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背理法

2つ聞きたいことがあります、よろしくお願いします。 P→Qで (1)背理法と命題の否定(P⊂Qの否定)が偽であることを証明することは同じことなのでしょうか? (2)背理法で証明する場合、Q(バー)と仮定するが、P(バー)を仮定するとなぜだめなのでしょう? よろしくお願いします。

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回答No.3

P→Q の証明において, (1)背理法と命題の否定(P⊂Qの否定)が偽であることを証明することは同じこと? について 「背理法」は一般的には,   「Qでない」(Qの否定)から矛盾を導き出し,だから「Qである」 と証明する方法なわけです. ここで正確には,   命題「P→Q」とは,「Pが成り立つときは,いつでも必ず,Qも成り立つ.」 という意味であり、「背理法」も正確には,   「Pが成り立っているのに,Qが成り立っていない場合が(1つでも)あるとすると,    それから矛盾が起きるから,    Pが成り立つときは,いつでも必ず,Qも成り立つ.」 として,命題「P→Q」を証明するものです. これを集合で表現し直すと,    P⊂Q でないとすると,おかしなことが起きるから,P⊂Q である となります. 一方,質問者のdekorute1010さんが書いている,   命題「P→Q」の“否定”が「偽」であること ・・・(A) を証明することは,集合で表現すると,   条件「P⊂Q」の否定が「成り立っていない」こと ・・・(B) を証明することですから,「背理法」と同じ感じになりますね! しかし一般的には,(A)や(B)を証明するのには,必ずしも「何かの矛盾を導く」必要はないので,まったく「背理法」と同じ,とは言えないのではないでしょうか? (2)背理法で証明する場合、Q(バー)と仮定するが、P(バー)を仮定するとなぜだめなの? について 「背理法」は,「Qでない」としたときに,どんな矛盾でもよいからとにかく1つおかしいこと(矛盾)を示せれば,証明できたことになります.ですから極端な場合は,Pを仮定しなくても(「Pである」ことを使わなくても)矛盾が出せれば,証明はできる訳です. ただ普通はPを使わないと矛盾は出せませんから,「P→Q」を背理法で証明するに,¬Q(Qの否定)は仮定しますが、(Pは使いますから,)¬P(Pの否定)の方は仮定しません.(¬Pまで仮定してしまったら,Pかつ¬Pより,いつでもすぐに矛盾が導けてしまい,どんな命題も証明できることになってしまいますから!) なお,¬Qからは結果的には¬Pが出てきます.(「¬Q → ¬P」は,「P→Q」の対偶になっていますので.)

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  • shkwta
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回答No.2

No.1補足への回答です。 >背理法と命題の否定(P⊂Qの否定)が真であることを証明することは同じことなのでしょうか? (¬(P→Q))⇔(P∧(¬Q))ですから、「命題の否定(P⊂Qの否定)が真であることを証明する」とはPを証明し、かつ(¬Q)を証明するということと同じです。背理法の定義は((P∧(¬Q))→(¬P)) または ((P∧(¬Q))→O)を証明することですから、全く異なります。 >証明部分がいまいちわかりません、どういうことでしょうか? Sを適切な命題として、((¬P)→S)を証明したら(P→Q)を証明したことになるためには、 (((¬P)→S)→(P→Q)) が恒真命題(P, Qの真偽に関係なく真となる命題)になるSを見つける必要があります。ところが (((¬P)→S)→(P→Q)) ⇔((P∨S)→((¬P)∨Q)) ⇔((¬(P∨S))∨((¬P)∨Q)) ⇔(((¬P)∧(¬S))∨(¬P)∨Q) ⇔((¬P)∨Q) ⇔(P→Q) となって途中でSが消え、証明するべき元の命題に戻ってしまうため、恒真命題を作れません。 同じことを、集合のベン図で考えます。 全集合Cの部分集合P,Q,Sを考えます。P,Q,Sとその捕集合から作られる共通部分 (補集合を~で表わします)は次の8つがあります。 ア P∩Q∩S イ P∩Q∩S~ ウ P∩Q~∩S エ P∩Q~∩S~ オ P~∩Q∩S カ P~∩Q∩S~ キ P~∩Q~∩S ク P~∩Q~∩S~ 命題P⊂Qは、ウとエが空集合であることを主張します。一方、命題P~⊂Sは、カとクが空集合であることを主張します。両者が空集合だと主張する領域は全く重なりませんので、一方からもう一方を導くことはできません。 わかりにくい部分があれば補足してください。

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  • shkwta
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回答No.1

バーを表示できないので、Pの否定を ¬P で表わします。 >(1)背理法と命題の否定(P⊂Qの否定)が偽であることを証明することは同じことなのでしょうか? 「命題の否定(P⊂Qの否定)が偽であることを証明する」というこの文を文字通り解釈すれば、P→Q を証明する代わりに ¬¬(P→Q) を証明する と言う意味になります。これは「元の命題 P→Q を証明する」というのと同じです。つまり、背理法を使うか使わないかに関係がないので、(1)は《背理法の説明》としてはまずいです。 証明は、ある仮定があって、そこから結論を導きます。つまり条件文 A→B が真であることを示します。これは背理法でも同じで、条件文が真であることを証明します。背理法では、元の命題P→Qの代わりにアまたはイを証明します。(∧はand, ∨はorを示します) ア (P∧(¬Q))→(¬P) を証明する。 イ (P∧(¬Q))→O を証明する。Oは、公理または定理に反する命題です。 アもイも、次に示すようにP→Qと同値ですので、アまたはイを証明すればP→Qを証明したことになります。 (P∧(¬Q))→(¬P) ⇔(¬(P∧(¬Q)))∨(¬P) ⇔((¬P)∨Q)∨(¬P) ⇔(¬P)∨Q ⇔(P→Q) (P∧(¬Q))→O ⇔(¬(P∧(¬Q)))∨O ⇔((¬P)∨Q)∨O ⇔(¬P)∨Q ⇔(P→Q) ※ (A→B)⇔((¬A)∨B), (¬(A∧B))⇔((¬A)∨(¬B)) を使っています。 (2)背理法で証明する場合、Q(バー)と仮定するが、P(バー)を仮定するとなぜだめなのでしょう? ・上でも説明したように、背理法で証明する場合はP∧(¬Q)を仮定します。 ・¬Qを仮定して¬Pを導くのは対偶法です。 ・¬Pを仮定して何か結論が出てきても、P→Qを証明したことにはなりません。なぜなら、(¬P)→S という形の条件文で、P→Qと同値のものは作れないからです。

noname#13400
質問者

補足

(1)について、背理法と命題の否定(P⊂Qの否定)が真であることを証明することは同じことなのでしょうか? に訂正します。この場合どうなるのですか? (2)について、できないことは、感じていましたが、図で表現しようとしてもなかなか証明できないので、質問してみました、それと、証明部分がいまいちわかりません、どういうことでしょうか?

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