下にも書かれていましたが、手っ取り早く、遠くに飛ばしたいなら足の甲を寝かせて蹴るのが一番でしょう。ただし、強いボールは蹴れません。クリアには最適ですが、シュートやセンタリングには不向きです。
こればかりしていると悪癖がついて、正しいインステップキックが蹴れなくなることがあります。少年時代にこの指導を受けた人は多いようで、この癖が日本人Jリーガーがシュートやセンタリングをふかしてしまう一因でもあると思います。
正しいインステップキックを身に付けたいということであれば、最初は飛距離を気にしない方が良いと思います。私の考える正しいインステップキックとは、「蹴りたい方向に向かって真っ直ぐに助走し、軸足を真っ直ぐに向け、ボールの中心を、足の甲の中心で、真っ直ぐに振りぬくこと」です。
『真っ直ぐ』と『中心』が自分の力を逃がさずにボールにぶつける最善の方法なんです。
「助走を真っ直ぐに」というところを気を付けてください。真っ直ぐ助走すると自然に真っ直ぐ振りぬくように人間の体はできています。斜めに踏み込めば自然と斜めに振りぬいてしまいます。
キックが下手な人程、斜めに助走に入る人が多いです。プロの試合を見ればわかりますが、カーブを掛けるフリーキックは斜めに助走していますが、長距離のフリーキックで強いシュートを打とうとしている選手は真っ直ぐに助走しています。それが一番強いキックの基本だと知っているからです。
これは最初は窮屈な感じがしますが、慣れるまでの辛抱です。
具体的な練習方法としては、軽く壁に蹴りつけて、返ってきたボールをまた軽く壁に蹴りつける繰り返しのやり方です。自信が無ければボールを止めてからやりましょう。
距離は2、3メートルくらいからで十分です。要するにそれだけ軽く蹴ることから始めるということです。距離は少しずつ伸ばしていってください。
このとき確認しなければならないのは、ボールの強さや高さではありません。蹴られたボールの回転です。ボールがほぼ無回転であればGOOD!ドライブ回転もまぁOK。それ以外は正しい蹴り方ができていないことになります。
無回転になる確率が上がっていけば、それは正しいフォームが身についてきたということです。
そこから先は、斜めに踏み込んでみたり、足を寝かせてみたり工夫してバリエーションを増やしていってください。
ちなみに上の正しい蹴り方でボールの中心をほんの1、2センチ横にずらして蹴ると恐ろしく鋭いカーブが掛かります。けっこう難しいですし、弾道が低いのでフリーキックにもほとんど使えないんですが、自分で自分に驚きます(笑)。いつか試してみてください。
私はFWだったのですが、中学生まで足を寝かせる悪癖が抜けず、真っ直ぐ蹴りぬいているつもりでも、無意識に斜めに足を振っていて、力強いシュートやセンタリングが打てませんでした。
高校生になったとき、周りの選手達が無回転のボールをばんばん蹴っていて、自分はどこが悪いのかもよくわからずちょっと悩みました。そんなときキックの上手かったチームメイトが子供時代にこういう指導を受けたと上の練習方法を教えてくれたのです。その後は、試合のときは今までの蹴り方で何とかしのいで、シュート練習や自手練で上の方法を何ヶ月も続けました。気が付いたら、いつの間にかボールを蹴るための筋力も上がっていき、鋭いキックが蹴れるようになりました。
今すぐ何とかしたければ、甲を寝かせる方法がお勧めですが、サッカーにはすぐ上手くなる魔法はありません。着実に焦らず頑張っていってください。
長くてすいません。
お礼
そうですよね~!!私も何となく自分で気づいてました…(笑)私は足だけで蹴ってるかもしれません…やっぱりサッカーというものは体全体でするスポーツですからね!!まだサッカー歴はそんなに長いわけではないので…まだまだこれから研究することとかもいっぱいありますし。やっぱり足を早くふるというのも大事なんですね!!参考になります☆ありがとうございました!!