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障害者の韓国旅行
足の不自由な障害者ですが、韓国旅行を計画しています。 それで、いろいろと調べていますと、 韓国では障害者への偏見等が強いと書かれている情報が多いようです。 例えば、 ・外出させない ・飲食店の入店を断られる ・横断歩道は健常者でも渡れない程の作り etc 果たして、日本人の障害者が観光しても、 気持ちよく過ごせるか心配になっています。 移動は主にタクシーを利用する予定なので心配は少ないですが、 お店や観光地での物理的な不便よりも、 心情的な差別が心配です。 韓国に詳しい方の情報・お考えをお聞かせ下さい。
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仕事の関係で20年以上韓国と付き合っていますが、障害者に対する偏見や差別は日本の予想を超えるものがあるように感じております。 障害者だけでなく、特定の病気に対する偏見も凄まじいです。 他人と口論になって相手を罵倒する時につかう罵詈雑言ですが、とても日本語に直訳できないほど特定の病気をたとえて相手を攻撃します。 たとえ相手がその病気をもっていないのが明らかでも関係ありません。 例えて言えば 「お前はまるで○○病患者と同じだ!」 とか ・・・ ただ韓国人は日本人より 「いたわり、あるいは施し」 をする事も知っています。 ソウルの地下鉄に乗っていて 「何だか音楽が聞こえるな」 と思っていると、首からラジカセを吊って音楽を鳴らし、人に導かれながら車内の乗客に施しを求めに隣の車両からやって来る目が不自由な人がよくいます。 日本でしたら 「近くに寄らないようにしよう」 とか、あるいは全く無視する人が圧倒的に多いと思うのですが、韓国では若い人たちでもポケットから小銭を出し、箱の中に入れてあげるシーンをよく見ました。 従って、韓国では差別や偏見が多いものの、同時に社会的弱者に対する 「いたわりの情」 もあるので、ある意味で 「住み分け」 をしている、あるいはそれが出来ているように感じております。 一方、日本人観光者に対して、露骨に偏見をしめす事はまずないと思います。 ご質問の3例へコメントしたいのですが : 1.外出させない : これは家族が外出させないという意味だと思います。 昔の日本もそうだったのかも知れませんが、障害者をもつと 「家の恥」 という見方をしているように思います。 韓国人の場合、今でもやると思います。 2.飲食店への入店を断られる : これは偏見とか差別より、韓国ではハード・ソフトの両面で、障害者の入店や入場を想定した設計になっていない施設が圧倒的に多いため、もし混雑時に障害を持つ客が来た場合、他の利用客の迷惑になるとか、店員もどんな風に接したらいいか分からず、「出来たら他の店で ・・」 とヤンワリ断られるケースが考えられます。 それより、まず入口の構造自体が、例えば車椅子のままで店内に入る事が出来ない構造になっている店がほとんどでしょうね。 私も一年間ほどソウルに滞在しましたが、5星の超一流ホテルでも一般の飲食店でも、明らかに障害者を対象としたと分かるような構造になっている施設なんて見た事はありません。 3.横断歩道 : ソウル市内の大きな交差点では横断歩道が少ないです。 ほとんどが階段で地下街に降りて反対側の出口まで行き、また階段を上って向こう側に出るシステムになっています。 日本のような障害者用のエレベーターとかエスカレーターなんて存在しません。 地下鉄の駅でも同じです。 お年寄りの乗客は地上から駅のホームまで、いわば 「オンブ」 でもしてもらわない限り、地下鉄には乗れません。 それに横断歩道がある交差点でも、歩道が車道より数十センチも高くなっているのに、車椅子が安全に通れるためのスロープもありません。 もし車椅子の方がお一人で市内を移動しようと試みても、多分ホテルから10mも行かない内に断念せざるを得ないように思います。 「韓国は儒教の国だから、ご老人に対する尊敬の念には深いものがある」 と聞いていましたし、確かに面と向かっての態度には 「礼をつくす」 印象を強く受けているのですが、残念ながら一般大衆が利用する施設では、「社会的弱者に対する思いやり」 など微塵も感じられないのが実状です。 長くなりましたが、まず韓国では障害を持たれた日本人観光客に対して、偏見の目で見たり露骨な差別感を与えるような事はないでしょう。 少なくとも面と向かってするような次元の低い国民性ではないと思います。 従って、心情的な差別については安心されてよいと思います。 但し、ホテルや駅、あるいは一般食堂や観光地などでは、健常者だけを対象とした設計や設備になっているのがほとんどですので、もしかすると不便を感じる事は多くあるのではないかと懸念されます。 また日本のような、車椅子でも乗車できるようなタクシーがあるのか、ソウルの街で見た事はありません。 市内バスも然りです。 ただ、もしかするとキチンとした連絡をすれば事前の手配が可能かも知れませんので、旅行代理店と本当に密接に連絡を取り合って、不便が発生しないよう万全の対策を立てられるようにして下さい。
