思い出は美し過ぎて

質問

その当時４０代も半ば・・いいオッサンであるはずが、恥ずかしながらその日の私は、極度の興奮状態にありました・・というのも、中高一貫の我が母校 その頂点に６年間も君臨したマドンナ Ａ子が、当日開催の同窓会に参加するという インサイダー 情報を、内々で入手していたからです。

「 いい歳して、 ちゃんちゃら可笑しいぜ ！ 」 ・・とばかり、 同窓会への出席を拒み続けていた私の心中を、悪友の幹事から マドンナ参戦の一報を聞いて 震度６の衝撃が駆け巡った、何故ならそのＡ子こそ 生れて初めて出来た彼女であり、忘れられない女性の何人かの１人であったからに他なりません。

途中 ドラマがないではなかったが、些細な事で喧嘩別れしたのが高１の時の事です、（ 綾小路きみまろ 風に ） あれから３０年・・、遥か昔の感傷に浸っていた私は、当日の会場で ちらちらとこちらを窺っている、 やけに体格が宜しく これでもかと装飾品を身に着けた、１人の女性に気付いたのでありました。

宴もたけなわとなり、周囲の人波が崩れた頃合いを見計らってかどうか、件の彼女が 近付いて参り、悪い予感が頂点に達したその時です、「 isoken 君、お久し振り ！ 」と声を掛けられたのは・・、そうですねぇ 例えて言うならば （ 宮沢 ） りえママ のような御婦人から。

その瞬間 全てが終わりました、美しい思い出も何もかも・・、その夜 私が枕を濡らしたのは言うまでもありません。

以上 多少の誇張はお許し頂くとして、 八神純子 の歌の題名をパクってしまいましたが、思い出が美し過ぎると その反動もまた然り、貴方の 「 想い出のスクリーン 」 に残る美しい記憶に そうでない記憶・・、差し支えなければ教えてやって下さい。

回答No.9

31192525 · ベストアンサー

isokenさん、こんにちは。

　高校３年の冬のこと。僕は図書係。その子Ｍ代は文芸部。どちらも背が低く、少しだけふっくら。ロングヘアの彼女は学校ではおさげにしている。
　その日の閉館時間。僕は残っている読書子たちに声をかける。
「閉館だよ。みんな帰ろうや」
　Ｍ代が顔を上げ、頬を膨らます。
「ちょっと待っちゃりぃ。もうチョイやけ」
「早よせんと、閉じ込めるどぉ」
「もー」
　いつもの会話。彼女はそれでもバタバタと荷物をまとめ立ち上がる。
「ねえ、一緒に帰らん？｝
　これはイレギュラー。仲は良いが付き合ってるわけじゃないのだ。
　校門を出ると田舎の川っぷちの風景。路面電車が通る国道まで２０分のデートだ。。
「ねえねえ、今日の数学どうだった？」
「テスト？　あぁ、
　　美しき　数式あまた　ならびたり　その不可解に　
　ここからは声が揃った。
「なみだ滲みぬ」「なみだ滲みぬ」
　笑ってしまった。お互いに超文系なのだ。
「ねえ、こころ読んだ？」
「読めといわれたのは読まん」
「でた。漱石好かんの？」
「夢十夜はスゴイね。怖いくらい。あんなの書けん」
「○君も書くん？」
「ちょっとね」
「ウチに来らあいいのに」
「文芸部に来いちや。書けといわれたら書けん」
「わがままぁ。会誌にちょっと書くだけやん」
「先月号のＭ代の詩、良かったぜ。谷川俊太郎も真っ青」
「嘘ばっか。一千億光年、読んだ？」
「読んだ」
「泣いた？」
「泣けんかった。アルジャーノン、読んだ？」
「うん」
「泣いた？」
「無理。あたしはああいうの向きじゃないけぇ。ナニＳＦ系なん？　ちょっと、待っとき」
　Ｍ代はカバンを開けると中から何冊か文庫本を取り出した。
「ウソやろ。学校に何冊本持ってくるんやっ」
　彼女はそこから一冊取り出して、僕に手渡した。
「これ、いいけ、読んでみてん」
　それは福永武彦の廃市だった。
「ああ、ブランコは　ところてんより　よく揺れる　の人か」
「それは武田泰淳！！」
「今から借りても、卒業までに読めるかどうかわからんど」
「やるっちゃ。あたしと思って持っときぃ」

