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ピロリ菌の除菌成功率
萎縮性胃炎の進んだ段階です。ピロリ菌陽性とのことで、胃ガンとの関係も懸念されており、除菌をしようと思います。そこで、お医者さんがいうことには除菌に使う抗生物質の種類により保険適用とそうでないものがあるとのこと。保険適用のは、ランソプラゾール・アモキシシリン・クラリスロマイシンの組み合わせで、適用外のはクラリスロマイシンの代わりにメトロンダゾールを使うそうです。除菌成功率、副作用との兼ね合いを考えると、どちらがよいでしょうか?
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日本ヘリコバクター学会からの報告を参考に見てみました。 保険適応であるランソプラゾール・アモキシシリン・クラリスロマイシンで一週間治療した場合の除菌率は 胃潰瘍 89.2%(83/93) 十二指腸潰瘍 83.7%(82/98) です。日本で一般的に広く用いられている方法で、副作用として4割に下痢、2割に口中の苦味や酸味などが見られます。 メトロニダゾールを用いた場合の除菌率は約90~95%となります。 日本では細菌ではなく原虫に対するお薬として扱われており、トリコモナス症しか保険適応となっていません。 メトロニダゾールには、動物実験ではありますが(人間に対する影響は不明ですが)、マウスに対する長期投与で肺腫瘍が発生したとの報告があり、また、耐性菌を作りやすいお薬で、今は特効薬として温存しておきたいという思惑もあって、恐らく承認が見送られたのだと思います。 ランソプラゾールを含む三剤の治療で除菌が不成功であった場合、メトロニダゾールを用いた再治療をすると除菌率は81.3%です。 クラリスロマイシンにアレルギーがあって使えない人は最初からメトロニダゾールを使う方法を選択するかもしれません。 naonao56さんがどちらを選択されるかは、お考え次第だと思います。私なら、まず保険適応の三剤を試してみて、それで効果があればよし、ダメならメトロニダゾールを考えるかもしれません。 治療がんばってください。
お礼
mhouga様、専門家としてのアドバイス、大変心強く感じました。ありがとうございます。除菌に関して、若干不安な点もあります。除菌に失敗して耐性菌を作ってしまったらどうするか、とか成功しても再感染したら除菌できなくなるのか、除菌によりピロリ菌と関係しない部位に癌ができやすくなるという報告はどうなのか、などいろいろと・・・。 でも、プラスマイナス考えると、除菌したほうがずっとよいということですよね?保険適用のほうで除菌してみようと思います。