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壮大な感動のカタルシス
「飢餓海峡」「ロレンツォのオイル」「砂の器」「ビルマの竪琴」のように、貧困、戦争、病気などの根源的苦悩を扱った作品で、壮大な感動のカタルシスをもたらしてくれるものを、新旧洋邦問わず教えて下さいm(._.)m
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本題から外れてしまいますが、ブレッソンの話題が出ていたので・・・ 残念ながらブレッソンのDVDは『バルタザール何処へ行く』を含め全てレンタル許諾されていません。 と言うかブレッソンのDVDは紀伊國屋書店から発売されているのですが、 紀伊國屋書店の作品は原則的にレンタル許諾されていないので、 ブレッソンも、80年代以降の多くのゴダールも、ストローブ=ユイレも、 一部を除くイオセリアーニもマノエル・デ・オリヴェイラも そして全てのアンゲロプロス作品もみなレンタル許諾されていないのです。 「ここになければ、世界中のどこにもない」と豪語する、 事実そう言うだけのコレクションがある渋谷TSUTAYAでも例外ではありません。 また、『バルタザール何処へ行く』は既にメーカー在庫は無くなっており、 残っているのは流通在庫だけですからもしご希望なら早く購入されることをお勧めします。 渋谷TSUTAYAにはまだ在庫がありました。 もっともビデオでよいと言うことなら渋谷TSUTAYAには ブレッソンの『田舎司祭の日記』『スリ』『ジャンヌ・ダルク裁判』は置いてあります。 もっとも、正直言ってブレッソンはドライヤーやストローブ=ユイレ等と並び 映画史上において最も「ハード」な作家と言えますから、 感動のカタルシスを求める作品としてはとてもお薦めできませんが。 どうせブレッソンから選ぶなら貧しき少女が犯され死に至る『少女ムシェット』の方が感動的だと思いますが・・・ ゴダール夫人だったこともあるアンヌ・ヴィアゼムスキーの事実上のデビュー作である 『バルタザール何処へ行く』も個人的には大好きな作品なんですけどね。 なお、ご質問の件にも触れておきますと、 「壮大」「感動」「カタルシス」さらには「戦争」「根源的苦悩」という要素を満たすものとして テオ・アンゲロプロスの作品を是非ともお薦めします。 彼の作品ならどれでも良いと思いますが、個人的には出世作である『旅芸人の記録』か バルト半島を舞台とした現代劇『ユリシーズの瞳』 もしくは今年日本で公開されたばかりの最新作『エレニの旅』をお薦めします。
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- isoiso0423
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懐かしい邦画の話題が出ていたので、思い出した作品がありました。 人間の尊厳を描いた「真昼の暗黒」なんかどうでしょうか? 昭和20年代に山口県で起こった殺人事件の映画化ですが、制作当時はまだ裁判中だったため、映画化や公開は大変だったそうです。けっきょく大手映画会社の協力を得られず、自主製作されました。 えん罪事件を扱ったものですが、推理サスペンスもののような橋本忍さんの脚本が、見るものをグイグイと惹きつけてくれる映画です。監督は今井正。 この監督の「キクとイサム」という作品もイイですよ。東北のある村を舞台にした黒人GIと日本人婦女子の間に生まれた混血の姉弟の話です。実際にそういった”戦争の落とし子”とも言える子供たちを主役にし、リアルに描いています。 ただどちらもビデオの入手が困難なのかもしれません。(そんなのばっかりデスね) 追伸:「バルタザールどこへ行く」はアバンギャルドな作品というよりも、モノクロ画面に詩情豊かな悲哀の物語です。 いわゆる動物が主人公で”泣きを誘う”というような類の映画ではありませんので、あしからず。
お礼
見てみます。自主制作で大変な目に合った映画は好きです。きっと真面目な人たちが作ったんですね。楽しみです。
- JCSGS
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貧困、でいえば『裸の19歳』ですね。死刑囚、というかもう処刑されましたが、<連続射殺魔>永山則夫を描いた新藤兼人の、私はベストと思っている作品です。でも『飢餓海峡』みたいに「壮大な」までとはいかないかな。
お礼
あ、見てみます。新藤兼人はかねてから勉強しなければいけないと思っていたのです。自主映画の父ですよね。でも裸の島さえ見てないんです。必ず見ます。
- alidon
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『ベン・ハー』 古いですが凄いカタルシスありますよ。 キリストも登場します。 壮大なスぺクタルです。
お礼
ベンハーいいですよね。古い方は見た事無いんですが、チャールトンヘストンの方は大好きです。ボーリングフォーコロンバインであんな醜態をさらさないで欲しいですよ。
- isoiso0423
- ベストアンサー率64% (1125/1741)
「ジョニーは戦場へ行った」さすがにご覧になっていらっしゃるようですね。 「飢餓海峡」や「砂の器」をあげていらっしゃるので、見ている可能性も高いなぁ、とはおもったのですが。 「カッコーの巣の上で」をあげたいところですが、これもご存じでしょうから、変わったところで「バルタザールどこへ行く」というフランス映画はどうでしょうか? ロバが主人公の映画なんですけど、飼い主が転々とすることで”ロバの受難?”を描いた作品です。監督はロベールブレッソン。世界中の映画監督から崇められている寡作な作家なんですけど。 ただ、DVD化はされてますけど、レンタル店には置いてない可能性もあります…… また何か浮かびましたら書き込みさせてください。
お礼
カッコーも好きです。あの婦長は見るたびにぶん殴りたくなります。バルタザール…は未見です。聞くところによると随分アヴァンギャルドな作品らしいですね。渋谷か新宿のTSUTAYAへ行って聞いてみます。 是非またご意見をお聞かせ下さい。
- isoiso0423
- ベストアンサー率64% (1125/1741)
1971年のアメリカ映画で「ジョニーは戦場へ行った」という作品があります。 第一次大戦に従軍したひとりの青年の話で、物語の中心はほぼ病院のベッドの上です。 これ以上を書くとネタバレになってしまうので、あえて書きませんが、「戦争」「病気」「希望と絶望」など、人間の根元を扱った傑作です。 監督はレッドパージでハリウッドを追放された名脚本家ドルトン・トランボ。追放以来名前を変えて映画に携わっていました。そのトランボが実名を使った初の監督作品です。 8月にDVDも発売されるそうです。
お礼
とうとうDVDが!いや、あれは凄いですよねえ。とてつもない作品ですよねえ。お腹にずしんと響きます。白黒とカラーの対比が目に焼きつきます。
お礼
さっそくアンゲロプロスを借りてまいります。ビデオレンタルなので問題はありませんが、メーカーの横暴は許せませんね。許せないことはたくさんあります。たった今時計じかけのオレンジを見ていてこんな名作にぼかしを入れる法律のある日本が許せません。何て××××な国でしょう。だから日本映画界は瀕死なんです。自分の首を自分で絞めているのですね。いっそこんな国無くなってしまえばいいと思うときがあります。老獪をさらすよりはどこか国家予算の潤沢な国が買い取ってくれればいいと思いませんか?そうすればくだらない利権に固執している政治家を追放できます。治安と文化発展は両立しません。文化発展は欲望と衝動から生ずるからです。立法府はその辺がわかっていないようですね。