>遺伝子って何でできているのですか?
遺伝子とはDNAの中でタンパク質を作る部分のことを指します。従って何でできているのかと言われればDNAでできているということになります。おそらくDNAと遺伝子がごっちゃになっているのではないですか?DNAは生物の遺伝情報が乗った二重螺旋構造をしたもので、ATGCの4つの塩基(分子)から成り立っています。
>たんぱく質とかアミノ酸とか(聞きかじった名前の羅列です)ですか?
塩基が3つ連なったものをコドンといい、DNAの中で遺伝子にあたる部分の配列のコドンからはアミノ酸が作られます。(正確にはその中のエクソンと呼ばれる部分でのみ作られます。DNAは機能を持つ配列のエクソンと呼ばれる部分と、イントロンと呼ばれる非機能配列に分けられます)アミノ酸は全部で20種類です。アミノ酸がたくさん組み合わさってできるものがタンパク質です。ここでできたタンパク質は体内で様々な働きをします。遺伝子が壊れるとその遺伝子から作られるタンパク質の形が変形するため、本来の働きができなくなり、体内に異常が生じます。
>また、一番最初の始まりの遺伝子ってどうやってできたんですか?
最初の遺伝子ってほんとうにどうやってできたんでしょう?そして何の遺伝子だったんでしょうね。僕の予想はエネルギー生産に関連した遺伝子だとは思うのですが、ほんとうのところはわかりません。調べてみるのも面白いでしょうね。
>なんかハエと人間のがあまり変わらないとか聞きましたが、遺伝子って原始からあんまり進化とかしてないんですか?
遺伝子は確実に進化しています。正確には遺伝子の働きが変わったり、新しい遺伝子を作ったり、不要な遺伝子を削除することによって生物は進化しています。ショウジョウバエとヒトでは約81%が同じ遺伝子であると言われていました。しかし、最近ではもう少し低いパーセンテージになっています。分かりやすくするために、一つ例を書きますと、ショウジョウバエの眼を作る遺伝子をマウスに組み込むと、マウスにも眼ができるんです。要するに眼を作る遺伝子に関してはショウジョウバエもマウスも(もちろんヒトも)変わらないということですね。ただ、全く同じ遺伝子と言うわけではなんですよ。微妙に塩基配列が違うんです。あと、遺伝子は同じなのに働く場所が違うものもあります。ショウジョウバエの光受容細胞を作るときに働く遺伝子が、ヒトでは免疫で働いていたりします。
>ほんとに笑っちゃうような質問してるのかもしれませんが、なんだかとっても気になるので、わかりやすく教えていただけたらと思います。
学問に関する質問に笑っちゃう質問なんてないんですよ。興味があること、気になることはどんどん人に聞いたり調べたりするべきです。
僕も未熟者なのでうまく伝わるかはわかりませんが、ご参考になれば幸いです。
お礼
この番組はビデオに撮って保存してあるので、HPとともにもう一度じっくり見てみます。 それにしても、究極には「偶然」ってことですよね? いろんな偶然がちょうど良く重なったんだ~!! 仮説の域を出ないとはいえ、なんだかすんごいなあ! もっと能力があったら、こういうことを一生かけて研究したかったなあ。理系わかんないし。「残念!!」