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樹脂の材料変更による製品の標準化にお悩みですか?
- 樹脂の材料変更により製品に樹脂が回らない問題に直面しています。
- ナイロン系の樹脂を使用する際のスプルー径、ランナー径、ゲート径の設定についてご相談です。
- 現在の設定はノズル径φ2.0、スプルー径φ2.5、ランナー径φ2.5、ゲート径φ0.3です。
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射出成形品のゲート径について、(両材料も経験した元樹脂メーカーの技術の立場から誤解を恐れずいわせていただくと)、間違いだらけの経験則が流布しています、ゲートを拡げたら・・・では?とへ理屈(失礼しました)の反発を受けて、随分泣かされました。 LCPはせん断速度を上げれば上げるほど、溶融粘度が下がる、流動長さが延びる、という特異性がありますので、ゲート径φ0.3は可です。(しかしGFグレードでゲート径がいつまでφ0.3でありうるかは?、これは余談です) しかし、他の樹脂で、ゲート径φ0.3は小さすぎる、これは非常識である、少なくともφ0.5~1.0mmである。ゲート径φ0.5mmの多数個どりでときどきゲートつまり、ショートショットのトラブルがあります。 安定した成形には、いかに成形品が小さく、薄くとも、ゲート径φ1.0mm以上であろう。 容積の約20%はGFである、径φ1mmのゲートを東京ドームのダイアモンドとすると、GFは16両連結の新幹線で、これが1000両(?)一斉に突っ込んでいき、GFは1車両に破砕されるイーメージでないでしょうか?GFの長さはペレット中では2.5mmですが成形品中の長さは0.15mmといったところです。 しかし、金型部門などからの強い抵抗があると存じます。当方は保証いたしかねますので、あくまで貴社の責任と権限で挑戦してください、貴社の技術財産にもなります。
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回答(1)に追加 少し状況が解かりましたので追加します。 樹脂の流動性について、製品が極めて小さいですがテストされているPA樹脂は肉厚0.5tで50mm程度の十分な流動性を持っておりこの点はOK。 ランナー設計は如何でしょうか、スプルーからの8個の製品へのランナー長さは均一ですか。完全なバランス設計されてないとどこかのゲートが固化してしまいます。8ケの製品が全て同時にショートするのではなく、どれかに固定していませんか。(現地から写真を送っていただきなさい)それで完全なゲートバランスであるか検討してください。 ゲート径0.3mmはクラレのジェネスタはGF33%で詰まってしまいますね。ですがゲートを太くすることについては金型設計者は反対されるでしょう。 ピンゲートが0.3なら型開きの時に切れるけど1φの時は製品がキャビテーに取られて張り付く恐れが考えられます。恐らく現場的に反論があろうかと思います。1度に1φまで拡大するのではなく、0.5くらいから進めるのがよさそうです。 製品形状との兼ね合いで離型抵抗がうまくかみ合ってコアーサイドに製品が付いて突き出し可能になればいいですね。そのようなゲート設計が出来ればよいのですが製品形状を見ないと不明です。(サブマリンゲートは形状と寸法から設計できないのでしょうね) 成形条件は不明ですが材料メーカーさんの推薦条件で良しと見ましょう。 金型と機械能力について懸念が残ります。製品重量が0.1gで8ケでは0.8g、これにランナー重量が加わりますが1ショット重量が機械能力(射出容量)の何%になりますか。40?機では大きすぎて射出制御の難しいところだと思います。 日精の縦型機は油圧式ではありませんか。電動機を推薦します。 使用されている機械が中古機を海外へ持ち込んだ場合には能力が低いケースも考えられます。 (海外モルダーに設置されているのは高速、高圧仕様でない機械が多い) とにかく現場の情報を十分集めて解析と、検討を進めてください。
お礼
回答ありがとう御座います。 ランナーの長さは均一になっております。確かにゲート径を太くすると型開き時に張り付いてしまいますね…。 ゲート径を太くする事は設計者は嫌がりますが、もう一度打合せ行いたいと思います。 とても参考になりました。どうもありがとう御座いました。
確かにこれだけの情報でアドバイスするのは難しいね。 1.製品仕様、寸法、形状、最薄肉部肉厚、L/t、などが分らないと分析しようがありません。 2.金型仕様、製品重量、取り数、(情報のゲート径が小さすぎませんか) 3.材料グレード仕様、MFR(こちらで調べろということかな?) 4.成形機仕様、スクリュー能力、射出圧力、射出速度、射出率など 5.成形条件、樹脂温度、金型温度、圧力、速度、時間条件その他もろもろ、 これらが判らないとどなたも回答のしようがないのでは?と思います。 現物を持参して原料メーカーさんに相談したら如何? そこで埒があかない次の手は機械メーカーさんですね。 申し訳ないけどメールではとにかく困難です。 少し状況が解かりましたので追加します。 樹脂の流動性について、製品が極めて小さいですがテストされているPA樹脂は肉厚0.5tで50mm程度の十分な流動性を持っておりこの点はOK。 ランナー設計は如何でしょうか、スプルーからの8個の製品へのランナー長さは均一ですか。完全なバランス設計されてないとどこかのゲートが固化してしまいます。8ケの製品が全て同時にショートするのではなく、どれかに固定していませんか。(現地から写真を送っていただきなさい)それで完全なゲートバランスであるか検討してください。 ゲート径0.3mmはクラレのジェネスタはGF33%で詰まってしまいますね。ですがゲートを太くすることについては金型設計者は反対されるでしょう。 ピンゲートが0.3なら型開きの時に切れるけど1φの時は製品がキャビテーに取られて張り付く恐れが考えられます。恐らく現場的に反論があろうかと思います。1度に1φまで拡大するのではなく、0.5くらいから進めるのがよさそうです。 製品形状との兼ね合いで離型抵抗がうまくかみ合ってコアーサイドに製品が付いて突き出し可能になればいいですね。そのようなゲート設計が出来ればよいのですが製品形状を見ないと不明です。(サブマリンゲートは形状と寸法から設計できないのでしょうね) 成形条件は不明ですが材料メーカーさんの推薦条件で良しと見ましょう。 金型と機械能力について懸念が残ります。製品重量が0.1gで8ケでは0.8g、これにランナー重量が加わりますが1ショット重量が機械能力(射出容量)の何%になりますか。40?機では大きすぎて射出制御の難しいところだと思います。 日精の縦型機は油圧式ではありませんか。電動機を推薦します。 使用されている機械が中古機を海外へ持ち込んだ場合には能力が低いケースも考えられます。 (海外モルダーに設置されているのは高速、高圧仕様でない機械が多い) とにかく現場の情報を十分集めて解析と、検討を進めてください。
お礼
回答ありがとう御座いました。 確かに難しいですね…。 現在国内生産していないアイテムでして詳しい状況が分からない状態が正直な所です。 私の分かっている範囲ですが、製品寸法 4x9 t=1.8 最薄肉部0.4、重量0.1g コネクタの種類はレセプタクル、取り数は8個取りでピンゲートのφ0.3です。 成形機の仕様・条件等は正直詳しい事は分かりません。 樹脂グレードは、6T『三井化学 アーレンE430NKS』、また9T『クラレ ジェネスタGN2330』でも試作を行っている様です。 この内容で何かアドバイス出来る事がありましたら宜しくお願い致します。
お礼
回答ありがとう御座いました。 とても参考になりました。まずはゲート径φ1.0mm以上でトライしてみようと思います。