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国際問題
18世紀後半、イギリスとインドとの間で、綿製品生産コストの逆転 が起こり、インド綿は西欧において競争力を失いました。インドの綿工業が競争力を維持するためには、この時期(の前後)に、どうしたらよかったでしょうか? 教えて下さいお願いします。
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>イギリスとインドとの間で、綿製品生産コストの逆転 根本的に間違っています。イギリスでは木綿の生産を行っていませんし、当時のインドでは「木綿」の生産はありましたが「綿製品」の生産は微々たるものでした。 当時、世界市場ではイギリスの産業革命により、綿織物の生産量が飛躍的に向上しました。原料となる「木綿」ですが、当初はインド産の木綿が使われていましたが、アメリが合衆国及び西インド諸島のプランテーションにおいて極めて安価に生産される木綿にとって代わられたのです。 >インドの綿工業が競争力を維持するためには いや、結果として維持できなくなったのは正解でしょう。アメリカ産の木綿はそもそも品種が違う(綿花がインド綿より大きい)ため、それより安価に輸出しようとすると、アメリカでの奴隷制度以上の労働者酷使を余儀なくされます。そこまでして木綿輸出に固執する必要はないでしょう。現在でもインドで生産された木綿のほとんどは国内消費用ですからね。 アメリカの南北戦争時に、一時的に綿花の価格が高騰した際、エジプトが「一攫千金」を狙って木綿の作付面積を増やしたそうですが、南北戦争が終わると綿花の価格が暴落(元に戻っただけですが)したため、結局エジプトは国家破産に追い込まれましたからね(笑)。