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医学部の志望校を決める時、立地やどの大学を出たかということは卒後にどう影響するのでしょうか。
前から気になっていることなのですが、どなたかご存知の方はもしよかったらご回答をよろしくお願いいたします。親や親戚には医者がいません。浪人していますので、親はどこでもいいから入ってくれと言います。しかし、少ないながらもいろいろな情報に惑わされます。このような暇があれば勉強していた方が得策と言えるのですが。医者になりたいのなら出来るだけ早く医学部に入ってしまった方がよいということも理解できますし、大学を選ぶ前に自分がそのレベルに達することができるのかという厳しさもあることを知っているつもりですが、入ってから後悔しないためにもぜひ、はっきりさせたいことがあるのです。どうかよろしくお願いいたします。(1)旧帝とそれ以外では、卒業後医者としてやっていくにあたってどう違いがありますか?(漠然となってしまって申し訳ありません。医者になってからの環境や人との繋がりなどなど。他にも私が思いつかない何かがあるかもしれません。)(2)実家から遠い大学に入ってしまったら、戻って来ることは難しいのでしょうか?それは地方の県立大のみですか?・・・それとも、やはり医者になってしまえば出身大学なんて関係なくなってしまうのでしょうか。ではなぜ今も旧帝大が持ち上げられたり、難しいのかの理由が見つかりません。どうかよろしくお願いいたします。
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現在、システムの変更により卒後の研修医師の流れが変わってきています。基本的には皆さんがお話されておりますように、1.旧帝大系か否かは余り関係ない、2.実家から遠くてもどうにかなる、と言うことだと思います。 ご存知だと思いますが、医学部卒業後、国家試験取得したうえで卒後臨床研修が2年間行われます。つまり、国家試験は仮免許で、2年間の研修をしてから本当の医師となる、と言うことです。 厚労省は大学の医局の力を半減させようとしてます。外の病院へ研修へ行き、マッチングと言われるアメリカのシステムを導入しました。その結果のストーリーです。 1.マッチングシステムは基本的に研修医の売り手市場です。多くの病院が多くの人手がほしいためです。現在日本全体の医師不足は深刻です。厚労省は医師過剰は平成32年からと言っています。10年たっても不足のまま、と言うことです。日本はOECD30カ国の中で医師数は「下から4番目」です。たぶん医療の進歩で必要な医師数は増えてますから、平成32年でもまったく医師不足は解消されないでしょう。 2.卒後研修のせいで、大学は研修医を集められず人手不足になってます(大学病院は「学生の教育」「研修医の教育」「先進医療」「病気の研究」「地域医療」のすべてを求められていますから、「研修医の教育」に熱心な研修病院には人気で負けてしまいます)。人手不足で大学は医師派遣できず地方病院から撤退を始めています。昔はほとんどの医師が医局に在籍していました。行きたくもない地方へも行かされました。 3.一方、卒業したばかりの研修医は研修条件の良い都市部へ出身大学と関係なしに進んでいます。いま誰も地方へ医師を派遣する強制力がありません。 4.結果として、研修医は都会の有名研修病院ではテストが必要で入るのも困難ですが、それ以外の大学病院、地方病院などでは圧倒的に売り手市場です。出身大学は一部の例外を除いて気になされなくていいかと思います。 以上と別に、卒業後に制限を課せられる大学があります(個別の大学を中傷しているわけではありません。ご理解ください)。ご存知のように防●医大、自●医大、産●医科大学などです。これらの大学は、卒後にその課せられた義務を果たさなくてはいけません。偏差値が良い→良い大学→進学→卒後9年の義務、あるいは数千万円はらって義務免除、と言うことがありえます。簡単に偏差値だけで決めると、人生が決まってしまうことがありますので、十分ご注意ください。 以上、長文失礼いたしました。
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- tyuuta
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(1)旧帝だと歴史が長いので関連病院、施設が多かったり、卒業生も多い為に医局の情報なんかもとりやすいというのはありますが医者として仕事をするのにそんなに影響はありませんのであまり気にしなくてもいいです。 (2)これも全く気にしなくて良いですね。なぜなら地方医科大学卒業生も毎年かなりいるはずなのに、なぜか地方は医者不足、首都圏は飽和状態という矛盾した状況になっているのです。これは地方大学を出ても地元に戻ってくる学生が非常に多いからです。ですから国試を通ってしまえば実家に戻る選択も可能です。 旧帝大が難しいとありますがレベルはどこも似たようなものだと思います。最高峰は東大理IIIですが、同じ東京にある東京医科歯科大(単科医大)ここは旧帝ではないですが 東大理IIIにこぼれてしまった学生が多く受験する為に 旧帝と同レベルかそれ以上です。旧帝大が持ち上げられたりというのは歴史もあるし関連病院が多かったりということがあるかもしれないですが、それ以外の医科大学も同じくらい難しいですよ。 結論として全国の医学部を視野に入れられるならBEST ですし、金額も絡みますが私立も考えられるなら選択肢も広がるので有利です。親御さんの言う通り、とにかくどこでもいいので医学部にまずは入ることです。 一番重要なのは大学に入ってからの情報収集(どこの医局がいいとかなどなど)です。 いまだに医師の世界は医局が医者の人事権を握っているため選んだ医局で人生が大きく左右されることもあります。 中には自由奔放な医局もありますが一方で閉鎖的で医局の最高権力者の教授がのさばっているところもあります。 将来の勤務先にしても地方の方が給料が高いとか、地域格差があったりもします。医学部を目指すならば勉強は最も大事ですがどういうところなのかという知識も最低限持っていたほうがいいでしょう。下記に参考書籍をあげておきます。他にも医学生の生活ぶりとかはエール出版というところでも書籍が沢山ありますので一読されてみると良いと思います。 最後に患者から見て本当にいい医者はまだまだ少ないですし、古い医局の体質や医師を取り巻く状況は多分これから 大きく変動していくでしょう。それだけに大変やりがいがある職業だと思います。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 地方は医者不足だと聞きますが、その原因に卒業生が地元に帰るためということがあるとは、考えが及びませんでした。安心しました。 医局を選び方がとても重要なのですね。人生が大きく左右されてしまうとは驚きです。大学に入ってからも、気が抜けませんね。大変参考になりました。 とりあえず今年で浪人がやめられるようがんばります。本も紹介していただき、重ね重ねどうもありがとうございました。
