・刑事総務
刑事課の各種資料や書類の保管など庶務のほか、事件発生時における防犯カメラ映像の回収や解析など主管係の支援を行っています。
・強行犯捜査
殺人、強盗、放火、性犯罪のほか、傷害、脅迫、誘拐などの「強行犯捜査」を担当しています。
・知能犯捜査
贈収賄、選挙違反、特殊詐欺をはじめとする詐欺、横領、背任などの「知能犯捜査」を担当しています。
・盗犯捜査
侵入窃盗、ひったくり、すりなどの「盗犯捜査」を担当しています。
・鑑識
事件現場での指紋や足跡採取、写真撮影など鑑識資料の収集・分析を行っています。
・機動捜査
殺人や強盗など重要事件が発生した際、捜査車両などの機動力を生かして現場に急行し、所轄署と一体となって被疑者の早期検挙と初動捜査に当たります。
あと、財務や化学、電子工学、コンピュータといった分野で有用な経験を積み、専門的な知識・技術を備え、一定の資格や民間における職歴を持つ人を幹部警察官として登用する「特別捜査官」がいます。
・科学捜査官(化学)・サイバー犯罪捜査官 ・財務捜査 ・国際犯罪捜査
また、捜査をするのは警察官だけではありません。
検察官と検察事務官は、検察庁に所属し、刑事事件の裁判を見据えた捜査を行います。
司法警察職員とは、日本の刑事訴訟法に規定された司法警察の捜査活動を行う職員のことです。
司法警察職員=一般司法警察職員+特別司法警察職員
●司法警察職員は、基本的には、警察官(都道府県警察)を指します(刑訴法189条)。
●特別司法警察職員は、警察官以外の犯罪捜査の権限を与えらている人たちをいいます(刑訴法190条)。
特別司法警察職員とは、
・刑務所の職員
懲役刑などで刑務所内で受刑中の者が、暴力事件や器物損壊事件などを起こしたときに、刑務官が犯罪の捜査を行います。
・労働局の職員
労働基準監督官が、長時間労働や賃金不払、労働中の死亡事故など、労働基準法などの労働関係法令に違反する犯罪の捜査を行います。
・海上保安庁の職員
海上保安官が、密漁、船の衝突事故など、海上で起こる犯罪の捜査を行います。
・麻薬取締官
厚生労働省に所属する麻薬取締官が、麻薬や向精神薬などの薬物に関する犯罪の捜査を行います。
・自衛隊の警務官
自衛隊の警務官が、自衛官の職務に関して行われた犯罪や、自衛隊の施設における犯罪の捜査を行います。
・皇宮護衛官
警察庁の所属機関である皇宮警察本部に所属する皇宮護衛官が、天皇・皇族などの生命・財産に関する犯罪や、皇居などの施設における犯罪の捜査を行います。
・森林管理局の職員
林野庁に所属する森林官が、国有林野における狩猟に関する犯罪などの捜査を行います。
・船員労務官
国土交通省に所属する船員労務官が、船員法などに違反する犯罪の捜査を行います。
・鉱務監督官
経済産業省に所属する鉱務監督官が、鉱山保安法違反などの犯罪の捜査を行います。
・漁業監督官
水産庁に所属する漁業監督官が、漁業に関する犯罪の捜査を行います。
・鳥獣の保護又は狩猟の適正化に関する取締りの事務を担当する都道府県の職員
・公有林野の事務を担当する北海道庁の職員
北海道の公有林野における狩猟などの犯罪に関する捜査を行います。
・船長、その他の船員
船長、その他の船員が、船舶内における犯罪の捜査を行います。
司法警察職員が犯罪の捜査をする➡事件を検察庁に送る➡検察官(検察事務官は検察官を補助)が犯人を起訴するかしないかを決める
という関係性を軸にして犯罪捜査業務を行っています。