臨床で主に使われる筋力の測定方法に「徒手筋力検査法(manual muscle test―MMT)」があります。
これは、徒手にて、つまり検査者の手によって各関節ごとの筋、または筋群の筋力を量的に測定する方法です。方法は、関節運動に対して徒手にて抵抗を加えて筋力を判定します。(例えば、腕をまっすぐ挙げる運動に対して、その反対方向つまり下方向に抵抗を加えて、その抵抗の強さで判定します。)
判定は、以下のような0から5までの6段階で行えます。
段階5:強い抵抗と重力に抗して完全に運動できるもの。
段階4:弱い抵抗と重力に抗して完全に運動できるもの。
段階3:重力抗してなら完全に運動できるもの。
段階2:重力を除くと完全に運動できるもの
段階1:筋収縮はみられるが関節運動はないもの。
段階0:全く筋の収縮がないもの。
正常な人であれば段階4~5です。
判定は、かなり検査者の主観になってしまいますが、機器を使わず簡便に行う事ができます。
ここでは、説明しきれないため医学書を扱っている書店などで探してみてはいかがでしょうか?
「新・徒手筋力検査法」 協同医書出版社 です。