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ポリアセタール樹脂の耐薬品について
- ステンレス部品に付属しているポリアセタール樹脂の耐薬品について詳しく教えてください。
- ポリアセタール樹脂の部品を含む機械の洗浄に適した洗剤を教えてください。
- ポリアセタール樹脂とステンレス素材の洗浄に適した洗剤を探しています。
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ポリアセタール+SUSの混合部品が洗浄に耐えるか耐えないか、という質問に読み直して回答いたします。 洗浄剤として一般的に想定されるものは、有機溶剤か界面活性剤でしょうか。 界面活性剤で油分を洗浄することは可能ですが、洗浄液の処理が後々かなり面倒です。 プレス部品等は界面活性剤と超音波で洗浄しているようですが、大掛かりな設備が必要です。 そこで今回は有機溶剤に限って話しを進めます。 ポリアセタール自身は耐薬品性が比較的良好な素材ですので、短時間の洗浄であれば、ほとんどの有機溶剤に耐えると考えてよろしいかと思います。 先出の耐薬品性のデータはどのような条件で取られたのか分かりませんが、実際にはこれほど神経質にならなくても良いと思います。 ただし幾つか注意点を挙げさせていただきます。 1)強い溶剤(トルエンなど)には膨潤しますので、長時間の漬け置きは避けた方が良いでしょう。 2)また灯油やガソリンといった混合物となる溶剤も避けた方が無難です。 これらの溶剤は多様な素材が混じり合っていますので、何処で反応するかが分かりませんから。 個人的にはMEKやアセトンなどをオススメします。 (耐薬品データ上はNGとなっていますが) アルコールで落ちる程度の油ならばアルコールがオススメです。 3)有機溶剤の使用に当たって、揮発点だけは留意してください。 アセトンやアルコール等は揮発点が低いので、洗浄中に引火する可能性もあります。 4)高耐熱の有機溶剤(PMA等)を使って、加熱して洗浄するのも避けるべきです。 ポリアセタールが持ちません。 5)当たり前ですが有機溶剤の使用時には防護マスクをしてください。 また天然ゴム製またはウレタン製の手袋を着用してください。 手の油がなくなって、そのうちかぶれてしまいます。 それからポリアセタールの素材について、補足させていただきます。 ポリアセタール部分は切削加工で作られていますか? そうだとすると、ジュラコン(ポリプラM25等)が原料なので、耐薬品性はそれほど高くないです。 慎重に使ってください。 成形品であれば、素材の名称、品番を確認してください。 その上で材料メーカーに留意点を問い合わせれば、より詳細な条件が出せると思います。 因みに大概の場合、デルリン>ジュラコンの物性で理解して良いと思います。
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添付資料を参照下さい。 もちろん提示のデータは一般的な評価のレベルであって,添加混合物および 使用環境や時間による影響もあると思います。実際の条件にあった形で試験 確認されることをお勧めします。
お礼
有難うございます。 結論から言いますと、、、 ポリアセタ-ルでも混合物や比重によって化学変化が変わると理解 するのがベタ-でしょうか? 素材そのものの耐薬品に対する実験結果だけでは、決められないと 言う意見も頂きました。 参考資料の件、誠に有難うございました。
お礼
ありがとうございます。 今回は最もポピュラ-な薬品として「アルコ-ル系」の洗浄を 試みてみました。 結論から言いますと、油成分(鉱物油)の分解度にやや不満は 残るものの、洗浄に関しては成果が得られました。 使用する素材(ポリアセタ-ル)については型抜きをベ-スとした 成形品としか表現出来ませんが、ジュラコン25%の素材です。 アルコ-ルでの洗浄の際に変形等の問題は発生しませんでしたが 表面が変色しました。 某自動車産業からの指導により軽油等が原材料に含まれている 溶剤も使用しましたが、鉱物油に対する洗浄能力は高かったものの 変色(恐らく粘度による油分の付着)が樹脂に限らずステンレス にも影響してしまった事が問題となりました。