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ポップスで言うところの「サビ」と「ブリッジ」の定義を教えてください。
先日インターネットのポップス用語辞典に、「ブリッジ」の意味として「サビ」と出ていました。私は「ブリッジ」はサビからさらに別のパートへ移行するためのつなぎと思っていました。サビ=ブリッジと言う場合もあると思いますが、そこのところをはっきりと教えてください。よろしくお願いします。
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- otagaisama
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"raspberrylover"さんのこれまでの解釈は間違っていません。 ロック/ポップスにおける楽曲の展開は、その初期に比べてずっと複雑になりました。昔はもっと単純でした。例えばディズニー映画で有名な"Over The Rainbow"は、"Somewhere over the rainbow.."というくだりから始まり、同じメロディがもう一度繰り返されます。その後に別のパターン(歌詞は知りませんが)が登場し、さらに最初のメロディに戻ることで1コーラスを終えます。つまり、AABAという展開になっているわけです。このAABAは、一昔前のポップスの王道で、例えばカーペンターズの"Close To You"やアントニオ・カルロス・ジョビンの「イパネマの娘」や、坂本九さんの「上を向いて歩こう」などがこれに当たります。Aのメロディだけでは単調だから、全く異なるBというメロディを持ってくることで、変化を付けているわけです。そして、もともとはこのBに当たる部分を「サビ」と呼んでいたはずなのです。 今、「サビ」という言葉は「楽曲のいちばんおいしいところ」みたいなニュアンスで使われているでしょう。しかし以前のポップスは、メインテーマとなるメロディAと、変化をつけるメロディBの2種類で成り立っていましたから、当然その場合の「楽曲のいちばんおいしいところ」は、メロディAです。(「上を向いて歩こう」を歌ってください、と言われて「しあわせはそらのうえに」から歌う人はいないでしょう。)ですから、「サビ」はけっして「おいしいところ」などではなく、楽曲に変化をつけるBの部分、いわば「つなぎ」役だったということです。ですから、「サビ」という言葉の本来の意味は、「ブリッジ」だったというわけです。 時代が進んで、楽曲の展開は複雑化しました。今や1コーラスだけで3つ、4つのメロディが登場するのは当たり前です。今ではメインテーマとなるメロディは、Aメロ、Bメロなどと展開したその後に「満を持して」という感じで登場することが多くなりました。そこを「サビ」と呼ぶようになり、また、さらなる変化をつけるために、例えば2コーラスを終えた後に、全く新しいメロディを挿入することも珍しくなくなり、これを「ブリッジ」と呼ぶようになりました。
お礼
「サビ」の本来の意味が「ブリッジ」で、時代とともに複雑化した楽曲の展開から「ブリッジ」が新たな意味で使われるようになったということですね。大変わかりやすい説明をありがとうございました。