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イギリスは国民投票でEU離脱を決めたのに何故もめて
イギリスは国民投票でEU離脱を決めたのに何故もめていますか。嫌だったらやめれば良いだけだし、EUの方から離脱されたら再加入すれば良いじゃないか。EUは再加入できないのかな。そもそも、イギリスは不思議な国だろ思いません?ローマ帝国から離脱したり、フランスを併呑しようと仕掛けたり。大陸と離れたりくっついたり。なんだか変だな。
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イギリス国民としては国民投票の時にBrexitしたらどうなるのか、重要な情報を事前に与えられていなかったと思っていると思います。実際そう主張して再国民投票を求める声が高まっています。政治家も、Brexitの問題点を十分認識できていなかった。そして良い解決策が無い北アイルランドの国境問題が浮き彫りになって、議会は解決不可能のこの問題の解決を政府に求め、膠着状態の中で政治論争に明け暮れてもう1年もたってしまった。かと言ってすでに経済的な混乱と困窮が起こってしまっているので、今更再国民投票をしたら、政治家の無策、無責任が浮き彫りになるので、離脱反対派でも強く要求できない。でも、昨晩イギリス議会で12/22の総選挙が賛成多数で可決したので、事実上議員全員に対する信任投票と言うことになるのでしょう。 北アイルランドはかつて独立を目指したアイルランド紛争の後、平和の為にアイルランド国境の自由な人とものの交流で合意しました。その段階ではアイルランドと北アイルランドを含むイギリスだけの話だったのですが、両国がEUに加盟するとEU全体で人と物の移動が自由になり、アイルランド国境の移動の自由はEU圏の自由の中に埋没されました。BrexitするとイギリスはEUとの間の人ものの移動の自由が無くなるのですが、埋没していたアイルランド国境問題が出てきます。アイルランドはEUに残りますから、EUとの人ものの移動の自由は残ります。すると結果としてアイルランド国境を通してイギリスとEUの人ものの移動を管理できなくなります。 テレサ・メイの合意案はこの問題を期限付きで先送りして、他の離脱条件を定め、ある時期までに解決できなければEUの関税同盟に止まると言ういわゆるバックストップ条項(なし崩しを避けるための歯止め)付きのもの。EUを離脱して関税同盟にとどまるというのは、EUとの自由貿易だけでなく、イギリスが参加しないEUが、米国、日本などと結んだ貿易協定に従わないといけないと言うことで、受け入れがたい。そんなんだったら合意無き離脱の方がまし、と言うことでポリス・ジョンソンが首相になったのですが、合意無き離脱は短期的にはEUからの輸入が滞り、値段も上がって大混乱が起こるうえにアイルランド国境問題は解決しない。アイルランド国境で人ものの移動の管理をするのは過去の血にまみれた紛争の経験から、ほとんどタブー。 そこで打ち出したのが、イギリス本島(ブリテン島)とアイルランド島の間で管理する、いわば北海道と本州の間で税関管理しようと言う、テレサ・メイの時代に葬った案。 しかし、この方向ですでにEUとは合意されていて、イギリス議会での議論と承認を待っています。 こんなんだったら、Brexitに賛成するんじゃなかったと言うのがイギリス国民と政治家の本音だと思います。でも時間をかけすぎ、今更後戻りも出来ない気分でしょう。 イギリスはなんかおかしいと思いますが、教訓は日本でも憲法改正の国民投票があるかも知れませんが、政治家の言うことを真に受けず、後悔しないようによく考えるということかと思います。
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- KoalaGold
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トランプに決まった時も再投票できるんなら再投票したかったんじゃないかな。 イギリスはそれでいうと規模が小さいし、EU離脱を決めたにも関わらずかなり多数(スコットランド側では大多数)が強く反対意思を持っていました。どうでもいいけどの反対意思ではなく強くです。それが国会を動かしました。 日本では消費税でも年金でも経済制裁でも国民が距離をおいて自分の問題じゃないみたいに見ているんですよね。だけどつぶやく。つぶやく以上のことは何もしない。政府と優位に立つものだけが得をする社会です。庶民の声は届きません。
- japaneseman5963
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民心なんてそんなもの キリストを磔にしたり崇めたり一点にとどまらない
お礼
ありがとうございます。