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魍魎戦記【MADARA】のラストについて
田島詔宇さんの漫画、魍魎戦記【MADARA】のラストの意味がいまいち解りません。 マダラとキリンは結局どうなった(どこへ行った?)のか。 後、一番解らないのがマダラとキリンの関係です。元々は同一人物だったみたいな事を言われていますが、キリンは人間じゃなかったのですか? 古い漫画で申し訳ないです…。 他に【MADARA】シリーズで【BASARA】(でしたっけ?)とか出てるみたいですが、これらを読んでみれば理解できるのでしょうか。続編なのでしたら読んでみたいのですが…。
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世界観が非常に複雑なので、1から説明すると長くなりますが。 アガルタ(理想郷)の扉を開くには、真王とその妻となる”グレートマザー”の力が必要です。 マダラの母・サクヤは、影王とマダラの他に、ミロクの侵略を受ける前の夫であったウガヤ王との間にもうけた女児(アマツ姫)を産んでいました。 ヨミの城で、マダラの双子の兄である影王は、この女児こそがキリンであり、グレートマザーの力を持つ者だと言っています。 しかし、ヨミの城が崩壊した時、時空のはざまに飛ばされたマダラとキリンは、若い日のサクヤに出会い、アマツ姫はミロクに殺され、既に死んだものと告げられます。 ここで、キリンの素性はまた分からなくなります。 この時に会ったサクヤは、ミロクとの子である双子の兄弟を身ごもっています。それが、後の影王とマダラです。 サクヤはミロクを倒すために、自分の力を全てこの2人に分け与えて死ぬと、時空の向こうにいたマダラたちに伝えます。 母の胎内でマダラは影王の力を吸収し、更に、アマツ姫が受け継ぐはずだったグレートマザーの力までもがマダラに宿っていました。 力を持ち過ぎたマダラは無意識のうちにグレートマザーの力を切り離し、その切り離された力が実体化して少女の姿になったものがキリンです。 キリンはマダラより先にヒジュラの村に飛ばされ、タタラ爺の孫娘として育てられました。 キリンがマダラから切り離された存在でありながら、マダラより年上に見えるのは、この時間的なズレもありますが、何より、真王を守護する母なる力が実体化したものだからだそうです。 キリンは人の姿をしていますが、それは見せかけで、一種の精霊のようなものです。 ところで、白沢という一風変わったキャラが登場しますけれど、実は、マダラの世界では、物語でナゾとされる様々な秘密を握っている、意外に重要な役柄のキャラになっています。 (後のマダラ弐でも、巫女白沢として登場しています) サクヤの出産に産婆として立ち会った白沢は、ヒルコになったマダラを蓮の花に乗せて川に流し、川下のヒジュラの村に逃がしました。 ヒジュラの長であったタタラは、白沢からマダラとキリンの秘密を聞いていたので、マダラに失われた身体の代わりにギミックを与え、キリンとともに育てたのです。 本来はアマツ姫がいなければアガルタの扉は開けなかったはずですが、アマツ姫が持つべきだった力をマダラが持ってしまい、その力は切り離されてキリンになりました。 キリンは常にマダラと行動をともにし、須弥山攻略の際にも、マダラと一緒にミロクのもとに向かっています。 アガルタの扉は須弥山のミロクの玉座の後ろにあり、マダラがそこに着いた時は、ミロクは影王に殺されたあとでした。 アマツ姫がいなくても、グレートマザーの力であるキリンがいるのでアガルタの扉は開くことができるのですが、マダラは扉を壊し、アガルタを封印してしまいます。 ミロクは人々が理想郷にすがり、理想郷を夢見る、その幻想に宿る存在です。 (↑このあたりは、弥勒菩薩が釈迦の死後五十六億七千万年後に現れて衆生を救うという仏教の教えが、ちょっと下敷きになっているように思います) 理想郷が作られない限り、ミロクは何度でも人の世に転生し、蘇るというわけです。 つまり、マダラがアガルタの扉を開いていれば、アガルタの叡智により理想郷が作られ、ミロクは消えたはずだったのです。 しかし、アガルタの扉は開かれなかったため、ミロクは復活し、来世に消え去りました。マダラとキリンもミロクを追って、虚空に消えて行きます。 マダラ壱はここで完結していますが、ミロクを追ってマダラが消えたことは、以降のシリーズの大切なテーマになっています。 ----------------------------------------- マダラ弐のバサラ伝は、恐山(日本の恐山ではありません)に眠るマダラ(ヒルコ)の魂を蘇らせ、転生させる力を持つバサラの物語です。 その証として父親殺しが義務づけられて(マダラ壱で、影王がミロクを殺したことから始まる因縁)いたり、この世界の人々は真王復活に捧げられる供物のようなもので、マダラが蘇る時にはこの世界は滅ぶと言い伝えられているという、かなり暗い物語になっています。 壱のキャラとの関係がややこしいので、設定資料をよく読まないと分かりにくいです。 キャラクターのステータスも表現で難しく(はっきりいって、さっぱり分からない ^^;)、シリーズでは一番複雑ではないかと思います。 マダラ参の赤( LASA :ラサ)は、マダラが消えた後、セイシンジャがマダラを追って異次元に向かうまでの物語です。 異次元とつながる門が大陸・フダラクにあるという占い師の言葉を信じて大陸に渡り、そこで1人の少年と出会い、旅に出ます。 壱では理想郷として描かれたアガルタからもたらされた赤砂(ラサ=アガルタの下等生物)の生命力が、大陸の滅亡をかろうじて食い止めたものの、生物を侵食し蝕んでいくという、神の国であるアガルタの別の一面が描かれています。 弐よりは転生の設定が複雑ではないので、馴染みやすいかもしれません。 ここでもミロクと呼ばれる人物や、バサラという人物が登場し、ちょっとだけ弐ともつながりがあります。 他にも、マダラ青や転生編・ガンダーラ編といったシリーズがいろいろとあります。 ガンダーラ編は小説で、マダラ赤の巻末にちょっと載っていました。昔のコミックスの構成なので、今の復刻版では変わっているかもしれません。 いずれも、マダラのその後ではなく、消えたマダラを慕って彼に会いに行こうとする、セイシンジャやカオスたちの物語です。 キャラクターは名前や姿が違うものの、壱の人物が時を超えて転生し、霊的には壱のキャラクターと全てつながっています。 (つまり、姿は変わっても、魂は壱のキャラクターたちのものということです) 転生編だと、舞台は確か現代の東京で、キリンやセイシンジャが転生し、学生として登場していたと思います。
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- ppaannss
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魍魎戦記【MADARA】私も好きな漫画の一つです。 まず、キリンですが マダラが生まれたとき、霊力などの力をマダラが持ちすぎていたために、その力を切り離し実体化させたものです。 何処へ?ですが、 ミロクが時空の穴をつくり、来世に逃げていったので、 そのあとを追っていったんです。 マダラの最後の方をしっかり読めばちゃんと書いてありますよ。^^ 【BASARA】は関係ないわけではありませんが、続編というかんじではないです。 他にもマダラ赤(LASA)だったかな?というのがあり、それはセイシンジャが主役です。 転生編というのもあったと思います。 いずれも関係ないわけではありませんし、その後という感じですが、 マダラの続編というわけではありませんので、読んでも本編のその後がわかることはないとおもいます。 残念ながらマダラ以外の本を紛失してしまったので 言い切ることができませんが、こんな感じです。
お礼
漫画喫茶でパラパラと読んだ程度だったので、あまり理解出来ていなっかたみたいです。すいません…。全部揃えて自宅でジックリと熱読してみたいと思います。有難うございました。
お礼
すっごく詳しく説明して下さって有難うございます! やはり漫画喫茶でパラパラと読んだ程度では、理解出来ないくらい複雑な設定だったんですね…。 ミロクが来世へ逃げマダラとキリンも後を追ったということは、マダラとキリンも転生し来世でまたミロクと戦う事になるのでは…?と考えると【転生編】というのは、その様な設定ではないのでしょうか? でも続編では無いとの事なので、この【転生編】にはキリンが出ているみたいですが、どういう設定なのか物凄く気になります。 DPE様の詳しい説明のお蔭で、益々興味が湧きました。是非シリーズ全部揃えて、ジックリ読んでみたいと思います!有難うございました☆