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アメリカの国際関係

アメリカの大統領選挙が最近注目されましたが、アメリカは世界のほかの国とどのような異なる特徴があるのでしょうか? また、アメリカの問題点とは何でしょうか? 異なる特徴と言えば社会の教科書の中に載っている二院制、連邦制度ぐらいしかわからりません。 大統領の米ソの冷戦、キューバ危機、デタント緩和、日米安全保障条約、911テロなど様々な出来事がありました。それらの出来事を絡めて解説していただけるとありがたいです。 日本と強い関係をもつアメリカに興味をもったので、よろしくお願いします。

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  • netcatme
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回答No.2

まあ、国家の成り立ちから他のヨーロッパと違いますよね。ロックの社会契約説やモンテスキューの三権分立に基づき成立。社会契約説(社会は契約により始まったという説)は現在は否定されていますので、かなり人工的な国家である様子があります。最初から近代国家として近代思想に基づき理想的な国家を目指して成立したのです。  広く鉱物資源が豊かな国土、勤勉なプロテスタントで構成されるエリート、無法者の集まりであった庶民、それらは労働意欲による(ヨーロッパと違って身分で成立しない)階級社会と、他国の利害に巻き込まれたくない(他国に無関心な)モンロー主義を産み出します(このため未だに保護貿易主義の名残があります)。  しかし、パールハーバー以来、他国の紛争であっても全て解決しなければ自国の安全は守れないと極端な戦争主義に走ります。米国にとって本土への攻撃は最悪の出来事です(あのテロはパールハーバー以来の悪夢)。極端に走りやすいのは国家としての歴史が浅いためもあるでしょう。そこで国家成立以来の理想主義によりイデオロギー対決に全力を注ぎ込むわけです。「民主主義」とか「自由主義」とかいう言葉は人工的な国家にとって一つにまとまりやすいものですし、異常な執着を持ち、それらが終焉を迎えるときは米国もまた終焉を迎えると本気で考えています。それらなしでは米国という人工国家の存在意義がなくなる、米国は消滅すると米国民は考えているのです。  ネオコンというのは冷戦後に左派から転向した極右のことを指します(正確な定義は知りませんがそんなものです)。独裁国家を民主主義国家にするためならどんな手段も許されると考えている気がします。  日米安全保障条約はもともと共産主義(ソ連)の封じ込めのためにできたものと考えても良いと思います。朝鮮戦争の時に米国の再軍備の要請を日本が断り代わりに結んだものです。日米安全保障条約が太平洋側であれば大西洋側はNATOになります。米軍基地は世界中にある気がしますが詳しいことは知りません。台湾、韓国にはありますが、フィリピンからは引き上げるとか引き上げないとか昔あった気がします。  日米安全保障条約は明らかに軍事条約ですから、両国の強い結びつきを保証します。この世界第一位と二位の経済大国の結びつきは、パックスアメリカーナを守り、両国だけではなく世界にとって重要なものだと考えます。

mccoy1011
質問者

お礼

ありがとうございます。 確かに国家の成り立ちから違いますよね。移民が多ってのもありますし。 パールハーバーに大きな意味があったんですね~ 他国にを基地を持っている国は他にあるんですかね?

その他の回答 (2)

回答No.3

『アメリカ例外論―日欧とも異質な超大国の論理とは』 リップセット でも読みましょう。 >異なる特徴と言えば社会の教科書の中に載っている二院制、連邦制度ぐらいしかわからりません。 二院制、連邦制は別に珍しい制度ではないです。 議会は普通、二院制です。むしろ一院制を取っている国の方が珍しいです。 ドイツなども連邦制です。 二院制は多様な民意の反映と、下院を抑止することが目的である制度です。 連邦制は中央集権を弱める特徴があります。 だから制度だけを見ればアメリカはこれらの制度を持つ国と共通の特徴を持っているわけです。 それと上記の制度とアメリカの外交の特徴は直接リンクするものではないです。 アメリカの外交の特徴は 『デモクラシーの帝国』藤原帰一 岩波新書 あたりを読めばそれなりに説得的なことが書かれています。アメリカ人の考え方、人工的に作った国だから「自由」などの概念を作り、それにより国を統合する、ということが書かれています。 アメリカ外交に対する評価が知りたいのか、 あるいは質問者さんのおっしゃるアメリカの問題とは具体的に何を指しているのか良く分からりません。 とりあえず、上記の本と 『戦後アメリカ外交史』佐々木卓也 有斐閣アルマ の三冊を読めば恐らく質問者さんの知りたいことが分かるのではないかと思います。

