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歴史と国際関係学。。。
こんばんは。4月から高3の受験生になる者です。今、迷っていることがあります。今まで自分は大学進学後、歴史(西洋史)を学ぶつもりで文学部を志望していましたが、最近国際関係学も学びたいと思うようになりました。しかしどちらの方に進むべきか迷っています。国際関係学の方は歴史的な分野の学習も含んでいると思うのですが、国際関係学に進んで十分に歴史が学べるのでしょうか?学べるのだとしたらどの大学が十分なのでしょうか? 自分で考えろと言われてもしかたがないようなつまらない質問ですが、どなたでもいいのでヒントをいただきたいです。よろしくお願いします。。。
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質問者が選んだベストアンサー
こんばんは。今度私は大学2年になるのですが私も受験のとき質問者さんと同じような悩みをもちました。私も歴史(世界史)が好きで歴史が学べる学部を受験しようと思ったのですが、ただ歴史だけを学んでも将来仕事に就くときに役に立つか心配だったので、世界史=国際というような単純な発想で国際系のことを学ぶ学部に入りました。質問者さんのおっしゃるように国際関係学の方は歴史的な分野の学習も含んではいますが歴史を学ぼうとするのならば不十分かもしれません。私の大学の場合ですが、国際関係学を学ぶうえで今までの歴史は必ず出てきますが、歴史について深くは学びませんでした。これはあくまで私の大学の場合なので他の大学のことは分かりません。国際関係学と歴史を学べる大学は経営学や経済学を学べる大学と比べて少ないかもしれませんが、きっと質問者さんにあった大学があるはずです。質問の回答になってなくてすいません。自分の経験に似ていたので回答させていただきました。それでは、受験がんばってください。
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#2です。文字数の関係でレスをもう一つ書きます。 さて、それから歴史学は社会に出て役に立たないからね国際関係学をやっておいたほうが社会に出て役に立つのではないかという「期待」があるようですが、これはあまり期待できません。 史学科卒は、せいぜい歴史の教師か学芸員などしか主だった職は無いと思います。あとは大学で学んだこととは関係ない一般企業しかないでしょう。それに比べて、国際関係学を学んだ人は需要があるかというと、史学科卒とあまり大差ないと思います。 なぜなら、政治学も歴史学同様に「実学」ではないからです。社会に出てから役立つ「実用性」を重視するなら、歴史学や政治学ではなく、法律学や商学、経営学などを学んだほうがはるかに有利です。ですから、「歴史は就職できなさそうだから、国際系のほうがよさそう」と判断するのは、あまり意味がありません。けっきょく、国際関係論を勉強したって、外交官や国際連合などに勤務する以外には、社会に出て、しごとをする上では役に立ちません。それより、よっぽど法律の勉強をして法務で力を発揮するとか、原価計算などの勉強を会計学で学んだほうがいいですね。それに、外交官なんて難関中の難関ですから「なりたい」と思ってすぐになれるようなものでもないし、国連にかんしては大学院、それもできれば欧米の大学院で、最低でも修士号を取らないと、そもそも応募資格もありません。政治学系統は、あまり需要は無いのですよ。 さて、歴史と国際関係論が両方学べる大学として代表的なところをいくつかピックアップしておきます。いずれの大学も、私は行った事もありますし知人もおりますので、ご紹介します。 あなたがもし女性なら、 津田塾大学国際関係学部 はいいと思います。ただし入試が、私立大でありながら英国は記述・説明式、世界史も東大・一橋級の大論述が出ますので、難関です。 あとは、国際系に強く歴史のスタッフも所属している大学としては、 国際基督教大学(ICU) ですね。 それから、歴史はわかりませんが、国際系がとくに強い大学(国際系にウェイトがある大学)としては、 上智大学法学部国際関係法学科 上智大学外国語学部 があります。 それから、歴史と国際関係が半々程度で学べる大学としては、 東京外国語大学外国語学部 があると思います。 私自身が国立の人間なので、このくらいの難関レベルの大学しか思いつきませんが、もう少し易しい大学のほうがよければ、学校の先生(世界史や公民の教師)などに尋ねてみて下さい。
お礼
とても長いお返事ありがとうございます。今まで国際関係学に持っていたイメージが払拭され、内容などが一気にわかりました。やはり経験者に聞くのが一番ですね。それでも僕は歴史学が好きなので、文学部、法学部(国際関係学を含む)の両方を受験するということにします。本当にありがとうございました!
