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低音が前に出るアンプ、奥から鳴るアンプ
16cmのフルレンジスピーカーを使っています。 アンプが2個あって、片方は低音が前に出てきます。もう片方は低音が奥まって聞こえます。 この低音の聞こえ方は、技術的に説明できるのでしょうか? こういう設計だと前に出て、こういう設計だと奥まって聞こえるみたいな よろしくお願いします。
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Amplifier の Catalog (性能表) には DF (Dumping Factor) という数値があります。 重低音を 1 Pulse だけ Speaker に出力した際、Speaker は 1 Pulse だけしか入力していないにも関わらず、Spring のように前後に振動しながら徐々に振動が弱くなっていって最終的に中点の位置で停止するのですが、DF とはこれを Amplifier の方で振動板の動きがいち早く停止するように制動をかける数値の事で、DF 値が大きいほど Speaker の振動板は入力波形によく追随して早く停止します。 一般に DF 値は 10 以上あれば殆どの人の耳では違いが判らなくなるもので、歪み率を下げるために NFB (Negative Feed Back) を大きくかける Transistor 式 Amplifier は殆どが数十以上あるのですが、真空管 Amplifier では 10 以下が当たり前で、NFB をかけない真空管式 Amplifier では多くの人が耳で聞き分けられるほど DF 値が低いものになっています。 DF 値が低いと Speaker の振動板に対する制動が弱くなりますので、振動板が大きく前後する低音域では音が減衰し難くなって、結果的に低音域程音量感が豊かになり、低音域が前に出てくるようになります。 音の減衰が遅くなるのであって Peak 音量が増えるわけではないので、Microphone で測定しても違いが出ないのですが、聴感上は低音がよく前に出てくる音になります。 逆に DF 値が高いと低音域がよく締まって音が奥まった感じの低音になります。 Catalog 数値上で示されるのは DF しかありませんが、Transistor 系 Amplifier でも出力段が Bipolar Transistor なのか FET (Field Effect Transistor) なのか、NFB をどの程度かけているのか、Coupling Condenser を用いているのか用いていない DC (Direct Coupling) 方式なの、電源部の Buffer Condenser 容量がどれほどあるかといった素子回路の違いでも Speed 感のような音色感が違ってきます。 Amplifier の音色感の違いは Catalog には示されていない部分で大きく変わりますし、年月を経た Amplifier は Condenser が定格容量を保てなくなるといった経年変化で初期の音とは随分違う音に低下してしまったりします。 私は 90 年代前半の 3 年ほどの間に Amplifier を 5 台買い換えましたが(笑)、同系列の Maker (PHILIPS/MARANTZ) で高額のものに Step Up する度に新たな気に入らない部分が出てきて、結局 5 台目の PHILIPS PMA1000 (MARANTZ PM99SE) にまで到達してしまった思い出があります。……その後 McIntosh C34V を手に入れた時は一発で気に入ったのですが、PHILIPS/MARANTZ 時代は MOS-FET (Metal Oxide Semiconductor - FET) や Operation IC (Integrated Circuit) Chip の開発 Rush で、物理計測性能が良くなったからと言って音が良くなったわけではないという事に随分と悩まされた時代でした。 現代は Class D という方式を用いる Digital Pulse Power Amplifier IC Chip による Amplifier が安い事から安価な製品ではよく用いられるのですが、従来の Class A や Class B 方式で培った Maker の Know How を Class D Amp' では上手く利用できない事から Class D だから音が良いという事にはならず、Class A や Class B 方式とはまた異なる音色感を呈するものになっています。 その上で電源 Condenser の容量や DF 値の違いで低音の出方も大きく変わってくるでしょうね。 先に記しましたが、1 Pulse のみを計測するのではなく、連続する Sin 波での計測では違いが判らない時間軸での残響 (共鳴) の違いは低音域での前に出るか奥に引っ込むか、全域では各周波数帯域での線の太さ、Speed 感や乾湿感にも影響を及ぼします……Digital Effector では帯域別 Reverb で乾湿感を変えられますしね(^^;)。 素敵な Audio Life を(^_^)/
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- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ スピーカー工作ファンのはしくれです(^o^) 技術的に、、、というのは、もう私個人としては気にしなくなったなぁ。 単に、「自分の環境での、組み合わせ」による、「個人の感覚」。というだけでもイイんじゃね? って。。。汗。 予想できるんは、DF値とか。。 大先輩のHAL2(@HALTWO)様が解説くださっている範囲を理解するの事で、おそらく「正解」だと思います。 (先輩、おひさしぶりです♪) 私のような素人オーディオファンの一部には「技術、科学」だけじゃ無い、官能評価の領域もあるんじゃ無いかなぁ?って(^o^) 六半、ほんと面白いスピーカーですね、、でも最近はちっこいのも色々と遊んで、楽しんでいます。
お礼
- sirasak
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LRステレオアンプ左右出力は殆ど同じのはずです。 16cmのフルレンジスピーカーの感度SPL/wも殆ど同じはずです。 アンプやスピーカーの出力が左右で違うことはないはずなので部屋の定在波を検討すると良いと思います。 スピーカーの前10cmほどで聴いて違いがありますか? 50cm以上も離れて聴くと部屋の定在波で壁側の方が自由端共鳴になって低音が大きく聴こえるはずです。 スピーカーをスタンドで空中に置いたり、部屋中央で鳴らしたり、中央付近で聴いたりするのは部屋の定在波を避けるためです。 さらに部屋の残響でも影響があります。 部屋の影響を調べたいときはスピーカーを屋外に置いて鳴らしてみると分かるはずです。
お礼
- iijijii
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音像定位どうして決まるか? https://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/soundimage.htm によると前後位置の検知は 1.音量 2.直接音と反射音の割合 3.高音の減衰による周波数スペクトルの変化 で決まるとのことです。 アンプ以外の環境が同じであれば2も同じになるはずです。 低音が対象ですから3も無関係です。 残るは1の音量のみです。 つまり低音が前に出てくるアンプのほうが奥まって聞こえるアンプより低音部分の増幅率が高いと予想されます。
お礼