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太陽光反射鏡兵器?
古代ギリシャのアルキメデスが多数の凹面鏡らしきもので太陽光を集めローマの軍船に火災を発生させた話は多分伝説でしょうが、第二次大戦時、ドイツが衛星軌道上に巨大な凹面鏡を設置し、敵を焼き滅ぼす計画があったことは事実のようです。 しかし当時の科学力では衛星打ち上げは出来ず、せいぜいロケット兵器V2号程度で終わってしまうのわけですが、現在の技術力では軌道上に凹面鏡をとばすくらいは十分出来ると思います。 ところがそのような兵器が計画された話は聞いたことがありません。冷戦期のスターウォーズ計画にも無かったと思います。 これは凹面鏡衛星は実現しても実際は役に立たないということなのでしょうか?
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衛星軌道上に巨大な反射鏡を組み立てることは現在なら、技術的には可能なことでしょう。 その反射鏡をコンピュータ制御で角度を変え、集めた太陽光エネルギーを地上の一点に集中させれば兵器として十分通用するでしょうね。 ICBMとはことなり、事前に察知することもできず、焼かれる方は突然何が起きたのかもわからないうちに蒸発してしまうことでしょう。 ではなぜ作らないか? あくまで思い付きですが・・・・。 まず、これをつくり運用する能力がある国は現在のところアメリカだけだと思われます。(ロシアには金が無い) 次に、たとえ作ったとしても、現在のような、対テロ作戦にはほとんど役にたちません。 アメリカと本気で戦争しようとする国があらわれない以上、この新兵器は費用対効果でみたら当然却下となってしまうと思われます。 北朝鮮が暴発して核戦争を仕掛けるかも知れませんが、そうなればアメリカはICBMをぶち込めば済むことです。反射鏡衛星の出番はないでしょう。 現に、第二次大戦時のドイツでも、その計画はそれほど優先度は高くなかったと思いますよ。それよりV2号をさらに改良して直接アメリカ本土を攻撃できるICBMが先決だったはずでフォン・ブラウン博士らが必死で研究していました。結局出来ませんでしたけどね。 そういった技術は戦後アメリカやソ連に引き継がれてミサイル軍拡競争になって行ったわけです。 破壊力を比べたらやはり核兵器でしょう。
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わざわざそこまでする理由が無いというのが最大の理由でしょう。 当時はまだ原爆ですらなかった(ドイツ敗戦後に始めての原爆が作られた)時代ですから、巨大なエネルギーをという発想で考えると、有力と考えた人もいたでしょう。 。ただ非常に巨大な建造物になる、又は小型の膨大なミラーを組み合わせるということになりますから、どちらにしても膨大な建造コストになるでしょう。今であっても。 でも今は当時にはなかった、原子力、レーザーというものがあります。 ご質問者がご存知かわかりませんが、宇宙戦艦ヤマトというアニメで反射衛星砲というものが登場しました。これと同じで小型のミラー衛星を打ち上げて、地上から原子力エネルギーをエネルギー源とした高出力レーザー光を中継させれば世界中どこでも攻撃できます。こちらの方がまだコストは安いですよね。わざわざ太陽に頼る必要はないわけです。 まあ、現実にはICBM+原爆の方がコスト的に安いですけどね。 ということで、技術が進歩すると確かに昔の発案を実現できるようにはなりますが、同時にもっと低コストで同等以上の効果の得られる方法というものが生まれてくるので、消えていくアイディアもあるわけですね。 ただ昔SFで出てきたことのある衛星軌道上までエレベータを作るというアイディアはまだまじめに検討されていますね。兵器とは異なりますけど。 昔からSF好きな光学専門家の雑談でした。
お礼
ありがとうございます。 たしかに時代は変わってるんですねえ。 ただ、当時のドイツの発想はすごいと思いましたよ。 だってV1号は今の巡航ミサイルみたいなもんだしV2号はICBMでしょ。原爆だってある程度までは開発してたし、ジェット戦闘機やロケット戦闘機まで作ってましたよねえ。 > 昔SFで出てきたことのある衛星軌道上までエレベータを作るというアイディア アーサー・C・クラークの『楽園の泉』ね?! あんなのが出来たらいいわね♪
- K-1