私はいま某国立大で国際系の学科にいます(学部は国際系ではないのだけど、学科は国際系です)。後輩の話を聞いていると、あなたのような悩みを持つ人が多いみたいです。私も世界史が得意な教科の一つで、現在は高校地歴の教員免許取得も考えています。 さて、国際関係と歴史についてのご質問ですが、質問者さんは「国際関係学」という学問がどういう学問かわかって、歴史と比較していますか?たぶん、国際関係学を漠然と国際的なことを勉強する学問だと思っていませんか?それは正しいようでいて、半分以上間違っています。テクニカルタームとしての国際関係学 the study of international relationshipsは、歴史学と比較するものではなく、れっきとした「政治学」の一部門です。学者によっては、「国際関係学イコール国際政治学」、つまり国際政治学 International Politics と同義だという人も居ます。 国際関係学とは、「いま、現在」を志向する学問です。歴史学は「いま」を志向するために「過去」に重点を置く学問です。矢印の方向が逆です。また、基本的に大学の教育は二歩も三歩も遅れていて、現在の学者というのは特定分野のスペシャリストです。西洋史でも、ドイツ史専門家、フランス専門家、イギリス専門家、しかもそのドイツならドイツでも、「時代」や「地域」によってまた専門が分かれ、結局、歴史学者なんて、すごく狭隘(きょうあい)な時代、地域の、ごく一部分の歴史にしか興味がありません。歴史学というのは、現在はそのようなものです。比較的視座をもった先進的な歴史学は、まだまだ少ないです。 さて、一方の国際関係学は文字通り、「国家」と「国家」の関係 relationship を研究する学問です。そこには、様々な視点、たとえば軍事的関係性、政治的関係性、商業的関係性、社会的関係性(移民の交換など)ごとに関係を紐解きます。また、それは2カ国におさまらず、複数国を一挙に扱うことが多いです。そのため、国際関係論というのは、ある基本的な国際関係論に対する能力を身につけて、あとは応用していく、という語学・数学的な要素があります。 いろいろなケースが各国にありますが、それらに普遍的に打倒すると思われる法則性や概念性を勉強し、その後独自の国家や地域に踏み入るのです。その点で、法学と性質は似ていて(普遍的内容を導入として、その後、個別的内容に取り組むという点で)、だからこそ、国際関係学はふつうは「法学部」に置かれています。「文学部」に置かれる歴史学とは、まずそこが根本的に違います。 国際関係の解明には、国際法(慣習法と条約)の知識も欠かせませんので、国際関係学を深めていくとなると、どうしても歴史や政治の力だけでは足りません。国際法学を勉強できる法学部だからこそ、国際関係論は深められるのです。だから、私個人の意見ですが、法学部ではない学部に置かれている国際関係学科とかは、私からすれば「ニセモノ」という感じもします(笑)。 ただし、国際関係学を勉強するには、外交史・政治史・経済史に対するある程度の理解(高校世界史・高校政経程度でOK)は不可欠です。歴史の教養は、国際政治学には不可欠です。ただし、歴史学との違いは、歴史学は歴史を知ることを「目標」としていますが、国際関係学(国際政治学)は歴史を知ることを「過程」としています。この差はおおきいです。 ということで、ご質問に答えますと、 国際関係学に進むと、歴史を知ることは「プロセス」としてとらえられますので、史学科ほど十分には勉強できませんが、外交史などに特化した歴史の勉強はできるはずです。
お礼
ありがとうございます!僕と同じような悩みを持っている人がいると知って結構安心しました。本当にありがとうございました。