多くの都道府県警察本部(含む警視庁)では、警察官採用試験は、一次試験・二次試験の二段階選抜です(和歌山県警は何故か三次試験までありますが)。
一次試験は一般教養に関する択一式試験を中心とします。出題分野はNo.1さんが回答している各科目ですね。出題された問題を全部解くことになりますが、一部の科目に関しては選択できる警察本部もあります。
一次試験の科目はこれ以外にもありますが、警察本部によって異なります。南関東の4都県警の場合、
警視庁:論作文・国語(漢字)試験・適性試験・身体検査
埼玉県警:論作文・適性試験
千葉県警:論作文・体格/体力検査
神奈川県警:論作文(ただし二次試験として)
と大きく異なります。
一次試験終了後、5日~3週間程度で一次試験の合否が発表されます(日に幅があるのは、一次試験の試験科目に差があるから)。一次試験の合格者数は、最終合格者の2.5~3倍程度です。
二次試験は面接・身体検査・体力検査を中心に行います。多くの県警ではこれらは別々の日に行われますが、警視庁は1日で行います。
二次試験の科目は
警視庁:面接(個別)・身体検査・適性検査・体力検査
埼玉県警:体力検査・身体検査・面接(個別)・集団討論
千葉県警:口述試験(面接のこと)・適性試験・身体検査・体格/体力検査
神奈川県警:論作文(ただし一次試験日に実施)・適性検査・体格検査・面接(個別)
です。
面接は受験生1名に対し、面接官3名程度で行います。志望動機や、集団生活についていかれるかどうかを見られます。警察本部によっては、面接官が意地の悪いことを聞いてくる「圧迫面接」をするところもあります。
身体検査/体格検査は、身長・視力などが規定以上であるかの確認と、血液検査などが行われます。また、手足ががきちんと動き、曲げられるかも見られます(人差し指が曲がらないと拳銃を撃てませんからね)。
体力検査は瞬発力・敏捷性を中心に見ます。長距離走などの持久力を見る警察本部はあまりありません(が、警察学校に入ってからは、走らされますけれど)。
二次試験終了後、最終合格発表には2ヵ月程度かかります。時間がかかるのは、受験生の身辺調査を行うためです。
最終合格発表は、警察本部庁舎・WEBサイトでの掲示の他、本人に合否に関わらず通知が来ます。またこの際には順位も出ます。
以上、ご参考になれば幸いです。