死後の世界を論じる前に前提となる学者の研究成果を述べます。
精神疾患や情緒障害の多くは、現在の人生よりもむしろ過去生(数世代前の人生)の人生経
験にその根を持っています。 それらの障害に起因する症状は、その根底にある過去生の
体験を再体験すると、消滅するか軽減されることが実証されています。
被験者に治療のために行った退行催眠によって得られた膨大な数のデータや実際の体験か
ら、敬虔なキリスト教徒や医学部教授、無神論者である物理学者の中にも死後の生命や輪
廻転生を(あらゆる角度から疑ってみたが、ついに認めざるを得なくなり)認めている方も
おります。
そのデータによると、前世で死んでから今回生まれ変わるまでの期間は、平均で14.5か月、
最短で1日、最長では224か月と、人によってかなりの差があります。
ある意識体(魂)は、地球上に肉体を持って86回生まれ替わっている例があります。
霊性が一定のレベルに到達して、地球での肉体を持った修行の必要性がなくなり、地球を
卒業した意識体(魂)も存在します。
このデータ分析により、被験者の魂が過去生において、肉体に出たり入ったりして経験し
た過去の試練や成功、失敗などが、全て現在のその人の人間形成に役立っているというこ
と、各人の生まれ変わりの経歴をたどっていくと、一見それぞれの人生に全く脈絡がない
ように見えても、実は大きな理由があったこと、ある人生での行動や態度が、現在あるい
は将来の人生での、環境や挑戦目標を決定していたことが推認できること、と輪廻転生に
批判的立場であったクリスチャンの医師が結論づけています。
>自殺したら、その後魂はどこへ行くのか。
>その魂は生きているよりも、もっと苦しむのか。
苦難や苦悩から逃れるために自殺を選択した場合、来世では同様の試練が課題として与え
られ、課題をクリアするまで、何度生まれ変わっても同種の課題が繰り返されます。
また、現世での言行は、善悪に拘わらず、言行に応じてそれ相応の境遇が、現世や来世ま
たは数世代後の人生で、必ず自分(魂)に返ってきます。
残酷な死に方など非業の死を遂げた場合、そのショックは、当惑や怒り、自己憐憫、復讐
心などの欲望を引き起こすため、死んで身体から抜け出た魂を、この世に引き止める原因
になり、魂が死を自覚できないままこの世に留まり俗に言う「地縛霊」となります。
個々の意識体(魂)は、肉体の誕生と同時か、誕生の数日後に肉体に入ることもあります。
意識体(魂)が肉体に入ろうとする際に何時間もかかることもあれば、入ってくる魂が入れ
替わることさえあります。意識体(魂)の中には、その人生を生きるかまたは向こう側の世
界(あの世)にとどまるかを選べる意識体(魂)も存在します。
肉体に宿る前に、個々の意識体(魂)は、今ここで肉体に入ることによって自分の魂の目的
を達成できるか検討して、両親だけでなく、物質生活で成し遂げられることを選択します。
この選択で向こう側の世界(あの世)にとどまることを選んだ時に、乳児の原因不明の突然
死、SIDS(乳幼児突然死症候群)となります。 乳児の死は両親にとって大変辛いことで
すが、その両親が人間として成長するための試練として役立ちます。
誕生から死に至るまで、霊的な存在(守護霊)に導かれますが、多くの人はその存在に気づ
きません。 自分が解決しなければならない課題にふさわしい状況に身を置くために、わ
ざわざ欠陥のある身体や逆境を選択して生まれるよう助言したり、夢や瞑想状態での啓示
など様々な方法でヒントが与えられたり、事故などで即死状態で幽体離脱した際、さらに
その環境での修行が必要な魂の場合、肉体に戻るよう助言したりします(助言に応じて肉
体に戻った時、現代医学で説明の出来ない奇跡として関係者が驚嘆します)。
深い瞑想や祈りを通して、顕在意識が内なる霊的自己と同調できるようになるにつれて、
意識は自然と拡大(超意識)していきます。 この超意識の部分が徐々に顕在意識に上って
くるようになると、自分は永遠な存在(生命の連続性の直感)であるという理解も得られま
す。
物理的肉体を失った後にも意識(魂)として存在し続けること(死後の生命)や、物理的肉体
を失った後にも意識体(魂)として存在し、再び肉体を持って生まれ変わること(輪廻転生)
が確信として容認できれば、日常の小さな不満や何の価値も持たないように見えた不幸や
挫折がいかに重要な意味をもっているか直感的に理解できます。
【参考文献】
●前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘 PHP研究所
ブライアン・L. ワイス (著)
●前世療法―米国精神科医が挑んだ、時を超えたいやし PHP研究所
ブライアン・L. ワイス (著)
●魂の伴侶―ソウルメイト 傷ついた人生をいやす生まれ変わりの旅 PHP研究所
ブライアン・L. ワイス (著)
●転生の秘密―超心理学が解明する エドガー・ケイシー
ジナ・サーミナラ (著)
●エドガー・ケイシー 地球卒業者「18人」の過去生―転生を超越した人たちのケースス
タディー
バイオレット・シェリー (著)
以上、参考の一助として。
お礼
気が向いたら読んでみます。