裁判員制度が始まると、裁判は、今より長くならないですか?
裁判員制度で、「裁判が短くなる」という議論を聞いたことがあります。たとえば、http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1635199.html です。
しかし、この議論の論理がよく分かりません。
裁判が長くかかる理由として、よくあげられるのが、裁判官が不足しるという話です。
裁判官一人当たり年間16,000件ぐらいこなさなければいけないそうです。
裁判員制度が始まったとしても、裁判官は今と同じ3人が裁判に参加します。ですから、裁判官の負担が減る可能性は低いと思います。
むしろ、素人の裁判員6人と話し合いをする時間が必要となる分、裁判官の負担は増えそうな気がしています。法律を理解している裁判官と相談するのと違い、素人の裁判員と法律の規定や今までの判例を説明しながら相談することになるからです。つまり、裁判官の負担は、今より増加するので、裁判は、今より長くなってもよさそうな気がしてしまいます。
政府の裁判員制度のサイト(http://www.saibanin.courts.go.jp/introduction/reason.html)をみても、制度の導入理由に、裁判が今までより短くなるといった話はありません。
僕は、何か勘違いしているのでしょうか、それとも、裁判員制度により裁判が短くなるという話の方が都市伝説なのでしょうか?