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抗生物質をのみすぎると、効きにくい体質になる?

ちょっとした病気でも抗生物質を飲んでいると、長年の間に抗生物質が効きにくい体質になるということを聞いたのですが、それは本当でしょうか。 抗生物質に対する耐性を持つのは「菌」のほうだと思うのですが、人間の体に対してもそういう効果があるのでしょうか。 もしそうだとすると、抗生物質が効きにくい体質の人は、いろんな感染症に対する抗生物質に同じように感度が悪くなってしまうのでしょうか。それとも、これまでにたくさん飲んだ抗生物質の効き目だけが弱まるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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  • neuro
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回答No.2

>その感染症に対して抗生物質を投与したときに効果が薄くなるというのはよくわかりません。なぜでしょうか。 効きにくいというのと効果が薄いというのは言葉のニュアンスでは微妙に違うと思います。程度の問題ではなく、確率の問題だと思います。通常の免疫機能があれば、感染しても発症までは至りません。日和見的に発症する場合は、もともと自分の体に持っている常在菌が免疫機能の隙をついて病気を引き起こすと思います。ある種の抗生物質を常用していた人の場合、このときの原因菌が、ある種の抗生物質の耐性菌である確率が高いということでしょう。複数種常用していれば、日常的には体内の菌を押さえつけておけますが、いざ多種耐性をもつ細菌が突然変異によって生まれた場合、服用していた抗生物質のほとんどが効かない可能性が高くなるわけです。外来の細菌全てに対して体が弱くなるわけではなく、あくまでもたまたま自分の免疫機能で排除できなかった菌がどのような特性をもっているかというところが問題なのだと思います。 >これまで抗生物質なんて縁のなかった人が運悪く耐性菌にやられてしまったら、やっぱり抗生物質が効かないんですよね?  院内感染でも問題になりますが、メシチリン耐性黄色ブドウ球菌などは別に抗生物質を常用していない人でも、体力が低下していたりして免疫機能が弱っていれば、抗生物質が効かないのです。だから問題になります。一人の常用者が耐性菌を振りまくことになりかねません。抗生物質を多用する病院では患者や医者、看護師が持っている黄色ブドウ球菌が耐性菌である確率が高くなります。いざ集団感染した場合に別の抗生物質を投与して難を逃れても、さらに多剤耐性菌(複数の抗生物質に耐性をもつ)が出現する場合があるのです。ですからMRSAなどは薬害として問題になっています。  ですから、効きにくくなるというのは抗生物質が直接人間の免疫機能を低下させるということではないです。

Wendy
質問者

お礼

何度もありがとうございます。 お礼がすっかり遅くなってしまってすみませんでした。 何度も読み返してやっと理解でき、すっきりしました。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • neuro
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回答No.1

 耐性菌ができることで抗生物質が効きにくくなることには違いありません。抗生物質そのものが人間の免疫機能や体力を低下させるわけでは無いと思います。  考えられることの一つとして、常在細菌の存在があげられます。皮膚や消化管などには非常に多くの常在細菌が居り、これらがよそ者の細菌を増加させることを防いでいるようです。乳酸菌などのいわゆる善玉菌と呼ばれるものがそれです。抗生物質によってそれらも退治されてしまうので、外来細菌が増殖することを許してしまうと考えられます。  もう一つ考えられることは、耐性菌による日和見感染のようなものです。人体には様々な細菌が居り、それらは免疫機能によって、常に一定量以下に抑えられています。感染症は、これらの免疫機能の網の目をくぐり抜けた細菌が原因となって発症します。免疫機能が低下した時の日和見的な発症や大量の細菌によって免疫機能が追いつかない場合も含まれます。  抗生物質は通常こうした運良く(人体にとっては運悪く)免疫機能をかいくぐったごく限られた細菌をピンポイントで退治する薬です。  抗生物質を常用していて耐性菌の種類が増えた場合、日和見的に増殖する細菌の多くは耐性菌である可能性が高くなります。結果的に抗生物質が効きにくい感染症が発症することになるのだと思います。

Wendy
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございました。ちょっと頭が混乱しているので整理させてください。 1番目の、常在細菌がやられてしまって感染症にかかりやすくなるのはわかります。が、その感染症に対して抗生物質を投与したときに効果が薄くなるというのはよくわかりません。なぜでしょうか。 2番目の耐性菌の件ですが、耐性菌に感染するのは、抗生物質をたくさん飲んできた人もそうでない人も同じ確率じゃないんでしょうか。これまで抗生物質なんて縁のなかった人が運悪く耐性菌にやられてしまったら、やっぱり抗生物質が効かないんですよね?

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