結論から言いますと、「企業への採用応募書類のたぐい」に関する企業側の“返却義務”自体は通常ありません。また、“通知の義務”もありません。
(この点については参考URLにある記述をご覧頂ければ御理解頂けると思います。)
但し、『採用結果等への問い合わせや異議申し立て』に対しては、キチンと対応する義務がありますので、sesamoさんの場合には、まず問い合わせしてみるのがスジでしょう。勿論、その結果や回答に対して納得いかなければ異議申し立てをすればよい事です。
まずは当初の応募条件を確認し、その際に採用スケジュールが明記されているとか、採用可否の回答期限が明示されているかどうかを確認してみて下さい。
それがあれば「回答が遅い!」とも言えますが、ない場合には自由期限ということになりますので、そうは言えません。(常識的に言って半年・1年ということはありませんが...)
ただ、sesamoさんの質問に「履歴書と作品集」とあることから、建築系やデザイン・アート分野などの応募ではないかと推測します。(場合によっては、工学系の試作品かもしれませんが)
いずれにせよ、これらの作品に関しては著作権などの問題から「単なる採用応募用作品」と片付けられない場合も出てきますので、それらが争点であれば以下のことの参考にしてみて下さい。
このことからも、送付後2週間では、企業に採用の可否を決定して通知を完了せよ、というのは場合(企業)によっては酷かもしれません。
特に作品集などを送付してその良否を鑑定し、その上で採用の可否・採用人数と採用計画のすり合わせなどを行う場合には、逆に2週間で結果が返ってくるようではむしろ不安に思った方が良いかもしれません(笑)。
# いい加減な鑑定、採用応募者数が異常に少ないなど、
# 普通に考えてマイナスな要素の方が多い様に思います。
通常、あなたの作品の企業側への到着から、鑑定作品の受付(募集)終了、作品鑑定開始から優良作品の選定、その中からの採用可否の決定、人事の承諾、社長決済、人事からの採用通知送付に至るまでかなりのステップを踏みます。
余程の中小企業・零細企業でない限り、コレくらいは人事採用上は普通ですので、あまりに早い決断は「何らかの理由で」定着率が悪くて人が足りないとか、応募作品が集まらないほど業界評判が悪いとか、良くないこともありえます。
まともな会社なら少々の時間は必要でしょう。それとも貴方の側に「急ぐ理由」があるなら、そんな回答の遅い会社に関しては他の件でも遅い遅い可能性がありますから、そういう意味ではオススメできません。
但し、例外もあります。これは相手企業が中小企業・零細企業や特定のイベントなどを目的にしたプロジェクトへの作品応募の場合です。
この場合には、その中小企業・零細企業の経営トップが作品鑑定~人事決済(社長)までが一人で済んでしまうので結論が早い、ということです。プロジェクトの場合にも、通常、人事権は基本的にプロジェクトマネージャーにあるので、決済は早いと言えます。
以上のことを踏まえて、自分の希望する結果と先方企業に望む対応を決め、それを基に行動されれば良いのではないでしょうか?
採用を希望するのであれば、1ヶ月くらいは待ってみるのも手です。先方が返答をいつまでにする、という約束をしていない限り、早いとも遅いとも言えないので。
ただ、通常は1ヶ月以上待たせるのであれば、貴方が他の企業やプロジェクトへの参加を決められていても先方企業にしても文句は言えない立場にあるので、それくらい経っているのであれば問い合わせるのはむしろ好意的だと思います。
●自分の希望する結果⇒あくまで採用希望、もはやこんな企業から採用なんていらないから作品集を返却してほしい、など
◆先方企業に望む対応⇒いずれにせよ採用可否を早く知りたい、採用なら準備することを・不採用なら応募書類・作品集の返却を、など
いずれにせよ、文面からは「あなたの作品集への想い」が伝わってきますので、その件に関しては著作権問題や不採用なら当該企業には本来的に必要がない(著作権の帰属がないので事業利用が難しい)作品であることを強調して返却して貰えばよいでしょう。
採用の場合には、業務上の作品と言うことになりえますので、著作権帰属に関しては現段階では貴方のものですが、(雇用・請負などの)契約内容次第では著作権帰属が企業側になる、ということも考えられます。そのことも考慮に入れて対応されることを一応オススメしておきます。
頑張って下さい。
お礼
回答ありがとうございます。 添付されていたサイトとても参考になりました。 ご推察の通り、デザイン事務所への応募です。 規模も10人に満たないところで、採用スケジュール、その他詳細も明記されてませんでした。 まだ募集は締め切られていないようですし。 とにかく問い合わせてみます。