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疥癬病について
どうして、疥癬病になるのですか?原因はなにでしょうか? 症状と、回復に向かうにはどうしたらいいのでしょうか?
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- funart
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大学で動物性皮膚疾患の講義を担当している皮膚科の講師です。 疥癬はヒト疥癬虫が皮膚の角層に感染する事によっておこります。 疥癬虫はダニの仲間で、大きさは0.2ミリしかありません。したがって肉眼で調べる事は不可能です。 疥癬虫は、唾液で皮膚の角層にトンネルを掘って卵を産み、繁殖しますが、内臓に影響を及ぼす事はありません。しかし、疥癬の唾液や脱皮殻、糞などに対して、人体がアレルギー反応を起こすため、感染後2週間位経ってから物凄い痒みを起こします。ちなみに疥癬を英語でscabiesと書きますが、ラテン語で「掻きむしる」という意味です。 疥癬虫の種類には、ヒト疥癬、イヌ疥癬、ネコ疥癬があり、ヒト疥癬はヒトとサル、イヌ疥癬はイヌやタヌキやキツネ、ネコ疥癬はネコ科の動物にしか感染しません。ペットが疥癬になっても、一時的に飼い主にくっつく事はあっても、繁殖できないため離れていってしまいます。 疥癬虫は非常に小さく、空を飛んだりジャンプしたり出来ないため、感染経路は、感染したヒトとの直接接触、または感染者の使った寝具や下着を介して感染します。疥癬虫は、人の皮膚から離れると3-4日で死んでしまいますが、布団などで温もりの残っているうちは感染します。 欧米では性行為感染症ですが、畳の部屋に家族で川の字になって寝たり、雑魚寝する習慣のある日本では、家族内感染が最も多く見られます。民宿やサウナの仮眠室で感染した例もあります。 10年位前から、病院、特に老人病院や老人ホームで疥癬の院内感染が流行し大問題となっています。医師や看護婦やヘルパーが媒介者となったり、見舞いに来た家族に感染したり、病院の掃除婦や出入りのクリーニング屋、葬儀屋にまで感染した報告があります。また、疥癬に感染した痴呆老人が病院内を徘徊して、疥癬虫をばら撒いたりした例もあります。 疥癬の診断は、激しい痒みを訴える患者さんの、指の側部、手首などに、疥癬トンネルという長さ1cm位の白いスジから疥癬虫を摘出し顕微鏡で確認します。または、腋、腹部、外陰部に、大きさ、色共に小豆にそっくりの疥癬結節が見つかれば、ほぼ確実です。しかし、非常にテクニックが必要で、熟練した皮膚科医でもしばしば誤診します。内科や外科の先生が疥癬を確定診断することは不可能でしょう。 内科の先生がステロイド軟膏を処方し、かえって悪化してしまう事がよくあります。 治療は、安息香酸ベンジルという薬品を1日1回、首から下の全身、寝ている時布団に隠れる範囲にくまなく塗れば、2週間から1ヵ月で完全に治ります。ただし、その間に家族にピンポン感染するといつまでたっても治らないので、痒みが出て無くても家族全員一斉に治療する必要があります。病院によっては、ガンマBHCという農薬を体に塗って治療する事もあります。非常に効果があり、週1回、合計2-3回塗れば治癒しますが、毒性があるため、一般の人が自己判断で使う事は出来ません。 また、除虫菊の主成分のフェノトリンという薬品(商品名:スミスリン)のパウダーやシャンプーが市販されており、非常に有効性が高いのですが、高価な事、また皮膚に浸透しにくい事から、塗り薬として使う事は困難です。さらに、このフェノトリンの構造式を少し変えたペルメトリンという薬剤があり、市販の殺虫剤の主成分となっていますが、スプレー式の殺虫剤を噴霧しても拡散してしまうため効果はありません。ただし、患者さんの使った寝具や部屋を殺虫するのであれば、ペルメトリン入りのバルサンを炊けば有効です。 疥癬には昔から硫黄の温泉が有効とされ、六一〇ハップという硫黄剤が市販されていますが、安息香酸ベンジルのような有効性の高い治療薬が使われていれば、六一〇ハップを使う必要はありません。 ご質問者の回答から推測すると、甥ごさんは入院前に友人から(友人宅で雑魚寝したりして)感染したか、または入院後に院内感染したかのどちらかと思われます。ただし、感染してから発症までの潜伏期間が2週間から1ヶ月ありますので、断定は出来ないでしょう。ただし、お母様にまで二次感染しているようです。甥ごさんの入院中に見舞いに行って身の回りの世話をした人は全員、出来ればその家族も痒くなくても予防的に治療した方が良いと思います。 甥ごさんおよび家族の方には、この回答をプリントアウトして差し上げて下さい。
