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プーチン氏は自分の死後の評価をどのように
考えているのでしょうか。ピョートル大帝の後継者と賞賛されると信じているのでしょうか。
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プーチン氏自身がどう思っているかどうかは分かりませんが、ロシア人の中では評価が高い人であることは間違いないと思います。 エリツィン時代に大混乱になって経済も治安も悪化して国家の体をなしていなかったロシアを「偉大なるロシア」に戻しました。 私いつも書くんですけど、ロシア人にとって一番悪いリーダーは「弱い指導者」で、一番良いリーダーは「暴君」なんですよ。ちょっと他国人には理解しづらいところがあるのですけれど。 歴代ロシア国家指導者で「名君」と呼ばれる人は一人残らず「暴君」でもあります。最初の名君とされるイワン雷帝からして「雷帝」って名前がもう怖そうですが、実際にジジイのときに些細なことで嫁にブチ切れて杖で嫁を殴り殺し、当時嫁は妊娠中で子供つまり孫も死ぬことになり、それを止めようとした息子(皇太子)までも殴り殺しちゃったんですから、どんだけ見境がないんだよって人です。 ピョートル大帝は2メートルくらいある大男で、リアルラオウみたいな人でした。身体も大きいし実際めちゃくちゃ強かったので、誰も逆らえませんでした。 女帝エカテリーナ2世(そもそもドイツ人)はED気味の夫を役立たずとクーデターで廃し、自ら皇帝となってロシアを支配しました。公認の愛人が10人、ワンナイトのお相手となると数知れず、自分の孫から「玉座の上の娼婦」といわれる始末でした。愛人の中には「お前の代わりの愛人を探せ」といわれて探していた人もいました。そんなことをしたのは、それに従わないとロシアの流儀で処分されるからです。 ロシア帝国が崩壊し大混乱の中にあったロシアを「ソビエト連邦」としてまとめ上げたのがレーニンです。レーニンは秘密警察を使って人々と部下を恐怖で支配しましたが、レーニンは「建国の父」であります。 そのレーニンのやり方を間近で見て次の権力者になったのが、スターリンです。スターリンはソ連を世界の超大国のひとつにしましたが、粛清した人民は数知れず。一説には1000万人は下回らないともいわれます。けれどスターリンは今でもロシア人の中で強烈に支持する人たちがいます。 それらの「暴君」の系譜にいるのがプーチンです。西側諸国が大きく評価する「民主主義者」であるゴルバチョフは、ロシアでは非常に人気が低い政治家です。理由は「外国に弱かったから」です。 プーチンとロシア人との関係を象徴する事件があります。 チェチェン独立派のテロリストが、モスクワの劇場に押し入って客を人質にして立て籠りました。これに対してプーチンは毒ガスをぶち込んで、人質ごとテロリストを殲滅しました(本当)。テロリストの脅迫に一歩も引かないこの態度に、ロシア国民の支持率は爆上がりしました(本当)。 大人を人質にしても効果がないと思ったチェチェン独立派のテロリストは、次は小学校に押し入って子供たちを人質にして立て籠りました。これに対してプーチンは、装甲車を突っ込ませて人質ごとテロリストを殲滅しました(本当)。そしてプーチンを本気で怒らせたらどうなるかの見せしめのために、テロリストの家族を誘拐してその指をテロ組織に送りつけるというどっちがテロリストなんだか分からない復讐もしました(本当)。そしてこのテロリストに一歩も引かない強くて男らしい態度に、プーチンの支持率は爆上がりしました(本当)。 「おそロシア」という言葉は、伊達じゃないんですよ。ロシアのリーダーに求められるのは、敵に対して圧倒的にスチームローラーをかけることで、それによって自国民に「多少の犠牲」が出ることはロシア人もあまり気にしていないのです。 なにせある一時期、ロシア人男性の平均寿命が58歳とか、そのくらいになっていた国ですからね。理由はウオッカの飲み過ぎです(本当)。ロシア人の価値観は日本人の尺度では理解不能です。
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- SPROCKETER
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プーチン政権が崩壊して以降も、ウクライナなどの国々がロシアに併合されていれば、評価は悪く無いでしょうね。改革派がいくら主張しても、領土が減るのを快く思わないのは、どこの国の国民も同じだからです。国を大きくした指導者は良い人なのです。
お礼