• ベストアンサー

ざしきわらしについての図版資料

大学の英語の授業で、ざしきわらしについての英文とビジュアル的な資料が必要になりました。 英文は自分で書いていいのでそうしているのですが、資料がうまく探し出せないでいます。 資料のジャンルは基本的に問いませんので、どなたかご存知の方、ご回答をお願いします。 (カデコリーは「読書」ですが、映像資料でもOKです)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • yuhkoh
  • ベストアンサー率48% (350/723)
回答No.2

自称“妖怪研究家”です。  まずは「ザシキワラシ」を一躍有名にした、民俗学者・柳田国男の『遠野物語』は必読でしょう(新潮文庫・ちくま文庫などから刊行されています)。ここでは「ザシキワラシ」は“屋敷に住む神”と伝承されています。男子とも、少女とも、男女二組とも伝承されます。  次に「民俗社会内の、それもとくに旧家層における貧富の差およびその変動の説明原理」とし、一種の「憑き物信仰」的側面で考察した小松和彦の『憑霊信仰論』(講談社学術文庫)も参考になります。  あとビジュアル面ですが、残念ながら「昔から伝わるザシキワラシの姿」というものは存在しません。確かに、(我が尊敬する、偉大なる漫画家)水木しげる御大の妖怪画などに「座敷童子」の姿は描かれますが、この絵は前述の『遠野物語』を元に、水木御大が新たに与えた姿であって、「遠野地方ではこのような姿が伝えられていた」という訳ではありません(あの、コナキジジイ・スナカケババアも柳田著『妖怪談義』に名が挙げられるだけで、例の姿は水木御大の創作です)。  もともと、このような地方において説話・伝承される「妖怪」には、姿がほとんど伝わっていないのです。天狗や河童・鬼など過去から姿が伝わる妖怪は、京や江戸の都市文化の影響を受けたものがほとんどです(それは宗教的・政治的・世情的な寓意が込められることが多いです)。  ところが水木御大が男の子の姿をした「座敷童子」を描いたところ、「座敷童子は“過去から”この姿で伝わっていた」と勘違いされ、そこから派生的に画一なる「幼年男子の姿をした座敷童子」が、コミック・絵本・イラストなどで広まっているのが実情です。

akaiwa
質問者

お礼

『遠野物語』集英社文庫版で入手しました。 なんか、今回はものすごい基礎的なところから教えていただいて、本当にありがとうございました。

akaiwa
質問者

補足

柳田国男は一度読んでおきたかったのですが、どこから手をつけていいのかわかりませんでした。 『遠野物語』から入ればいいのですね?ありがとうございます。 まだ発表が終わっていないので、とりあえず一言だけで失礼します。 (あ、あと3番にURLを書いてくださってありがとうございます)

その他の回答 (3)

  • vamps
  • ベストアンサー率33% (37/112)
回答No.4

 宮沢賢治に「ざしき童子(ぼっこ)のはなし」という童話があります。「ざしきわらし」は後になって「あれが、ざしきわらしだったんだ」と気がつく存在みたいです。感覚や気配を絵で表現する天才、谷内六郎の画集を見ても「ざしきわらし」の姿はないみたいです。それでも、参考になる絵は多いので一度見られたらと思います。  谷内六郎展覧会(冬・新年)新潮文庫 40P「北風の入場式」1961.12.14の絵の説明で、谷内がこの感覚、気配について語ってます。  

akaiwa
質問者

お礼

情報ありがとうございました。 ですが『谷内六郎展示会』探し出せませんでした…ファインアート系の本が欲しかったので残念です。

  • yuhkoh
  • ベストアンサー率48% (350/723)
回答No.3

参考までに、水木しげる御大の描く「座敷童子」の画像です。 【旧バージョン】 http://nagoya.cool.ne.jp/zw3286/jpg/plamo.jpg 【新バージョン】 http://www.top-page.jp/site/page/mizuki/complete_works/list/sa002/

  • tamausagi
  • ベストアンサー率65% (201/308)
回答No.1

いやはやなかなか難しいことおっしゃいますね~(^_^) 「座敷童子」のビジュアル資料! 映像資料でもOKということは妖怪映画に出てた、でも「可」なのですね?(妖精写真みたいなのはないと思いますよ) だったら漫画でも「可」ですよね? 日本の文化を海外に紹介する練習みたいなレポートなのだと推測しているので、基本的な外見みたいなのが欲しいのかと思うのですが…… 私が紹介するのは岡崎二郎のコミック『アフター0』第8巻(小学館)に収録されている「小さく美しい神」です。 企業に憑いた座敷童子のお話です。 参考URLには水木しげる・京極夏彦・荒俣宏らが主要著編者を務める、角川の妖怪マガジン「怪」のトップページをいれておきます。 リンク集をたどってみたらよいものがみつかるかも。 時間が間に合えばよいのですが。

参考URL:
http://www.kwai.org/index.shtml
akaiwa
質問者

お礼

『アフター0』入手しました。「小さく美しい神」は1巻に収録されていました(シリーズ自体全6巻でした)。 ビックコミックということもあってか、紹介しても反応はいまいちでした(汗)。 ただ、話がずれますが個人的には10年ぶりに「大いなる眠り子」という作品に出会えたのが懐かしかったです。 情報をありがとうございました。

akaiwa
質問者

補足

>日本の文化を海外に紹介する練習みたいなレポートなのだと推測しているので いや、ぜんぜん(笑)。 まったく先生の趣味で、「クリーチャー」と呼ばれる超自然生命体についての文章を読み、そこから浮かんだイメージをみんなで絵に描き起こし、最後にそれを集めてコンクールをする。 …ぜんぜん英語の授業に見えません。英文も2週に1回しか読みませんし。 漫画ですが、OKどころかむしろその方が多いいです。 蛇足的な話のときには「ねこぢる」まで配られましたし。 ただ、それだけだと偏りが出るような気がして、もうちょっとファインアートっぽいのが欲しくなり、質問しました。 ちなみに、発表は土曜日。なので、もうちょっと自分でも探してみます。 (お礼はそのあとということで)

関連するQ&A