mccoy1011
質問者

お礼

ありがとうございます。 本を3冊も教えてくださってうれしいです。 主にアメリカの外交の政策を知りたかったのです。 世界のリーダーとの感があるアメリカがどのような外交をしているのか。それが他国の外交とはどのように違うのかが知りたかったです。 まずは近くの図書館に『デモクラシーの帝国』『戦後アメリカ外交史』があるようなので借りて読みたいと思います。

  • SCNK
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回答No.1

米国の国際政治にもっとも影響を与えているのは、米国が、対立する国との陸上国境を殆ど持っていないということです。せいぜいキューバの租借地であるグアタナモ基地の境界ぐらいでしょう。 これは本土に大量の陸軍兵力を貼り付ける必要がないということです。だからこそ巨大な海軍と海兵隊を世界各地に展開できるわけです。 米の基本戦略は19世紀の戦略家アルフレッドTマハンによる海上権力論です。巨大な海軍と、それの移動を容易ならしむる海外基地で海上勢力のネットワークを作り、世界中に外征軍を送り込むわけです。これは基本的に大英帝国のやってきたことの二番煎じでもあるわけです。 そして世界の緊要地に基地を設けますが、長期間内陸部に兵力は置きません。これがランドパワーとの違いです。陸地に深くかかわれば軍の振りまわりが利かなくなるからです。むしろ海から影響を与えつつ、大陸国同士を競い合わせます。デタントの元となったキッシンジャーによる米中接近工作はその好例でしょう。つまり中ソ対立を利用したわけです。 日米安全保障条約はもちろん、戦略的に価値のある日本列島を手中に収めるためです。つまり海外基地です。キューバ危機はその失敗例でしょう。カリブ海は代々米国の裏庭でした。中南米諸国には親米政権を保持してきたのです。ところがキューバでは親米政権が腐敗し何時倒れるかわからなかったのです。そこでCIAは当初、フェデロカストロを味方であると勘違いして支援しました。ところが革命を起こして共産政権を打ち立ててしまったのです。それはまずいと亡命キューバ人で部隊を編成し、ビックス湾(コチノス湾)に上陸作戦を行いますが、民主党政権のケネディ大統領の横槍などがあり失敗に帰します。そしてこれを利用しようと企んだのがフルシチョフでSSー4ミサイル(NATOコード名サンダル)の発射基地を設けます。ここからはキューバ危機として有名な事件です。まあすでに旧式化していたトルコのソーミサイルの撤去を引き換えとして両者、ミサイル基地を撤去するということで折り合いはつけたのですが、結局、グアタナモ基地を維持できたのですから米国の勝利とも言え、あながち失敗とも言えないかもしれません。 911の同時多発テロは背景が複雑なので説明は複雑ですが、イスラエルへの肩入れのし過ぎによるものとも言えるでしょう。それがイスラム原理主義(ムスリム復古運動)に火をつけたのです。これもある意味、イスラエルというアラブ・イスラム世界の中の浮沈空母を守るということからすれば、マハン戦略にもつながるわけです。(トルコの方が重要だと思うが。)まあこの件は米国内のユダヤロビーの影響もありますので、国内問題かもしれません。

mccoy1011
質問者

お礼

ありがとうございます。 日米安全保障条約は戦略基地とするための条約ですが、他にそのような戦略基地をおいているところはあるのでしょうか? 911問題のあたりからネオコンという言葉も聴くようになりました。(新保守主義)これはどのような思想をもつ主義者なのでしょうか?アメリカ型の思想を世界に強制させるような思想と聞いたことがあるのですが・・・