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SUS304と焼き付かない、SUS420J2の焼き入れ硬度について
- SUS304同士のボルト・ナットの焼き付きが発生したため、ボルトの材質をSUS420J2に変更しようと考えています。
- SUS420J2に焼き入れ焼き戻しを行った場合、HRC20~55まで様々な硬度が出せることが分かりました。
- SUS420J2のボルト(M8x70)をSUS304のタップに焼き付かせない為には焼き入れ硬度がどのくらい必要なのかお教えいただきたいです。
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難問が多いですねぇ 1.ボルトをHRC50~55 硬くすると引張強さは比例して上がる。但しピークを過ぎると崖落し。 衝撃値(Kv)は硬さに反比例的。ボルトなど疲れ強さが必要なのは、硬さを適度に下げる。 焼戻脆性を避けるため、550℃~の高温焼戻を実施。 キャップボルトはSCM435、HRc37、Kv75ぐらい。 SUS420J2の衝撃値は低い。 600℃高温焼戻でHRc32、Kv25。低温焼戻200℃でHRc52、Kv24 http://www.trafilix.com/en_pdf/AISI420.pdf http://www.silicolloy.co.jp/sus420J2.html 国内サイトでは得にくいデータを海外相当品で補完 荷重が厳しい条件下、折れた時の被害大なら止めた方が・・・ http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=251655&event=QE0004 JISB6339 但しねじ部は浸炭防止が望ましい 2.焼き付き 呈示サイト以上の知見は持ってません。これにある低温窒化処理は? 焼入れの効果はあるが、大丈夫なレベルなのか心配は尽きない。 使用環境によっては、固体潤滑剤、コーティングで回避する策もある。 ?プリハードンHPM38(HRC29~33) キャップボルトと同レベルなので意味ないと思われる。 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=250614&event=QE0004 『SUS303,,、と異種のSUS316の方が無難でしょう』 信じ難い 仲良し兄弟どころか恋人ぐらいくっつく!! 3.耐錆性 SUS420J2、HPM38 に SUS304 同等を要求するのは無理 4.SUS420J2焼入(HRC50~55)したあとの旋削加工 タップ加工なら、高硬度鋼用タップで可能。 円筒削りなら、問題なく削れる。 おねじ加工は難しいのでは?
お礼
岩魚内様 順序立てて分かり易いご説明、ありがとうございます どれだけ矛盾することを求めているのか、思い知りました プリハードン鋼HPM38に加工のみの選択肢が消えたのは大きいです HRC40程度の硬さを目標に進めます 錆の問題も同時に心配ですが、他の器具がSUS420J2で問題なく 運用されている環境ですので、このまま進んでみます ありがとうございました。大変に助かりました