断熱は熱を伝えないことで、伝熱は熱を伝えることなので、逆の関係になります。
これらと、蓄熱と保温は全く別の概念です。「熱と関係している単語である」以外の共通点はありません。
蓄熱は、熱を蓄えることです。「蓄熱性が高い」というのは、「暖めると冷めにくい」と言うことですね。これを「比熱が高い」と言います。一般に比熱が高くて冷めにくい物は暖めにくいです。「暖めやすくて冷めにくい」物があれば理想的ですが。
保温は、周囲の温度より高いもしくは低い温度を保つということです。保温水筒などは、二重のステンレス(昔はガラス)を使うことで断熱性を高めて保温していますが、断熱は保温に必須ではありません。例えば、家のお風呂の保温機能は温度をチェックしながら加熱したり止めたりすることで温度を一定範囲に保っています。もちろん、浴槽の断熱度が高ければ少ないエネルギーで保温できますが、エネルギー効率を気にしなければ、断熱度が低い容器でも高温や低温を保てます。
> 断熱で軽量だそうです。しかも蓄熱が少ないそうです。なんで?
断熱度(=熱伝導率)がどれくらいかと、蓄熱度(=比熱)がどれくらいかは関係ないです。
> 断熱なら熱をシャットアウトするから保温して蓄熱するのでは?
保温水筒はステンレス容器が蓄熱しているわけじゃないですよ。
「断熱なら熱をシャットアウトするから保温や蓄熱する物の容器に適している」というのが正しい。