- ベストアンサー
メガバンク
経済通の友人との会話の中での疑問です。 私:メガバンクは不良債権ばかりでダメだダメだとみんなは 言うけど1000億単位で利益を出しているんだから立派じゃない? 友人:それは益出ししてるからね! 私:??? ここで言う益出しとは一体なんですか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ここでいう益出し、とは。 銀行が保有しており、取得時の価格が安い(昔から持っている)株式や債券、不動産などを時価で売却 して利益を出すことを指します。 つまり、50円で取得した株式を時価300円で売却すると差額の250円が利益になるわけです。 こういったように、本業部分とは直接関係しないスポット的な収益稼ぎを「益出し」と呼んでいます。 ところで、今の銀行決算は「益出し」に頼っているかというとそうでもありません。 既に益出しできるようなものは売り尽くしてきており、益出ししたくても出せない事情があったりします。 ではなぜ利益が出ているのかというと、本業部分が好調なわけです(業務純益・コア業務純益という部分)。 但しこれは、強烈な人減らしなどによるリストラ効果なども理由ですが、政府・日銀が政策的に金利を低く 抑えている一方、貸出金利はそんなに安くないので、間の利鞘が多くとれるから、というからくりがあります。 今後、金利が上昇していった場合、この利鞘は縮小していくことも予想され、本業が順調だからといっても、 安心は出来ない、というのが一般的な見方です。 勿論、個別の銀行それぞれに事情が違います。本当に良い銀行も中にはあります。
補足
詳しい解説どうもありがとうございました。とても分かりやすかったです。