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キッシンジャーのような国務長官がもしいたなら?
今、若かりし日のキッシンジャーのような国務長官がもしいたなら、すぐさま米印軍事同盟を締結してインドが背後から中国を脅かす、みたいなことをやってくれるでしょうか?
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>バイデンが中国と対決する気が薄いってことは無いでしょう? さあてどうでしょうね。大統領選挙のときは「中国に対抗できるのはトランプだけ」とアメリカの保守層どころか日本のネトウヨの皆さんも口を揃えていたものですけどね。世論なんていい加減なものですな。 >アフガニスタンから引いたのも東アジアに軍事力の大半を集中させるためだし https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20211019/se1/00m/020/042000c 前嶋和弘氏の記事によると 「バイデン氏は上院議員、副大統領時代からアフガニスタン問題に関わってきた。そもそもアフガニスタン攻撃を始めた20年前にはバイデン氏は上院外交委員長だった。副大統領時代にも、オバマ大統領と異なる意見を持ち、撤退を強く主張してきた。その根底にあるのが「国家建設でなくテロ対策に集中。それが終われば撤退」「アフガニスタンのことはアフガニスタン人に任せるべき」というバイデン氏の持論だった」 ということです。 東アジアに軍事力を集中させるつもりなら、北朝鮮がアメリカを目標にするICBMの開発に力を入れていることにまるで無反応&無関心であることの説明がつかないですね。 >ウクライナにほどほどの加勢しかしてやらないのも、東アジアを手薄にしないためですよね? https://wedge.ismedia.jp/articles/-/29357 https://www.sankei.com/article/20221109-FDSJWPWBLVOOLN2GEHAS4OP4HA/ 下院の過半数を占める共和党の中にウクライナ支援に反対する勢力がありますからね。 アメリカの下院で議長が十回以上投票しても決まらなかったという話、覚えていますか?アメリカの下院議長というのは大統領と副大統領が死んでしまったら大統領職に就く順番にある、非常に重要な役職です。それが何度選挙しても決まらなかった。なぜかというと、共和党の中に造反した人たちがいたからです。 その造反議員はトランプ氏に近い「フリーダム・コーカス」と呼ばれる人たちです。彼らはウクライナ支援に露骨に反対しているのです。 https://www.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-republicans-idJPKBN2T607G こちらの記事の中に「共和党の中でも最も強硬なローレン・ボーバート、マット・ゲイツ両下院議員はゼレンスキー氏の演説中、周囲が立ち上がって拍手を送る中でも座ったまま携帯電話に目を向けていた。両議員はその後、ウクライナへの追加支援は支持しないと記者団に述べた」とありますが、このローレン・ボーバート議員とマット・ゲイツ議員は先の下院議長選挙でも最後まで造反を貫いた2名なのです(だからロイター通信の記事でもわざわざこの2名を記事にしているのです)。 彼らは「アメリカ・ファースト」を売りにするトランプ氏に非常に近い人たちなので、まあいうてみれば「外国なんて知らんわ」なのです。同じ白人であるウクライナにも冷たいんだから、ましてや人種が違う(白人からすれば本音の部分じゃ格下に見ている)アジアなんてもっとどうでもいいのです。 質問者さんはたぶん根本的に大きな間違いをしていると思います。それは「アメリカはアジア(の安全保障)を重視している」です。 アジアの安全保障の優先度は、たぶんアメリカにとっては一番低いです。アメリカ本土の安全保障が最優先なのは当然として、次に優先度が高いのは同じ白人の国々が集まるヨーロッパであり、その次が石油を産出する中東と世界の金融を動かすユダヤ人の国イスラエルです。 そして資源を多く産出するアフリカがあって、そこからようやくアジアが出てくるくらいです。 質問者さんがどのくらい国際情勢をご存知か分かりませんが、中国は南シナ海に基地を作ったりして着々と進出(というのか侵略というのか)をしていったんですね。当時はオバマ政権です。だけどオバマ政権は、南シナ海に進出する中国に軍事的圧力を全くかけなかったんですよ。結果、南シナ海は今ほぼ中国の勢力圏に取り込まれました。オバマは中国に対抗しなかったんですよ。まあ彼は原則として外交に全体的に冷淡でしたけどね。 北朝鮮に対しては、民主党政権は昔から一貫して「完全無視」です。何をしても全く相手にしない。クリントン政権もそうだったし、オバマ政権もそうでした。今のバイデン政権も「北朝鮮?そんな国あんの?」って感じです。 私は「北朝鮮がICBMの開発に成功したら、アメリカ本土が北朝鮮からの核ミサイルの射程圏内に入ってしまうんじゃないの?」と思うのですけれど、まるでそのようなことを気にしないかのように、北朝鮮に無関心です。 アメリカの首都は東海岸側にあります。なのでアメリカの中心(ワシントンDCやニューヨーク)にいる人たちにとってはアジアは「地球の裏側の話」なんですよ。