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鏡を軌道上に配置するところまではクリアしたとして。 特定地域を焼き尽くすだけのパワーを得るとなると、鏡のサイズもでかくなるでしょう。 あまりに巨大だとスペースデブリや迎撃兵器への対策が必要です。 何も鏡を割る必要は無く、塗料などを撒いてしまえばいいのです。 光を反射する代物ですから、レーダーにも簡単に引っかかります。 観測が簡単に出来れば、対処も容易です。 観測中に焦点合わせが始まれば、目標予想位置から逃げるのも簡単です。 軌道維持、姿勢制御、照準のための燃料も膨大になります。 太陽光は無尽蔵でも燃料は必要です。 結局補給が必要ですので、無限使用は出来ません。 表面も綺麗に保つ必要がありますので、メンテナンスも必要です。 また、目標と太陽と鏡の位置関係が望むときに得られるとは限りません。 好きなときに使えなくては兵器として欠陥品です。 現在の戦争では、ピンポイントで敵施設だけを破壊するのが主流です。 軌道上の鏡の焦点を数センチ単位に制御ができるかというと疑問です。 ミサイルなどでは外れそうな場合は自爆させますが、光ではどうしようもないですね。 利点はほとんどないわりに欠点が多すぎます。 実用的ではありません。
お礼
> あまりに巨大だとスペースデブリや迎撃兵器への対策が必要です。 > 何も鏡を割る必要は無く、塗料などを撒いてしまえばいいのです。 確かにそうですね。意外に脆弱なもんですねえ。 > 表面も綺麗に保つ必要がありますので、メンテナンスも必要です。 ワイパーつけるとか♪ ありがとうございました。
- rmz1002
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No.1です。 > 太陽光は無尽蔵だし。 とのことですが、肝心なことを忘れていませんか? 「照準を合せるための姿勢制御に使う推進力」です。 なくなったら補給ですか? でもそれだと「補給の度打ち上げが必要になって」ロケットを使うはめになりますが・・・。 また、No.2さんのお礼の中で > 巨大な反射鏡は宇宙空間で組み立てればいいんです。 とありますが、「その材料はどこから調達するのでしょうか?」 現状ではやはり「地上から持ってくる」以外に無いとおもいますが。 結局「必要なだけの大量のロケットを飛ばす」ことになりますが・・・。
お礼
>「照準を合せるための姿勢制御に使う推進力」はそれこそ太陽電池でいけるんじゃないかと思ったのですが・・・・。 >「その材料はどこから調達するのでしょうか?」 やっぱり地上から持ってくるしかないですねえ、いまのところは・・・・ ありがとうございます。
- r420
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焦点となる部分の温度を何度に設定するかで反射鏡の大きさが解りますが、その大きさの鏡をどうやって打ち上げるのでしょうか。 分割しても何万キロも離れた場所に複数の反射鏡を正確に焦点を合わせる必要があります。 また、1枚の巨大な反射鏡にした場合はターゲットに合わせるまでの区間は全て破壊することに… ^^; コストの面で馬鹿げていると同時に、時間に左右されるという欠点を持っています。
お礼
さっそくの回答をありがとうございます。 巨大な反射鏡は宇宙空間で組み立てればいいんです。宇宙ステーションが建設できるんだから十分可能だと思います。 地上の巨大な反射式望遠鏡のように、コンピュータ制御で鏡一枚ずつの可動式にすればターゲットに合わせるのも楽なはず。 しかも太陽光は無尽蔵かつ無料!って利点もあるのでは?
- rmz1002
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目標地点の上空に雲がかかっていたら使えませんし。 第一それだけ巨大な凹面鏡を運ぶだけのロケットがあったら、「そのロケット自体を目標めがけて飛ばした方が効率的です」。
お礼
さっそくの回答をありがとうございます。 たしかに厚い雲があったら無理でしょうねえ。 ただ、ロケットをミサイルにしちゃったら使い捨てだけど、凹面鏡衛星なら何度でも使えますよ。太陽光は無尽蔵だし。
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お礼
なるほど、やはりコストパフォーマンスがよくないんですね、きっと。 非常にわかりやすく、納得しちゃいそうです。