臨床心理士です。
wais-4などの知能検査の結果でADHDやASDなどの発達障害が診断できると思っていらっしゃる方が多いようですが、知能検査の結果はあくまでも参考資料として位置づけられます。
発達障害の診断は、生育歴と、心理行動上の特徴に基づいて行われます。
したがいまして、お示しのWAIS-4の結果から、質問者様がADHDでいらっしゃるのか、またその程度がどうなのかについて判断することは、残念ながら、できません。
添付していただいたWAIS-4の結果からは、全検査IQは129ですので、誤差範囲を考慮しても、全体的に高い知能をお持ちといえます。
しかしながら、4つの指標得点の間には、ワーキングメモリーの134から処理速度の108と、26の差があります。
指標得点からみますと、認知能力にはアンバランスがあると考えられます。
日常生活や、仕事の上でご苦労なさったり、お困りになったりすることがあると推察されます。
もし、そういうことがおありでしたら、受診された医療機関で検査を担当した心理士に、お困りごととこの検査結果との関連性や、どのような対応をしたら良いかをご相談になることをお勧めします。
ちなみに、ワーキングメモリーは高いのですが、ADHDの方は、日常的な場面ではこの高さが発揮されにくく、マルチタスク(話を聞きながらメモをとる、2つ以上のことを同時並行に勧めるなど)が苦手ということがあるかも知れません。
処理速度は平均的な数値ですが、これだけアンバランスがありますと、質問者様の場合は、苦手な能力と思われます。
心理的作業のスピードが遅かったり、作業を要領よく進めることが苦手であったり、単調な作業で集中力ややる気が続かないといったことがおありかも知れません。
いずれにしても、上記のように心理士さんにご相談になることをお勧めします。