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- fujic-1990
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昔の記事なので、詳しい話は忘れましたが、いわゆる日米貿易戦争などでの容赦ない日本批判の言論、行動などが上げられていたような、記憶があります。 昔のことなのでよく覚えていませんが、まぁ生きて居るか亡くなったか分からないような方についての想像のご質問なので、その程度の記憶で書いてよかろうと思ったもので。
- fujic-1990
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昔、キッシンジャーは親中派で日本嫌いだという説明記事を読んだことがあって、「なるほど」と納得した覚えがあるので、たぶん逆だと思います。 中国のために、「台湾は中国の一部、中国共産党怖くない」論でアメリカ世論をまとめようとして、奮闘したんじゃないかと想像します。
補足
親中国というか単に対ソ戦略でニクソンと一緒に中国に近づいただけでしょう?
- eroero4649
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ないですね。インドはソ連の頃からロシアとは親密な関係でした。いわゆる「遠交近攻」の関係ですね。インドにとっての仮想敵国は中国とパキスタン。その中国とパキスタンの背後にあるのがロシア(ソ連)でロシアとは直接国境は接していません。 なので今般のウクライナ侵攻でも、西側諸国が軒並み「反ロシア」で足並みをそろえる中、インドはそんな西側諸国とは距離を置きました。インドは「親米」か「親露」かどちらをとるかというと「親露」なのです。 またバイデン政権も純粋に反中とはいえません。そもそもバイデン大統領の息子さんは大変な親中派で、だから前回の大統領選挙のときに当時のトランプ大統領は散々そこを攻撃しました。 日本でも親トランプ派が盛んに「バイデンが大統領になったら中国に売られる」といってましたよね。例のあの大統領選挙の陰謀のときも「カナダとアメリカとの国境で大量の不正票が押収された。それは中国で印刷されたものだった」という話が出回っていましたよね。 現実問題としてアメリカの国債をいま世界で一番多く保有しているのは中国なのですから、アメリカと中国がお互い心底憎み合うほど対立するってことはないんですよ。 米ソの冷戦の時代も、お互いに冷戦をしながらソ連はアメリカから小麦を輸入していました。アメリカは冷戦時代からそういうことに慣れているので、中国とは机の下で足を蹴り合ったり、あるいは握手したりと単純ではないのですよ。
補足
バイデンが中国と対決する気が薄いってことは無いでしょう?アフガニスタンから引いたのも東アジアに軍事力の大半を集中させるためだし、ウクライナにほどほどの加勢しかしてやらないのも、東アジアを手薄にしないためですよね?
お礼
大変詳しく教えていただき、みなさん、ありがとうございました!
補足
いや仰ることはかなり分かる気がしました… が、そのお話をもってバイデン政権がアジアをほとんど重視していない、というのも極端すぎるのでは? もう言わずもがなで台湾があるからです。台湾の領海を取られてしまったら中国の潜水艦は楽に太平洋に出られてしまう。そしたら中国のSLBMがアメリカの喉元に突き刺さるようなものじゃないですか?北朝鮮の核ミサイルとまた危険度がだいぶ違うと思いますけどね。 航路のことまで私も詳しく知らないですが台湾の領海を抑えられたら、米軍のアジア方面の拠点からの航行範囲も狭まるんじゃないでしょうか? 中国が多少台湾にちょっかいを出してこようがアメリカの利益は確保する、というためにTSMCの工場も誘致しました。まあこれは台湾が落ちても大丈夫なように、という見方もできそうですが、台湾を意識しまくってるのは確かだと思います。そもそもトランプが始めた対中貿易制裁を撤廃してません。 バイデン政権がアジアに対して意識が高いのは明白じゃないでしょうか?