国公立の総合病院の医師に関しては、その病院の正規の職員ではないことが多いです。
大学付属病院には医局という医師の集まりがあるのですが、その医局から各地の総合病院などに医師が派遣されています。ただし給料に関しては派遣先の病院から支給され、一応身分のその病院の職員にはなってます。
しかし正規職員ではなく、医局の命令で他の病院へ異動させられたり、もしくは大学病院に呼び戻されることもあります。
大きな医局では全国各地に医師を派遣しているため、九州の市立病院から東北の県立病院に異動させられる医師だっています。(京大医学部出身の知人は全国の病院を転々としてます)
つまり医師の人事権は病院の経営者ではなく、派遣元である大学病院の医局が握っているようなものです。
ところが看護師や放射線技師などはその病院の採用試験を受けた正規職員です。市立病院であれば市の採用試験、県立であれば県の採用試験に合格しないと入れません。(役所で働く行政職とは違う試験になります)
つまり県の採用であれば、同一県内の他の県立病院へ異動したり、市の採用であれば同一市内の他の市立病院への異動はあります。
お礼
ありがとうございます。大学病院の医局は鵜飼いのようですね。優秀な医師が全国行脚してくれるのは医療技術の乏しい地方にとってはうれしいのですがかかっている患者としてはいい医師やいいスタッフがちょくちょく変わられるとちょっと困ります。