• ベストアンサー

イーアクセスのCB

イーアクセスを例に、新株予約券の仕組みを教えてください。 新株予約券社債 発行日  : 16年6月28日 発行価額 : 5,000,000円 発行価額 : 発行価額の102.5% 新株予約券の総数:4600個 転換価格 : 当初586,500円 満期償還日: 23年6月28日 最近の株価: 105,000円 発行価格、転換価格、実際の株価の具体的な関係を教えてください。できれば、新株予約券に対する投資家の視点と、企業の視点から、如何に利益を得られるのかを教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • dongry
  • ベストアンサー率73% (58/79)
回答No.1

同社債は「転換社債型新株予約権付社債」と呼ばれるもので、新株予約権と社債とを分離させずに、旧商法下での「転換社債」と同等に位置づけられます。 ちなみに、新株予約権は「権利」のことであり「券(チケット)」のことではありません。 同社債の条件を簡単にまとめると以下のようになります。 1、発行価格は社債1枚あたり@5,000,000円ですが、募集にあたっては2.5%増しで行うため、引受手(投資家)は、@5,125,000円で買ったことになります。 2、転換価格は586,500円、これは2004/6/10終値(@548,000円)の7.03%増しの価格になっています。 3、金利はありません。 a) 発行企業の視点 資金調達をする手段は、銀行借入・増資・社債発行などいくつかあります。大規模な資金調達がしたいが、銀行だけでは難しく、また公募増資でも難しいかもしれない、そういう場合に転換社債を考えます。 b) 投資家の視点 株式は値下がりリスクや減資リスク、倒産するとゼロになるリスクがありますが、社債は値下がりリスクは倒産しなければないといってもよいものです。倒産しても弁済順位は株式よりも上位です。リスクが軽減されるかわりにリターンも株式ほど期待できないという性質があります。 社債の中でも転換社債(CB、今回のはこれです)は通常の社債+値上がり益という仕組みですから、引受条件や金利が通常の社債よりも悪くなるものです。 c) 以上のことは両者ともよく知っていることです。 細かな価格や諸条件は、「資金調達をしたい」企業側と「キャピタルゲインが欲しい」投資家側のどちらがより上の立場に立っているか、ということで決まります。 発行条件を見ますと、募集価格は2.5%増し、当初転換価格は当時の時価より7.03%増しなので、投資家にとっては実質的に時価よりも約10%増し(1.025×1.0703)で株式を購入する話になっています。しかも金利も付されておりません。 つまり、投資家にとっては有利な内容とはいえず、企業側の立場が強かったのではないかと推測されます。 d)現在の株価 同社は04年7月末に株式分割を実施しています。発行済株式数が5倍になり、単純に株価は5分の1になっています。ですから、当初転換価格は117,300円であり、最近の株価@105,000円はまだ投資家の期待する水準を超えていないということになります。

teo98
質問者

お礼

證券会社の窓口セミナーで教わるような丁寧な説明を有難う御座います。

関連するQ&A