ずいぶん前に読んだので、もしかしたらちょっと欠けているかもわかりませんが。。
ある男の子が、キャンプに送られて、(刑務所だったかな??)そこで非道な大人たちに過酷な状況で働かされるお話だったと思います。
「穴」を掘るんですよ、たしか・・・ 炎天下のなか。飲み水も、ろくに与えてもらえないで。
夜、泊まっているところに帰っても、大人もそうだし他のこどもたちも、ろくなやつがいないんですね。
そのぎりぎりのところで身も心も乾ききって飢えている描写が、なまなましく、けれど「いじめられてかわいそうなお話」には決してなっていないのは、『子供に絶大な人気を誇る』この作家の力量でしょうか。
作品の全体をつらぬく奇妙な(軽妙な)感じと、ブラックユーモア。
印象に残っているのは、登場人物たちの名前ですね。変わった名前が皆それぞれついていたと思います。
ユーモアがあり、ウィットに富んでいて、面白かったですよ!