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SUJ2の熱処理について
- SUJ2の焼入れについて調査しました。焼入れには高周波焼入れや真空焼入れが一般的に行われていますが、普通焼入れと比べてどの程度変わるのか知りたいです。
- 焼入れには高周波焼入れや真空焼入れがありますが、SUJ2の場合はどの方法が適しているのでしょうか?硬さなどの性質にも注目して調査しました。
- SUJ2の焼入れ方法について調べています。高周波焼入れと真空焼入れの効果や適用範囲について知りたいです。普通焼入れとの比較も気になります。
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大物か否か。 http://sandoh.net/other/suj2/suj2.htm (回答(1)参考3番目と重複) 4-4 SUJ2のジェミニー曲線 SUJ2は一番下の曲線 焼入深さが問題で、端から5mm(φ10)程度まで充分硬いが、より太い、厚いものは芯が甘くなる傾向。 軸(ジャーナル)に使うと、ねじれ応力は外が最大で芯はゼロだからそこの硬さは気にしなくてよい(高周波焼入れが適する理由のひとつ) 軸受鋼の名前はベアリングに由来。球もφ10程度で充分だし、ハウジングも厚さがないからOK。 そんな使い方なら普通焼入れで充分ですが、高周波焼入では長物でもソリが少ないが、炉に寝かして入れたり油冷を横に投入するとソリが大きくなることは要注意。 真空焼入は上記の注意点を満たしにくいのと必要性も薄く(殆ど研削仕上するから光輝面は不要)あまりやりません。 焼入法によらず、得たい硬さと焼戻温度の関係はこれで充分判るかと。 4-3 SUJ2の焼入れ焼もどし硬さ曲線 どうして設計の人は材質にもっとSUJ2を使用しないのでしょうか? http://fujishin.jugem.jp/?eid=33 SUJ2 は面白い材料です。 ■早い 他では例少ない特殊な焼鈍しを施してあり生は切削しやすい。↑のとおり焼入後も切削可 ■安い 用途から入念に製造されるもコスト要求が厳しく、合金鋼なのに炭素鋼の SK より安価 ■旨い 高周波焼入のメリットとして上記の他、外だけ硬くなると圧縮応力が残り、使用時の引張応力 をキャンセルしてくれて持ちが良くなる効用。 普通焼入れは逆に引張応力を残すので不利。なのでこれを許容する用途か否かを検討要。 従来は高周波で実績あるならそれを続ける方が無難です。 硬さだけで材料を選びがちな並の機械設計屋さんは S45C→SCM→ の次に SKS を選んでしまい、三拍子揃った SUJ2 を飛ばしてしまう傾向があります。 この深穴加工屋さんのブログ内容は「JIS鉄鋼材料入門」にも書かれるが、ネットではあまり流通してない情報です。
その他の回答 (1)
SUJ2の焼入れを行いたいということですが、どのような図面等の指示がなされているか、 どのような用途で使用するかで、決まります。 SUJ2の焼入れで、 ※ 高周波焼入れ 解り切ったことだが、表面層だけを焼き入れする 焼入れ歪みが小さくなるので、後の加工が比較的容易になる ※ 真空焼入れ “光輝熱処理”が必要か否かで、真空焼入れにするか普通焼入れにするか決まります 以上が、概略の判断基準です。 それと、URLの内容で判断してみてください。
お礼
貴重な回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。
お礼
多くの貴重な意見ありがとうございます。大変参考になりました。