- kame-chan
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こんばんわ 私は旧帝大以外の国立大学出身の医師です。今は旧帝大に所属しています。 (1)あんまり困ることはありません。ただ他の科に同級生や部活の先輩後輩がいると相談事がラクなことはあります。 (2)一昔前は戻りづらい大学があったり、県によっては県立病院なのに他県の大学(旧帝大や伝統のある私学)が関連病院のことがありました。旧帝大が有利と言われるのはこのことで、つまり赴任先が多いことです。 今は研修制度が義務化したため、大学の医局に入局する前に研修病院(大学病院や研修指定病院)をきめれます。地元の研修指定病院で2年間研修している間にやりたい診療科をきめて、その関連の医局に入局するなり、大学医局に属していない病院の面接を受けるのが良いと思います。 基本的に医師国家試験を通ってしまえば出身大学は大きくは関係はありません(完全にないとは言い切れないですが…)。地元に戻りたいのであれば、6年生になったときに地元の研修指定病院のマッチングを受ければ大丈夫です。 ちなみに旧帝大にも他大学出身の教授もいますので教授をめざすのであっても大丈夫です。いくら人脈があっても基本的には個人の能力です。あと人脈は医者になってからいくらでもできますから。 旧帝大が地元にあるのならそこに受かるのが確かにベストですが、旧帝大にこだわって浪人したりするのは全く無意味です。可能であれば、国公立医大、金銭的に余裕があれば私学でも良いので早く医者になった方がいいですよ。開業してないと定年がありますからね。 頑張ってください。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 地元の旧帝大をめざす勢いで、尚且つ他の国公立も視野に入れながら、がんばろうと思います。できれば旧帝に入りたいと思うようになりましたが、その前に医学部入ることのほうが優先となりますね。大変参考になりました。どうもありがとうございました。それに、開業していないと定年があるんですね。考えても見ませんでした。
- caos64
- ベストアンサー率45% (40/87)
まず(1)について。 旧帝大はどこもそれなりに歴史があります。少なくとも戦後設置された新制大学の医学部や、昭和50年ごろを中心に新設された地方医大などに比べれば、歴史が断然長いです。 歴史が長いということは、輩出した卒業生も多いということですから、その数だけでも(狭い業界ですし)大きな影響力を持つでしょうね。 それにやはり、前の方も書いておられますが、伝統のある医学部は関連病院もそれなりにしっかりしたところを押さえてます。 それに新設医大などには旧帝大出身の教授や助教授がいまだにかなりいて(ひところほどではないようですが)、そうした人事的な影響力も小さくはありません。 そうしたことが積み重なって人気を呼び、難易度も一定のレベル以上に維持されているのではないでしょうか? (2)については、医学部を終えて医師となってから、地元の大学の医学部の医局に入るという方法もありますよ。 それほど難しいことではないと思います。 なかなかその中で出世する(講師-助教授-教授といった・・・)のは難しいでしょうが、意外に他の大学の医局に入るという方はいます。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 影響力の問題が難易度と関係していたのですね。やはり、どこの医学部でもいっしょというわけにはいかないものですね。 地元へ帰ることもそれほど難しくないと聞き、大変安心しました。 参考になりました。どうもありがとうございました。
- katuharu2
- ベストアンサー率21% (33/156)
あなたが医学においてどの様な分野を学びたいのかが分からないので、おおざっぱに言っておきますが、研究者として医学に携わろうと考えている場合、どこの大学に入るかよりも、入った大学でいかに勉強して行くかが問題です。 そうではなく、臨床医を目指す場合、通った大学によって、どの病院に行けるのかと言うのが決まってきます。自分で開業する場合はべつですが、そうでない場合は、ふつう研修医などを経て勤務医になりますが、病院や、科によって派閥があるのは普通です。まぁコネが物を言う業界なのでこれは割り切って下さい・・地元にいたいなら地元の医学部に行くのが得策かと思います。 最後に、旧帝大が持ち上げられるのは、財力があるからです。財力があるからこそいい先生を集められるし設備も良い物が使えます。
お礼
回答をどうもありがとうございます。 ご指摘の通り、書き忘れていたのですが、今のところは勤務医を望んでいます。やはり、本当にコネが幅をきかせる世界なのですね…旧帝大は財力があるからですか。確かに、言われてみれば、納得できます。重ね重ねどうもありがとうございました。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 産●医科大学は今年から国公立2次試験と日程が重ならなくなるので、受けようかと思っていたのですが、卒業後に義務があることを気付かされました。ありがとうございます。忘れていたのです。よく考えてみることにします。 大学名よりも、実力ということですね。そちらも厳しいことですけれど… とにかく、合格をめざすことにします。ご丁寧にどうもありがとうございました。知らない話が満載で大変参考になりました。