http://www.aichi-steel.co.jp/EIKAN/j.aichi/sebun01.html http://www.nejiya.net/zairyou.htm http://www.jssa.gr.jp/point/sus.htm
お礼
有用なサイト有り難うございました。参考になりました。
- 0shiete
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お礼
大変わかりやすく説明して頂き有り難うございました。参考になりました。