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何故東京に一極集中しているんですか?
何故東京に一極集中しているんですか?
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- nekosuke16
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中々難解な質問ですが、人口の推移には常に政治と経済との深い繋がりがある。 江戸百万都市などという言葉をよく聞きますが、実は江戸時代以前には、たしかに鎌倉幕府の時代以降から南関東の人口は徐々に増加傾向を示しますが、元々、大和政権のあったとされる機内一帯の人口は常に高い水準にあり、江戸に幕府が誕生して以降からは少しずつ東京を含む南関東の人口は増加し始める。 とはいっても明治維新の段階では、東京が突出しているのではなく、むしろ全国的にも人口は平均的に分散した状況にあった。 その理由は、江戸時代後期から戦乱の世とは無縁の長い時代の変遷の中で、武士の役割は衰退し、代わって商人の力が台頭し社会を運営する役割を担い始め、そうした中から大坂商人や近江商人のように、北は北海道から南は九州に至る地域をまたに掛け、例えば、北前舟などの中継地としての新潟などのように、こうした流通の中から発展し人口が常に高い水準にあったようなところも多い。 そうした商売、流通の及ぶところは常に人間の社会活動が活発ですから、そうした意味でも、明治以前は全国的に人口は分散されていた。 ところが、明治に入り首都東京が設置されるに至って、それまでの政治の中枢を抱えていた京都、機内から主導権が東京に移ることによって急激に東京を含む南関東圏の人口の増加が始まります。 そして、政治の中枢として機能し始めた東京は、当初、東京府から東京市へ再編される中で1900年代に入り近隣の市郡の合併に伴い旧来の東京市に加え5群82村が追加されることにより、1925年に200万人程度の東京市の人口は、一気に600万人近いものへと急増する。 隅田川や荒川、江戸川という大きな川の河口に位置するという意味で、元々人口が集中しやすい立地に商人も集まり、政治の中枢、首都としての東京の誕生と、政治の要である天皇の膝元と、国内に止まらず海外との関係などの様々な要因の中で、はじめから一極集中を目指したものではないけれども、政治と経済、流通とが融合しながら、自然に大東京という概念が生まれ、さらに、戦前の疎開などによる人口減から戦後復興、高度成長期などの経済活動の中で出稼ぎや「東京で一旗あげたい」などといって、とくに東北や北海道などの人たちが軒並み上野を目指す光景は、まさに、東京集中のイメージそのものであり、そうした潮流は内容が変わっても現在も変わることはない。 東京が政治と経済の要であると同時に、巨大都市東京は人々が目指す何かしらの魅力があるのかもしれないですね。
農業社会ではなく工業と商業とサービス業と流通の社会だからです。東京でなくてもどこでもよかった。大久保利通は明治初めに京都から大阪へ首都を移す案を持っていましたが、江戸が首都として有利であるとする前島密の匿名の献策書などもあり江戸を首都にすることに変わりました。 中国では何省出身かということが国籍同然の固定的身分で住民票を移すように簡単に北京人に成れません。だから14億の人口で首都に1800万、上海に1500万しか人口が無い。黒竜江の人が北京で働くには北京政府の福利厚生を使えないなど障壁が有ります。他省どうしはみな同じ。なんとなれば、日本の農業が崩壊してもアメリカや中国が助けることができるかもしれませんが、中国の農村が荒廃すればこれを救える国がありません。
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
先日、東京在住の方から同じ質問が上がったので、アナタが東京に住んでいるのと同じ理由でたくさんの人が東京に住んでいるから、という趣旨の回答をしました。 質問者さんは、プロフィールに居住地をお書きでないですが、どこにお住まいなのでしょう?住んでいれば分かると思うのですが、敢えて書くと、 東京に一局集中させたのは、江戸時代から人口が集まっていたからです。 明治維新の頃はまだ役所は少なく、交通も整備されていませんでしたので、一極に集中させないと、なにごとにつけて効率が悪かったのです。 で、急いで政権を安定させなければならなかった薩長土肥軍は、他の所に新都市を作っている暇と資金・労働力がなかったのです。それで天皇を京都から移し、役所も東京に集中させました。 その伝統を壊すことができず、そのまま一極集中しています。 なぜ壊すことができないかというと、便利だからです。 一極集中していると、車がなくても、どこへでも行ける。客がたくさんいるので美術展やコンサートなどなど、娯楽・文化的な催しが目白押し。安い値段で行ける(地方から出かけようとすると旅費だけでも大変)。仕事が多く、高い給料がもらえる。役所が多く、なにか届け出るにも簡単で費用も掛からない。地元選出議員、特に国会議員の数が多い。地方なんて、選べる議員の数は少ないし、その議員も1年の大半は東京にいるので地元の事情なんて知らない。東京のことしか知らないから、議員は地元愛も持たないし良くしようなんて気もない。何をするにも東京基準で決める。 越後の旧高田市で言われるジョークですが、ある年の春、地元選出議員議員を含む豪雪対策委員会の連中が視察に来たそうです。雪の量に驚いて「すごいね、溶けることなんてないみたいな量だね」と市長に言ったそうです。 市長が「溶けるもんですか、来年の今頃また来て下さい。同じくらい残ってます」と言ったら、地元選出の議員も「すごいもんだ」と感心していたという話。 北越雪譜という本に「雪の大平原を歩いていたら1本の杭が立っていて、そこには『この下に高田アリ』と書かれていた」という話が載っている高田でも、さすがに、夏になれば雪は溶けて、海水浴できます。地元選出って言ったってそんな知識です。 もっともっと書けますが、止めておきます。不毛なので。 もちろん悪い所もありますが、差し引きしたら、残高は大きなプラスになります。だから、年中青い海でダイビングしたいとか、牛を飼いたいとか、よほど嗜好が偏った方でないと東京から離れられません。 人間が集まっているのに、無理矢理バラバラにするのは不効率です。なので、一極集中は変わりません。
- maiko04
- ベストアンサー率17% (345/1956)
近くに全員いたほうが便利だから。 たとえば料理をするとして、 鍋は座敷の箪笥の上から、ガスボンベは庭のプレハブ、 水道はあっち、包丁はこっちと、バラバラだと用意しにくいでしょ。 一箇所に全員(首相、大臣、霞が関、国会議員)がいたら便利だということ。