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旋盤によるネジ加工の相手部品確認の理由とは?
- 旋盤でのネジ加工において、相手部品での確認がなぜ必要なのか疑問に思っています。
- ネジゲージを使用すれば問題ないと考えるのですが、なぜ相手部品を貸してほしいのかわかりません。
- 大量生産の場合でも相手部品を確認せずに済む例があるため、理由が分からないです。
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JIS規格にないねじの話ですが参考までに 古い設備の現物にあわせてめねじやおねじを交換する場合 私は加工屋さんにはなるべく相手側の現物を渡すようにしています 現物のねじピッチなどの寸法は図面に指示されていても 微妙にプラスマイナスがあるためか、 現物にあわせずに図面だけで加工し持ち込んだものが 合わなかった(入らない、ガタが大きい)ことが何度かあります このような経験のある加工屋さんが現物を欲しがるのではないでしょうか?
ねじを旋盤で加工する場合、Fail要因がタップ加工する場合より 多いので、確認はより確実な相手部品を使用します。 製品によっては、旋盤から製品を外すと追加修正ができない物もあり、 相手部品チェックは有効です。
単純にネジを固定用のネジでしか見なければ 現物が無くても問題は少ないでしょう。 ネジには色々と付加的な機能性を求められる事もあります。 旋盤の副刃物台のメネジ等も現物合わせが常識的に行われます。 規格の範囲だと「少し渋かったり」「ガタだったり」も 汎用の職人さんは日常的に人間の細かな要求で「ガタ無くスーと入るネジ」を 目標とし 半ば癖になっている。 そこには規格以上の公差が求められ現物に合わす事があたり前になっている。 1級のネジで研磨加工するならゲージに合わすが旋盤では1級のネジ加工は 困難です。←アキオさんの指摘通り あの人にやってもらった仕事は気持ち良くネジが入ると言われたい いや、あの人のネジは渋かったりガタだったりと言われたく無い。 現物に合わせれば そんな事も防げますよね。 それと たとえNC旋盤で加工したネジでも精密に計測すると角度の倒れが あります。
旋盤屋です。 ネジ加工で現物が有るとありがたいのは、不測の事態を回避できる事です。 過去の事例ではネジ自体は問題ないが、根元の切り上げが長くねじ込むと根元まであと0.5mmとか、 ゲージでは問題ないが、公差のギリギリでねじが渋い、 後の組み立て行程の効率化のため緩く作るとか、 加工後溶接が有るため変形に備えてなどがありました。 小径ではある程度の引っかかり高さを確保する事が必要なので、 なおさらあった方がいいと思います。 こういう風に実際に使う状況を見極めることは必要だと思います。
そういうやり方を“現物合わせ”と言います. 常にその様に合わせる訳ではありません. ゲージは、小さいものでも一セット2万円以上しますし、 特殊なものになれば納期が3ヶ月くらい掛かります. いちいちゲージを頼んでいたら、仕事にならないです. ゲージもきちんと借して貰えるなら良いですが、 直接の依頼元ですらゲージを持っていない事もあります. また、熱処理しますの表面処理しますのとなると、 ゲージが通るからと言って安心はできません. 単品物となるとそもそもの相手部品もかつて、 現物合わせで作られている可能性があり、 他との互換性が必要なければ現物合わせ方が確実な場合もあります. 私の勤め先でも、社内でしか使わない部材のM10×1.5は ゲージを保有していない事もあり、現物合わせしていますし、 以前、外部からの依頼で“M10.5”というねじを 現物合わせで3000個ほど製作した事があります.(勿論、NCです.) さらに言えば、とくに補修目的で製作されるねじというのは、 必ず相手がすり減って幾らかは痩せています. すり減った相手と組むのに、ねじをバカ正直に作ってしまいますと、 はめあいがゆるくなる可能性というのが出て来ます. この場合、痩せた相手でも極力ガタが出ない様に ねじを大きめに作った方がむしろ親切ですよね. 旋削だからと言って、全てのねじを 現物合わせするという訳ではありません. 旋削で1級のねじを切ろうとしてはいけませんよ. 1級は原則として研削です. めねじはともかく、おねじは1級に作ったからと言って、 2級の公差に入るとは限りません. 1級は雌雄間のクリアランスが小さいのでねじ渋くなる可能性がありますし、 ねじ山の頂が尖りがちなので潰れ易いです. サラエ刃付きのチップは2級を前提に形状が設計されています.