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再度、No.1 です。 先ほどは回答欄のスペースの関係で述べられなかったのですが、たしかに韓国は障害をお持ちの方が住むにはつらい国だと思います。 おっしゃるように障害者の物乞いは多いです。 韓国一の繁華街である明洞 (ミョンドン) ですが、いつ行っても、下半身が不自由なのか、分厚いゴムで出来た手製のズボンのような、前掛けのようなものを履いた人が道路にうつぶせになって、ちょうどバンザイのような格好をしているんです。 両手の先には、これもお手製だと思われる粗末な箱車のようなものにラジカセを積み込み、道行く歩行者に対して物乞いをしているわけです。 多分、自分では立ち上がる事もできず、両手で這いずる事しか出来ないので、そんな格好をしているように思え、見た瞬間、何か見てはいけないものを見てしまったような、とても複雑でつらい印象を受けた記憶があります。 ソウルを何度も観光された方なら、多分、この人をご存知だと思います。 このように物乞いをしなければ生活できないほど、韓国の福祉政策は遅れています。 先の回答でも述べたとおり、街自体が障害を持った人にはつらい構造になっているのに、政府による障害者用の施設も大変少ないようです。 無論、教会系のボランティアにより運営されている福祉施設もありますが、残念ながら圧倒的に数は少ないです。 おそらく 「障害者を生んだのは自分たちの責任なのだから、基本的には家族が面倒をみるのが当然」 という考え方が韓国社会に根強いのかも知れません。 でも本当は、福祉政策も含めて国民は税金を納めているはずなんですけどね。 韓国社会では、障害者がいる家 = 家族が面倒みなければいけない = 貧しい = 差別の対象 = 付き合わないようにしよう、あるいは 「社会のお荷物」 という考え方が根底にあるように感じられてなりません。 ただ、韓国はまだマシな方で、これも仕事で関係の深い中国では障害者の立場は極めて悲惨な状態にあるように思います。 具体例や自分で直接見聞きした事は無いのですが、中国人の国民性を考えると、つらいものがあるように思います。 特に市場経済を導入してからの中国人は様変わりしたように感じています。 何だかつらい話で申し訳なかったと反省していますが、韓国は日本人が観光で遊びに行く所としては最適だと思います。 以前報道されたような反日感情なんてホンの一部の極右集団だけですし、考えればそんな活動家は日本でもいますが、といって日本は韓国人や中国人が観光に来れば危険になるという国でもないですからね、同じことだと思います。 ただ韓国では障害者に対するインフラが未整備で、ご自分で移動するのは難しいと思いますので、その辺は 「仕方ない」 と割り切って韓国文化を楽しんで頂けたらな、と願っております。 自称 「親韓日本人」 でした。
お礼
再度の書き込み、ありがとうございます。 日本でも同じような時代がありましたし、今の日本でもインフラは整備されてきましたが、個々の心の問題となると、多くの切なくなるような経験はしています。障害者駐車場なんか、年齢層に関係なく平気で止めるモラルの無さですからね…。警備員がいると律儀に止めないという、なんとも虚しい国民性がありますが…。 しかし、例えば障害者を見た子供に母親が、日本では「困っている時には助けてあけなさいよ」と説明するところを、韓国では「悪いことをしていると、あんな風になるよ」と説明すると、他のサイトで読みました。 経済成長がめざましく、オリンピックやWカップを経験した国とは思えない現状の根底には、古い世代の思想があるのでしょうね。悲しいですね。 若い世代で変わることを願っています。
お礼
貴重な情報ありがとうございます。 変な偏見は無さそうなので安心しましたが、 ソウルの街を一人で歩くのは障害者には辛そうですね。 「ホテルの道路を挟んだ向かいの焼き肉屋に行く」という、ごく簡単な事も難しそう。 ただ、盲目の方へのエピソードは自分にとっては辛い話です。「いたわりの情」って話より、韓国が抱える「病」の話と思えます。韓国で未だに「障害者の物乞い」がいるなんて、とても寂しいですね。