- kawakawa
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疥癬はヒゼンダニが原因で起こる病気です。容易く人から人へ、動物から人へ感染しますし、洗濯していない寝具や衣類を共有することでも感染することがあります。 症状としては、特に夜間の激しい痒みと皮膚の乾燥ですネ。皮膚からフケのようなものが大量にでて、小さなポツポツがあり、猛烈に痒みをともなうときは疥癬を疑うことができます。患部は指の間から尻、脇の下、乳頭、陰部‥と広範囲に及びます。 有効な薬剤がありますので、治療は可能です。 ただ、ヒゼンダニを絶滅させるまでの間は痒みが続きますのでステロイド剤などを用いてかゆみを止めることが必要となりますネ。 自然に回復するということは期待できません。それどころか症状はひどくなりますし、他人に感染させることにもなります。 まずは皮膚科で診察を受け、きちんと治療することが回復への最短コースです。 以上kawakawaでした
- hosinominako
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まずお聞きしたいのは、イヌや猫といったペットを飼っていませんか? よくペットから移る場合が多いんですけれど。 疥癬は疥癬虫(ヒゼンダニ)が皮膚に寄生するために起こる皮膚病です。 もしペットを飼っているなら一緒に治療しないと治りませんよ。 症状としてはとにかく痒いです。それからお臍の周りとか柔らかいところに赤いぷつぷつができます。夜中寝てると痒みがひどいのでかきくずしてとびひになることもあります。 治療は皮膚科にかかることです。お医者によっては疥癬や真菌(これもペットから移ります)が分からない方もいるようですが、その部分の皮膚を削って顕微鏡でみれば一発です。 まず痒み止めの内服薬と軟膏を処方してもらってください。 あとこれはペットショップの方はよく使う手ですが、六十○ハップという硫黄系の入浴剤が薬屋さんで売られていますのでそれに入るとかなり痒みが収まります。 ただし肌の弱い人は逆に荒れてしまうので注意してください。 患者の使ったシーツや肌着はやはり薬局で売っている逆性石鹸などで洗いましょう。ただし疥癬自体は床に落ちると死んでしまうので、お掃除をすれば、ダニアースのようなものをかける必要なないようです。 私がペットショップに勤めていた頃、よくペットから移ったお客さんが多かったです。 http://www3.mahoroba.ne.jp/~npa/medi06.html に詳しい対処方法が書いてあるので参考になさったらどうでしょう。 とにかく早期治療が一番です。
お礼
早速のご返事ありがとうございます。 私の、姉の息子(甥)が7月23日に原チャリで事故を起こして、左足に、金属を2本入れる手術をして今日、明日には、退院してリハビリと言われて、手の痒みがあって 調べてもらったら、個室に隔離・・・とされて、本人もショックで、親に当たってしまい・・本人も、かなりショックで・・高校3年の最後の夏休みで・・ そして、隔離されて・・・ 姉の、長女,20歳と長男を長女が7歳からひとりで育ててきたので、ここ最近、その病気が分かり、日ごろおとなしい子が病室で、ものを投げつけたりして、姉がめいってしまいまして・・泣いていたところです 言われるように、犬を買っています。 姉も、手の指の間が痒いとよく言ってました。 特に、甥は皮膚が弱く・・・ 早速、教えられたことを、プリントしてfaxで流しました。 本当にありがとうございます。 疥癬病で隔離と聞いて,もう一人の姉と困ってました。 解決方法が少しでも分かり、ほっとしました。 又、何かあれば宜しくお願いします。 本当に、本当にありがとうございました。