あなたが質問していることは、正論です。 ただ・・・一品物などの単品は入ることが重要です。 JIS規格で切ったから大丈夫。と言うのは現場を知らない方がよく言われることです。 弊社でも単品物は可能な限り相手となる物を借ります。 場合によってはゲージの止まりが通る所まで加工しないといけないと言う事も少なからずあります。 すなわち相手が規格通りのネジであると言う保障がない限り加工者は相手となる物がほしいのです。 >ネジは一般的に転造で造りますが、旋盤でも造れますよね。 と、最初に書かれてますが、単品物は一般的に切削(タップ、ダイス含む)です。
CNC旋盤士をしています。 前の会社がそんな感じでした。 例えばM12/P1.75のネジをCNCで製作して(チップはG級研磨品、サラエ刃付き)で外径で1級に合わせて製作したにも関わらず、ネジが入らないと客先からクレーム。(ネジリングゲージでの測定済み) えらい剣幕で怒ってきた割には合わせ物の内径ネジは「何で加工したんだ」というような品物。 JISの規格にのっとって加工してありますし、チップはG級でリングゲージを使って測定しているから間違いありませんと説明しましたが、「関係あらへん、入れへんかったら意味あるかい!」などと原因究明もせず責任はこちらという事に。 要するにこの部品とこの部品が入ればいいだけで角度も寸法もどうでもいいらしいです。(こういう客先ばかりではありませんが) ちゃんと製作したにも関わらず責任を取らされるくらいなら始めから合わせ物を持ってきてくれ、という話にならないでしょうか? 小さい加工屋だとこういうことがしょっちゅうのように起こりがちです。 全ての会社が規格にのっとっていれば質問者さんの言うように規格どおり作れば間違うはずもありません。 「そういう会社」だということです。 図面上、指示がしてありそれでも一品加工品だからと言う事で入らないなどという事は、つまりはネジの指定を無視している事に他ならない、ということです。 もし標準規格でないということがあったとしてもピッチ上は同じプロファイルでなければならないはず。 ではなぜそんな事が起るのかと言えば、「どちらかがそういう加工をしている」としか考えられないという事になります。 ゲージを使って図面の指示通り加工して,ネジリングゲージも通用しないとなれば、量産品であっても現物合せになり、しかも都度違う品物での合せになることになります。 であれば、内も外も同社内でやればよい事になる。 一品物だから「違う」などというのはどういう理屈か全く理解できない。 材質や、後加工で影響を及ぼす事も考えられますが、出来ないと決め付けるのは大間違い。 技術的限界は確かに存在するかも知れませんが、こちらはこちらで考えて加工に勤しむのでご心配には及びません。 どっちにしても回答にはなっていませんが、最初から現物合わせと言っている一品物だからそれでいいのでは? 僕自身の長い経験からしても、加工者に図面で指示を伝えるのを甘く見ていると多々感じることも多くあるのです。 「何をどうして、どうしたいのか」をはっきり打ち合わせするなりなんなりすると解決が早いはずですね。
お礼
ありがとうございました。 要するに基本的に合うはず。 合わないものは規格から外れている。つまり加工技術が無いということですね。 大量生産で全数検査なんてやってられないし、NCでやれば殆ど間違いなく加工できますよね。
うちではネジゲージが買ってもらえないから借りることが良くあります うちにあっても古いとあまりあてにならないし。 量産で長く続いたら買ってもらえるけど ゲージが貸してもらえない場合はその製品を貸してもらい、それに合わせて加工することもあります。
お礼
ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。 そうなんですか。でもJISに基づいて造ってあれば、相手もJISに基づいて造ればはまるはずなんですがね。一品ものってそういうものなんですかね。 加工者の腕の問題でしょうか。