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偶然性のない推理小説
私は西村京太郎さんの本が読みやすくて楽しかったのでよく読んでいたのですが、最近、どうも気になってきたことがあります。 決定的な証拠を情報屋から聞いたり、偶然に何かを見つけたり、最近読んだ「特急 おおぞら 殺人事件」にいたっては、犯人が住職に送った遺書のようなものが決定的な証拠になっておりました。 今までは特に気にならず楽しく読んでいたんですが、最近はこの偶然性が多いと面白くなくなってきました。 理論的につめていって犯人を特定するお勧めの本がありましたら教えてください。西村京太郎さんぐらいの読みやすい本だと特にありがたいです。
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やはりなんと言っても高木彬光かなと思います。 理論的につめていって犯人を特定する、 いわゆる昔ながらの推理小説ですよね。 氏の作品はすべて面白いですが、やはり有名な 神津恭介シリーズをおすすめします。 また論理的につめていくという形で一番好きなのは、 やはり神津恭介シリーズですが、 「成吉思汗の秘密」「邪馬台国の秘密」「古代天皇の秘密」 の三作はおもしろいですよ。 神津恭介が入院し、暇つぶしにしては大きなテーマですが、 現在残っている資料だけで、こじつけやアナグラム、強引な解釈などせず、ただただ当然の帰結として 歴史のこの謎を解くことができるのか、という内容です。 犯人捜しではないですが、本当に面白いです。 成吉思汗の秘密は、源義経=成吉思汗説を検証、 邪馬台国の秘密は、まんま、邪馬台国はどこかを検証、 古代天皇の秘密は、初期の天皇にまつわる様々な疑問(やたら長生きしてたり、人間関係だったり)を検証するというものです。 古典的推理小説ファン(僕もそうですが)は、必ず楽しめると思います。
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ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」が純粋論理小説などといわれており、理詰めの推理で評価が高い作品です。わずかな手がかりから推論の展開させて状況を特定するといった作品です。 翻訳ものですが、短編集なので読みやすいと思います。 国内では有栖川有栖「月光ゲーム」「孤島パズル」「双頭の悪魔」と続くシリーズ物が、奇抜なトリックに頼らないロジックの緻密さがあります。
お礼
ありがとうございます。 #3の方にも書きましたが、海外のものは今まであまり読んでいませんでした。 「この人だれだっけ、さっき出てきた人かな」なんて思って前のページに戻ったり、表紙に登場人物のリストが載っていると何度も見直したりしちゃうんです。 でも、おすすめの本は読んでみたいと思います。
補足
この場を借りて回答者様全員にお礼を申し上げます。 回答者様にあげていただいた本は必ずそれぞれ1冊は読ませていただこうと思います。 ありがとうございました。
- char2nd
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仰ってるのは、いわゆる「本格派」と呼ばれるものだと思います。 だとすると、国内では綾辻行人ですかね。本格派の代表といわれています。「館シリーズ」は確かに面白いですよ。やや、ホラーっぽいところがありますが。 海外なら、エラリー・クイーン、ヴァン・ダイン、ディクスン・カー(またはカーター・ディクスン、同一人物です)といったところでしょうか。 エラリー・クイーンは日本でもファンが多いので、ご存じかも知れませんが、「国名シリーズ」や「中途の家」などは初期の傑作だと思います。
お礼
ありがとうございます。 「本格派」と言うのですね。 海外のものを読んでいると名前とか地名がなかなか覚えられないのであまり読んでいないのですが、おすすめのものは挑戦してみたいと思います。
最近は偶然性に依存した安易な推理小説が多すぎると思います。もう亡くなった某女流作家のは口紅に青酸カリを混ぜるなどめちゃくちゃな設定もあったようです(変色するそうです)。 初期の松本清張の短編は、無理がなくて面白いです。 個人的におすすめは「坂道の家」「一年半待って」や、黒字の絵シリーズですね。長編はいいと思いません、点と線なんて無理があります。問題は不倫ネタが多いのと、後期は長いだけの駄作が多いです。社会勉強になる面もあるので、よかったらお読み下さい。 あと、出来不出来の波がありますが、夏樹静子さんのも面白いと思いますよ。 宮部みゆきさんはえらい人気ですが、人気が先行し過ぎ。多少偶然性もありますが「火車」は面白いと思いました。
お礼
ありがとうございます。 松本清張さんの本は何冊か読んだことがあるのですが、短編は読んだことがありませんでした。 短編を挑戦してみようと思います。 「火車」は気になっていたんですが、あまりにも人気があるのと厚いため胸内側ポケットに入れにくい(あまりバッグを持たないので)と言うことで避けていました。
お礼
ありがとうございます。 まずはおすすめの神津恭介シリーズに挑戦してみたいと思います。 回答を読んでいると今すぐにでも読みたくなってきました。