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鋼材の無規格品
鉄鋼業界、あるいはその販売業界では無規格品という言葉が普通に使われています。建設物価という信用のおける資料でさえ、無規格品の価格を記載しています。無規格品とは何なのでしょうか。SS400に不合格になった国産品でしょうか。中国製のSS相当材でしょうか。売れ残ったSM材、SB材でしょうか。氏素性が不明なものに値段が付くとは大変不思議ですし、重要なものに使われる可能性があるというのは怖いことでもあります。業界の方、是非明確なお答えをお願いいたします。
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自分も以前は最低レベルでSS400と思っていたのが現在の鋼材商社にて初めて無規格なるものを知りました。 回答します。 ようはミルシートが出ない材料で物としてはSS相当で 国内電炉品がほとんどです。 中には中国のアンシャン材を入れてる商社も有ります。もっとも建築・土木ユーザー側からすると無規格であっても中国材はひどすぎるとクレームに出来ないものの不満だらけで最初の見積時に国産無規格と言われます。 鞍山鋼鉄材です。無規格、特に板が多いのですが基本規格はSS相当です。 鞍山のはお察しの通りQ235相当です。 鋼材としては建材関連は全て電炉材です。ただミルシートがでない材料⇒無規格⇒ノークレームって管理です。
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無規格品を使うのは基本的に強度保証が得られないと言うことなので、使用 に当たっては使用者がそのリスクを負うことになります。 ユーザーから強度の保証を問われるのであれば、それなりの評価試験を 使用者が実施しなければなりません。
お礼
ご意見ありがとうございます。建設物価によると、ミルシート付きSS400は無規格品より1トン当たり1300円程度高いだけです。下手をすると人命に関わる話ですから、私は無規格品という商習慣はやめるべきと思います。既に、2007年にはエレベータ業界で国交省を巻き込んだ問題となっています。しかし、目に見えた改善は進んでいないように思えます。残念です。
以前居た会社で"SS00P"という、「どうやらSS400P相当らしいけど、強度保証はしていない安価な板材」と言うのがあったのですが、それに類する材料かもしれません。
お礼
ありがとうございます。30数年前の話しですが、私の先輩たちがSS00と言っていました(Pはプレートでしょう)。SS400をSS41と呼んでいた時代のことです。ニュアンスは、鉄なら何でもいいよ、という感じです。この言葉はすぐ使われなくなりましたが。
お礼
ありがとうございます。Q235は少し問題です。規格上、引張強さがSS400の92%程度です。 国内電炉品がほとんどです、とお聞きし、頭をよぎったことがあります。電炉屋は検査をしていないのではないでしょうか。数年前に、ステンレスのパイプを水圧テストせずに出荷しているという事件が国内でありました。今回は無規格品と言っていますので事件ではありませんが。50トン炉で数万円程度の低減になるでしょうか。200、300トンの転炉を使うはずの高炉メーカーにすればメリットはほとんどないのかもしれません。これが事の始まりで、後は便乗者がいろいろなことをしているのかもしれません。JIS G3101では、検査に合格したらステンシル等で製品に種類の記号等を表示しろとなっています。ミルシートは必要に応じて出せと。日本の無規格品にはきっと表示がないでしょう。作る側、売る側、使う側が歴史、意図、用途をよく理解してやり取りする必要がありそうです。貴重なお話し、ありがとうございました。
補足
アンシャン材とは何でしょうか。中国の馬鞍山(まああんしゃん)鋼鉄が作った鋼材でしょうか。SS400でしょうか、それとも中国規格のQ235あたりでしょうか。馬鞍山鋼鉄はJIS G3101(SS材)のJIS認定工場です。ミルシートは無いのでしょうが、鉄板にステンシルで材質表示がないでしょうか。