これは私が大学の講義中に聞いた話です。
先生が若かりし頃(高度経済成長期差し掛かりの頃)福祉について研究している先生について回って実地調査するというような事がありました。
そこで、ある家に障碍者が居るらしい、と言う話があり、何かの聞き込みかアドバイスをする為に、その方のお宅に行って何とか家の方(お母さんか叔母さんらしかったです)を説得して問題の障碍者の方に会うという事になりました。
ここで、先生が驚いたのは障碍者が一人だけでなく複数人出てきたと言うことでした。
当時、障碍者はまだ色々な形で差別を受けると言う事よりも、その存在を隠していた事の方が多かったそうです。ですから、大戦以前は余程の家(華族・士族)の生まれでもない限り、同じく隠された存在だっただろうと思います。
因みに、徴兵の資料を見ますと、兵士のランク「甲・乙・丙・丁」があります。その中の、何種かは忘れましたが、項目の中に徴兵をほぼ免除されるような形になる者として「軽度障碍者」「重度障碍者」の項目がありました。