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サーモスタットについて
サーモスタットが駄目になるとどうなるのでしょうか?水温とかガンガンあがったりしますか?一気に駄目になるものですか?大丈夫だったり、駄目な時もあったり、じわじわ壊れるものですか?
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冷却水温が不安定になる原因はサーモスタットの他にも、クーリングファンの不良・ウォーターポンプの不良・ラジエーターキャップの不良・ラジエーター自体の不良・エンジンのヘッドガスケット抜けなどがあります。 1)クーリングファンの不良・クーリングファンには大まかに分けて電動式とエンジンの回転を利用するタイプに分けられますが、これが原因で水温が上昇するのは、渋滞や停車・低速走行時がほとんど(車種によっては走行風でラジエーターの冷却ができない構造のものもあるので全てではありません)です。電動式では、モーターの不良(ブラシが磨耗してくると時々回らなくなったり、回転数が落ちたりすることがある)・サーモスイッチの不良(接点の磨耗により接触不良を起こす可能性があり)・リレーの不良(スイッチと同様なトラブルが起こる)・配線の不良(接続部などの接触不良や断線の可能性)などが考えられます。特に接触不良や断線(外部の被服はつながっているが内部の芯線が切れており、振動などで離れたり付いたりするケースがあります)の場合、エンジンや車体の振動などで正常/不良を繰り返す場合も多々あります。エンジン回転を利用するタイプのクーリングファンでも、ファンクラッチ(フルードカップリングとも言います)を使用したものでは、このカップリングが不良になるとファンの回転数が不安定になります。ファンクラッチとは、粘性の強いシリコン系などの油脂をラビリンスと呼ばれる細い通路をつけたケースに封入し、こちらにファンを取り付けます。また内部に自由に回転できるようにベアリングで保持された、同様に細い通路を持ったローターを入れ、こちらをエンジンの力で回転させます。また、内部の油路を制限するバルブ(バイメタルにより動作)を持っており、低温時にラビリンス部分にオイルが流れないように閉じ、冷却の必要が生じると開いて必要なトルクをファンに伝えるようになっています。こうすることで必要以上にファンの回転をあげる(パワーロスと騒音につながる、またファンの強度を必要以上に強く作ることになり重くなる)ことなく、十分な冷却能力を得られるのですが、制御バルブの動作不良(磨耗やさびの発生など)による動作不良が割りと多くあります。 2)ウォータポンプの不良・冷却水を循環させるウォーターポンプのインペラー(ポンプ内部の羽です)が腐食やキャビテーションによって磨耗すると冷却水の循環に支障をきたし、低回転時にほとんど冷却水が循環しないことがあります。また、ポンプのシールに問題が起こると水漏れはもちろん、稀にエアーの吸い込みが起こる場合があります。内部が加圧されている冷却水通路にエアの吸い込みが起こる原因は、インペラーが高速回転することによって、シャフト近くが負圧になる事によって引き起こされます。このような事態が起こると、ポンプ内にエアが入り込み、ポンプが正常に機能しなくなり、その結果としてエンジン温度の上昇・リザーバータンクへのエアや蒸気の排出が起こり、次にエンジン温度が下がるとリザーバータンクから冷却水が戻るということが起こります。 3)ラジエーターキャップの不良・ラジエーターキャップ(ラジエーターではなくリザーバータンクなどに取り付けられているものもあるが、動作は同じ)は冷却水路内の圧力を一定レベル(0.8Kg/cm~1Kg/cm程度)まで加圧することによって、冷却水の沸点を高くする役目があります。これが不良になるとエンジン内部の特に高温になる部分や、圧力が低下するポンプの入り口などで沸騰してしまい蒸気になってしまいます。蒸気なってしまうと冷却水の循環を妨げるので、オーバーヒートにつながります。 エンジンの負荷が特に大きくなった後や、高回転時は発生頻度が高くなりますが、負荷の低減や回転数の減少などで蒸気の発生が止まると復旧する場合もあります。 4)今回の件にはあたらないかもしれませんが、序ですので記載します。放熱用のフィンの目詰まりはもちろんですが、内部の冷却水の通路が詰まる場合もかなり多いものです。