質問者さんの仰る「元の健康体」の意味によるかもしれません。
糖尿病は完治しない病気と言われています。
長年の血糖値の乱高下でインスリン分泌能が疲弊し、低下する。
それによっておこる諸症状を糖尿病と呼んでいます。
これは一度起こると回復しません。
「太っている人」が糖尿病になりやすいのはそのためです。
まあなぜ肥満が糖尿病のリスク因子かは、さらっとググるだけでもいくらでも詳しい記事が読めますから割愛いたします。
そして、糖尿病が進行すると痩せてくることがあるのも仰る通りです。
インスリンの効き具合(専門用語では「インスリン抵抗性」と呼ぶ)が下がってくるからです。同じ量でも、以前ほど効率よく糖質を身体の中に取り込めない。せっかく摂った栄養素をきちんと取り込めないので、痩せてくるのです。
そして血液中に(取り込まれない)糖分が多く存在する状態になり、医者は「あっ、この人糖尿病にまでなってる」と気づくことになります。
さて、上でお話した通り、一度この身体の「インスリンを分泌して糖質を身体に取り込むぞチーム」がぶっ壊れてしまうと、元に戻りません。
酷使して壊してしまったんですから、割れた皿同様戻りません。少なくとも現在の科学では。
ですが、人によってはですが、特に投薬治療などしなくとも、日常生活に気を付けるだけで血糖値コントロールができる人もいないわけではありません。
毎日食べるものに気を遣い、食物繊維の多い食事を心がけ、糖質の多い食事たとえば牛丼やらラーメンやらケーキのドカ食いはできないし、中性脂肪値も血糖値に関係するから太れません。
運動習慣も身に着ける必要があります。
しかし、この「健康的な生活を強いられる」状態は、見ようによっては「糖尿病発症以前よりも健康体」ともいえるのではないでしょうか。
糖尿病の治療の基本はまず食事治療、運動治療、(肥満であれば)肥満の解消です。
投薬が必要な人だって適切な食事と運動は必要ですからね。
そしてこの「健康的な生活で血糖値を正常の範囲でコントロールし続けられれば、健康体の人と同じ人生が送れる」のも糖尿病の特徴です。
糖尿病と診断された方は、何かを失ったと嘆くのではなく、今まで自分が放棄してきた健康的な生活習慣を取り戻し、人生を楽しむきっかけだと思ってほしいですね。
お礼
ありがとうございます。 知識を深めるようにします。
補足
さらに勉強してから、また質問させて頂きます。 ありがとうございました。