　今でも持っている。いろんな文芸作品を読むきっかけになった。

　Ｍ代さん、これ読んだら私が誰だかわかるよね。よかったら連絡をしてね。全然変わってないから。

　と、そんな話があったかもしれないし、なかったかもしません。。。

お礼

31192525 さん、こんにちは。

＞　高校３年の冬のこと。僕は図書係。その子Ｍ代は文芸部。どちらも背が低く、少しだけふっくら。ロングヘアの彼女は学校ではおさげにしている。

その昔は一定数いた 文学少女・・、今や 絶滅危惧種なのでしょうが、当時 私が関わったのは 、頭は良いが 性に奔放な遊び人や 不良少女ばかりでした。

それにしても 高３の冬ですよねぇ、個人的には 受験そっちのけで遊び回っていた頃ですが 全く覚えていない、ましてや 31192525 さんのような美しい思い出は皆無、この歳になってつくづく思うのは、妙に白けないで 青春の渦中には身を置いておくべきだったという、或る種の悔恨なのです。

＞　Ｍ代が顔を上げ、頬を膨らます。
＞「ちょっと待っちゃりぃ。もうチョイやけ」

女の子のお国訛りって 良いなぁ・・いや 可愛らしい、私のような 東京者には堪らないのです、大学に行きますとね 地方の娘が ７割 ８割 なのですが、みんな標準語に染まっちゃうのが残念でした、例えて言えば 「 木綿のハンカチーフ 」 の逆バージョン。

＞「ねえ、一緒に帰らん？｝
＞　これはイレギュラー。仲は良いが付き合ってるわけじゃないのだ。

付き合ってない相手だからこそ 珠玉の思い出・・、私だったら その瞬間にハートを射抜かれた事でしょう、少なくとも意識はしちゃう。

＞ここからは声が揃った。
＞「なみだ滲みぬ」「なみだ滲みぬ」

いや これは誰だって忘れられないなぁ・・ 一生の宝物、銀行の貸金庫に預けて大切にしたいですね。

＞　Ｍ代さん、これ読んだら私が誰だかわかるよね。よかったら連絡をしてね。全然変わってないから。

何故か 会話の一部始終を覚えているシーンって ありますよねぇ、何はともあれ 31192525 さんの 『 博多っ子純情 』 ・・ 、胸に沁みました。

回答ありがとうございます。

回答No.2

ミッタン（@michiyo19750208）

isoken大センセお邪魔します

＞美しい記憶に そうでない記憶・・

では、そうでない記憶をひとつ

当時、女子短1年生だった私は友達から合コンの穴埋めメンバーに呼ばれました

この時点でイヤーンな感じがしますでしょ？

3対3だったかと記憶しておりますが、うち1組はカップルです

居酒屋に行って食事が始まると、男子陣の飲むわ食うわのオンパレード

会話という会話はなく、私はひとり隅っこクラブ

別にイケメンが居たわけでもなく、完全にふてくされてしまいました

そして極めつけは「割り勘でよろしく」ですって

どんだけも食べていない私には大打撃

もう2度と合コンには行かないと強く心に誓った私

その時から既にオッサンキラーだったんですね(笑)

その後のモテ期到来は以前に申し上げた通りです

お粗末さまでした(⌒▽⌒)

お礼

ミッタン、こんばんは。

＞当時、女子短1年生だった私は友達から合コンの穴埋めメンバーに呼ばれました
＞この時点でイヤーンな感じがしますでしょ？

嫌な予感は大体当たるものです、良い方は当たらないけどね。

尚 数合わせの合コンなら 私も経験ありますよ、Ｂ子と 彼女に好意を持つ友人をくっ付ける為の完全出来レースで、絶対に手を出さないでくれと頼まれましたが、 その後の結末は御想像にお任せします。

＞3対3だったかと記憶しておりますが、うち1組はカップルです

‥と言う事は 選択肢が２つしかない、結構辛い シチュエーション ですねぇ、経験上 言わせてもらうと、ロクなタマがいない可能性に於いて、少人数の合コンはリスクが高いでしょう、避けた方が賢明だったかも知れません。

＞そして極めつけは「割り勘でよろしく」ですって

有り得ないでしょう、呆れ果てて ものも言えませんね。

＞その時から既にオッサンキラーだったんですね(笑)

しけた 僕ちゃん ＜ 気前の良い オッサンでしょう、私だってそうですが、少なくとも お姫様に財布を出させる事はありませんから、それもスマートに・・が セオリー 。

＞その後のモテ期到来は以前に申し上げた通りです

たくさん聞かせて頂いておりますよ。

回答ありがとうございました。

回答No.1

okok456

楽しく読ませて読ませていただきました。
吉永小百合、十朱幸代、前田美波里、木の実ナナ
女優には魔女がいっぱいいますね。

お礼

okok さん、こんばんは。

＞楽しく読ませて読ませていただきました。

恐れ入ります、私の場合 受けを狙って 多少 デフォルメ する傾向にはありますが、全て実話でありまして、話半分としても 嬉しいです。

＞吉永小百合、十朱幸代、前田美波里、木の実ナナ
＞女優には魔女がいっぱいいますね。

その美女群が okok さんの思い出という事でしょうか？、それにしても 小百合 さんはいつまで経ってもお美しいですねぇ、ひょっとしたら魔女かも。

回答ありがとうございました。