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「愛してる」とは外国語の影響ですか?
「愛してる」という言葉は昔から日本人が普通に口にしていた言葉ですか? 昔の日本人は「惚れた」と言うけれど、「愛してる」とは言わなかったのではないですか? 日本人が「愛してる」と言うようになったのは、英語の「I love you.」などの外国語を訳すときに必要な言葉だっただけではないのですか? 日本人は「愛してる」ではなくて「惚れた」と言った方が良いのではないですか?
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- eroero4649
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「愛」というのは仏教用語で、本来の意味は人類愛的なものを指しています。戦国武将の直江兼続は「愛」と前立がついた兜を愛用していましたが、彼のいう「愛」は人類愛、博愛のようなものを意味していたのです。 明治になって「Love」の訳語を作るときに、この人類愛を意味する「愛」と、セックスを意味する「恋」をかけあわせて「恋愛」という言葉を作ったのです。 ただし英語圏でも、「Love」に男女の愛の概念が入ったのは比較的最近です。ここ200年か300年のことらしいです。 それまでは「Love」とは「神の愛」についてのみ指す言葉でした。「The God loves you.」というのはいいけれど「I love you.」は畏れ多くてけしからんのです。 けれど数百年前に「ロマンティックラブ」という言葉が生まれました。これは若い騎士と貴婦人との間の愛を意味する言葉で、まあひらたくいうと不倫です・笑。当初はロマンティックラブは若い騎士と貴婦人との間限定で使われていた言葉でしたが、いつしか男女の恋愛で広く使われるようになり、ロマンティックラブだと長ったらしいので単にラブと呼ばれるようになりました。 なお「I love you.」の訳語については、英語教師であり近代文学の父でもある夏目漱石先生による「月が綺麗ですね」というものがありますね。 どうも真偽は定かではなく伝説となっている話ですが、生徒がアイラブユーを「我、君を愛す」と訳したら漱石先生が「お前、ワレ、キミヲアイス、なんて言葉を喋るか?喋んねえだろ、そんなのは。そういうときはな、月が綺麗ですねとかいえば想いは伝わるんだよ」といったといわれています。 相手が文学少女なら「月が綺麗ですね」で通じます。
- staratras
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男女の恋愛感情など、現在使われているような意味で「愛している」(愛する)という言葉が広く使われるのは、明治以降のことで、ご指摘の通り外国語(西洋)の影響です。 ただし、江戸時代以前に「愛する」という言葉が存在しなかったわけではなく、江戸時代の人情本には男女間の愛情に使っているとみられる用例も存在します。また男女間に限定せず、「人が相手を大切に思いかわいがる」意味で「愛」という漢字を使うことは古代にまでさかのぼります。(有名な山上憶良の「子をおもう歌」 万葉集巻五 802) 過去の同様の質問の際、詳しく調べましたので、参考になれば幸いです。(No.5の回答) https://okwave.jp/qa/q8623950.html
- f272
- ベストアンサー率46% (8623/18441)
今のような意味で使われるのは、完全に外国語の翻訳に由来しています。