詰まったとしても本数が多いため冷却水が流れなくなるようなことはないのですが、例えば半分の通路が詰まってしまうと放熱面積は相当減って(半分にはなりません)しまいますので、オーバーヒートにつながります。 5)ヘッドガスケットの抜け・これも今回の件とはあまり関係ないようですが、シリンダーヘッドガスケットの冷却水通路付近に漏れがあると、エンジン内部で発生した高圧の燃焼ガスが、冷却水通路に入り込み冷却水に気泡を生じさせ冷却水の循環を妨げます。これは、割りと簡単に見分けることができる場合が多いので見分ける方法を書いておきます。エンジンが完全に冷えた状態で、ラジエーターキャップを一度あけ元に戻します。ラジエーターホースを手で摘みその時の硬さ(弾力)を覚えておきます。エンジンを始動し1分程度レーシングさせてとめます。再度ラジエーターホースを手で摘み硬さを確認します。この時に硬さが硬くなる(燃焼ガスの漏れによって加圧されるため)用であればガスケットが抜けている可能性が大きいでしょう。また、この時ラジエーターキャップをあけるとガス圧のためガスまたは冷却水が不噴出すことが確認できるはずです。 以上、冷却関係のトラブルに関する一般的な事項を記載いたしました。参考になれば幸いです。
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状況が良く分からないのですが.水温系からみの過去の障害経験例を挙げます。 なお.該当車種の現在の生産は行われていませんので.該当するかどうかは不明です。 冷却水が吹き出し.単に水を足しただけで運転していたら.不凍液がヘドロ状の粘土の高い液体になり.結果として冷却が不安定になった。 1ヶ月に1回約半年間冷却水を交換し.ヘドロ状物質を掃除した 冷却水ゴム管が劣化し.高温になると水蒸気として吹き出し.低温では穴がふさがる。その結果0温度が不安定
お礼
そうですよね、ちょっと抽象的過ぎますよね。文章にするのは難しいです。地道に探って行きます。そういえば誰かが<修理は推理だ>とか言ってました。
エンジン冷却水のサーモスタットバルブのことですね。大まかに言うとサーモスタットバルブの故障には二種類あります。自動車で使用されているサーモスタットバルブはほぼ例外なくワックスを使用したものですが、このタイプのもの故障するとは閉じなくなるか、開かなくなるかどちらかです。もし、開かなくなればエンジン温度は上がり放題(ラジエーターに冷却水がまわらないので)にあがります。 サーモスタットバルブは密閉された容器の中にワックス(石油系のパラフィン)が封入されていて、その中にプランジャー(ピストンのようなもの)が入っています。ワックスが融点近くで急激な体積変化をするのを利用して、プランジャーを動かしそれに連動するバルブの開閉をするという構造です。サーモスタットバルブの故障はほとんどがこのワックスの流失によるもので、例えばプランジャーのシールが破損すると内部のワックスが流失し開かなくなります。また、オーバーヒートなどで過度に温度が上がるとプランジャーがケースから飛び出てしまい(当然ワックスは流失するが)、シールのふちなどに引っかかり元に戻れなくなり開いたままになります。 開かなくなればオーバーヒートしますし、閉じなくなればオーバークール(今の時期はあまり影響ないですけど)を起こします。特にオーバーヒートの場合はエンジン自体を破壊しかねませんので早急な処置が必要です。サーモスタットバルブの交換の際はあわせて冷却水の漏れなども点検してください。特にオーバーヒートした経歴がある場合はヘッドガスケットなどが損傷を受けている可能性もあるので、交換後に十分な点検をすることをお勧めします。
補足
早速のお答えありがとうございます。つきましてはもうしばらくお付き合い下さいませ。サーモスタットの故障がall or nothing 的なことはわかりました。実際温度がするすると100度を越えあがる状態です。しかし、直るのです。勝手に。いつのまにか。水温計は正常です。車の年式はそうとう古いです。昭和50年代です。この頃のものはなにかワックスタイプのもの以外のでも使ってるのでしょうか?それとも他に原因でも考えられそうですか?
お礼
私感無量でございます。お骨折り有り難うございます。しかし知識がついたからといって直せるのとは別問題。地道に問題探求して行こうと思います。ありがとおうございました。